エイリアス ザ・ボディガード(ELYAS)106分

投稿者: | 2025年10月11日

おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

(ゴーファースト)のロシュディ・ゼムが主演し、(スズメバチ)のフローラン・エミリオ・シリが監督した既視感満載ながらも、静かで魅力に満ちた主人公が命を狙われた少女のために命がけの戦いに挑むボディガードアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、(ゴーファースト)のロシュディ・ゼム主演によるボディガードアクションです。

それでは、まずはあらすじから、

アフガニスタンでの任務で心に傷を負った特殊部隊員エリアスは、友人の勧めで、中東のVIPの妻アミナと13歳の娘ヌールの警護チームに加わる。

お転婆なヌールとも次第に信頼関係を築いていくエリアスだったが、ある日謎の武装集団によって邸宅が襲撃されてしまう。

なんとかアミナとヌールを救い出すことに成功したエリアスは、逃避行を重ねるうちに襲撃犯の影に潜む強大な敵の存在を知ることになるのだった!!

監督は、(スズメバチ)や(ホステージ)のフローラン・エミリオ・シリで、少々ありがちなストーリーながらも、

小気味よいアクションと的確なキャラクター描写で、魅せるボディガードアクションを演出しています。

主人公である元軍人のボディガード役で、(ゴーファースト)や(シャドーチェイサー)等のロシュディ・ゼムが登場し、

精神的な病と闘いながらも、少女を守るために命がけで戦う男を熱演しています。

ロシュディ・ゼム

で、警護対象となる少女役で、(Ducobu Président !)等のジャンヌ・ミシェルが登場し、悪党達と対峙して行きます。

ジャンヌ・ミシェル

で、その母親役で、ドラマシリーズ(Hero Corp)や、エヴァ・グリーン主演の(Dirty Angels)等のレディシア・エイドゥが登場し、事件に巻き込まれて行きます。

レディシア・エイドゥ

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、アフガニスタンの戦場で心に傷を負った元特殊部隊兵士のエリアス(ロシュディ・ゼム)が、

PTSDの妄想に悩まされながらも、心配したかつての仲間の勧めで、中東のVIPであるアミナとその13歳の娘ヌールが休暇を過ごす間の護衛チームに加わるシーンから始まります。

任務に就いて早々に、生意気なヌールの態度に手こずるエリアスですが、ある出来事がきっかけで、エリアスとヌールの間には少しづつですが、信頼関係が生まれ始めます。

そんなある日、それまで外出を許されなかった親子のはじめての外出時に、バイクに乗った謎の二人組に突然狙われた事で、

エリアスは知らされていなかった親子の境遇を知る事となり、多くの武装集団に襲われ始める事になります。

次第に追い詰められ、周りは敵だらけとなって行く中、頼みの綱はエリアスのみとなった親子は、エリアスのかつての仲間のつてで、

密かに国外脱出を図りますが、あまりに巨大な影響力を持つ敵の前になすすべもなく、ついにはヌールが連れ去られてしまう事になります。

そこで、既に親子のような信頼関係で結ばれていたエリアスは、ヌールを悪党の手から救い出すために、決死の覚悟で奪還作戦を開始する!!

、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

ゴーファースト)の頃が懐かしいロシュディ・ゼム主演の、シンプルな王道ボディガードアクション作品です。

内容的には主人公のキャキャラクター設定や物語展開等、(イコライザー)に(マイ・ボディーガード)をそのまま足しただけ、

という感じのデンゼル・ワシントンの影響がちらつく、舐めてた相手が実は強かった系のアクション作品となっています。

はっきり言ってしまうと、内容的には既視感満載で、どこかで観た事のあるような展開ばかりですので予測はつきやすい物語ですが、

表情豊かなデンゼル・ワシントンに比べて、本作のロシュディ・ゼムは、そこまで表情豊かではない上に、過酷な戦場経験によって、一般社会からもドロップアウト寸前という、

ちょっとデンゼル・ワシントンでは難色を示す様な設定が加わっていますので、一瞬感情移入を躊躇していまいそうな主人公像となっています。

しかし本作は、精神的に追い込まれて薬を服用し、結構妄想まで見てしまうという、このギリギリな主人公像こそが、

ハリウッド製作品には無い本作独自の魅力で、この妄想が物語展開上重要な要素にもなり、さらに純粋で無垢な少女を命がけで守る事で、

病んだ主人公の心が、少しづつ明るい光に照らされて、安定した正義の心を取り戻して行く、という主人公自身の救いと成長にも繋がる秀逸なドラマとなっています。

基本的に多くを語らない主人公ではありますが、フローラン・エミリオ・シリ監督による細かい人間描写や、

ロシュディ・ゼムの静かな名演によって、この無骨なヒーローが観れば観る程に魅力的に見えてくるという、いろんな意味で引き込まれる作品世界となっています。

重要な登場人物であるかつての仲間の消息など、放置気味のエピソードもありますが、そういう部分を補って余りある程の魅力的なイケオジぶりが渋い作品となっていますので、

アクション好きの方や、リーアム・ニーソン作品系がお好きな方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2024年製作 フランス・ベルギー・アメリカ製作 アクション

監督・脚本 フローラン・エミリオ・シリ

出演 ロシュディ・ゼム、レディシア・エイドゥ、ジャンヌ・ミシェル

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