お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆
荒廃した世界で謎のウィルスに感染したゾンビ軍団と、生き残った人間たちの戦いを描いたデジャブ感満載ながらも、意外と楽しめる秀作アクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ゾンビと人間の戦いを描いた終末世界を舞台にしたホラーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
謎のウィルスの蔓延によって多くの人々が感染し、獣のように凶暴化してしまった世界。
感染者に愛する人を殺された一匹狼のローク(ジョニー・ストロング)は、旅の途中で、警察署に籠城しているグループと合流する。
安全地帯への移動を願っていたグループは、感染者への復讐を誓うロークとの利害が一致し、協力して感染者のアジトへ奇襲攻撃を計画する!?
スタントマン兼、アクション俳優兼、武道家でもあるジョニー・ストロングの主演作品です。
監督はウィリアム・カウフマン、共演はルイス・マンディロアという事で(ルール無法地帯)というアクション作品のスタッフ・キャストが再び集結したゾンビアクション作品となっています。
ルイス・マンディロアは近年スコット・アドキンスと共演した(2BADGUYS)シリーズなども好評のようで、そのミッキー・ローク似のちょい悪オヤジ風のキャラクターが、
本作のどうしようもない終末世界に、ちょっとした癒しのアクセントとなっていました。
その他には、(エイリアン)シリーズのビショップ役で有名なランス・ヘンリクセンが人間側のリーダーとして名演技を披露しています。
B級作品中心ではありますが、ランス・ヘンリクセンが画面に登場すると途端に画面が引き締まり、作品世界に説得力が出てくるのが不思議です。
スターのオーラですね。
で、内容なのですが、基本的には本作はゾンビ映画ですが、本作登場のゾンビはいつものゾンビ設定プラス日光に当たると煙を上げながら絶命する、という設定が加えられていますので、
ゾンビと吸血鬼のハイブリッドバージョンといったところでしょうか。
似たような設定ではウィル・スミス主演の(アイアム・レジェンド)やそのオリジナル版の(地球最後の男オメガマン)などが、
終末世界を舞台にしていることといい、かなり似ている作品となっています。
そこに(マッドマックス)のような無口なヒーローを登場させた部分が一応、本作の特徴となっています。
それぐらいにどこかで見た事のある設定や展開が満載の作品で、正直、ストーリー展開などはゾンビ作品を数本鑑賞している人であれば簡単に予測できてしまいます。
ですが、その分かり易い展開ながらも、本作は十分楽しめてしまいます。
それは、恐らく、ジョニー・ストロングの良い意味での俺様ぶり、がいかんなく発揮されているからだと思われます。
とにかく、銃火器のアクションがカッコ良く、そのテンポの良いアクションシーンを観ているだけで、既視感満載でも十分楽しめてしまいます。
おそらく、いろんな作品のアクションにスタントなり、俳優なり携わってきたジョニー・ストロングの経験があってこその作品だと思われます。
正直、無口なヒーローの役なので、演技力どうのこうの役ではありませんし、外見も比較的地味な印象を受けます。
ですが、とにかくアクションをカッコ良く魅せる事に関してはかなり長けているようで、アクションシーンが始まるや否や急に存在感が高まり、目が釘付けになります。
物語が展開しだした後半からは、残念ながら他のキャストにスポットがあたるので、存在感が急に希薄になっていきますが、
全編通して、そのカッコ良さだけは持続していました。
という事で、本作はアクション派、ジョニー・ストロングの魅力に尽きる作品となっています。
アクション好きでヒーロー好きの方でしたら、結構時間を忘れて楽しめると思われますので、
ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、日本版DVDジャケットにはゾンビ映画という言葉をあえて避けているような気がしますが、もう少しゾンビ推しでも良かったと思うのですが、、どうでしょうか。
まぎれもなく、ゾンビ映画ですよ。
作品情報
2015年製作 アメリカ製作 ホラーアクション
監督 ウィリアム・カウフマン
出演 ジョニー・ストロング、ランス・ヘンリクセン、ルイス・マンディロア、ハキーム・ケイ・カジーム
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