お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
ガブリエル・アンウォー、ルトガー・ハウアー共演のフライトパニックと生物パニックを融合した90年代の雰囲気満載の軽めアクション!!物語と関係ないアクションだけ盛り上がります!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、フライトパニックものに生物パニックをプラスしたサスペンスアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
中米アマゾンで、アメリカの資源開発に対して地元部族の反発行動が起こり、現地では戦闘行為が繰り返されていた。
そこで、米国政府は暴動を鎮圧するため、秘密裏に殺人的な猛毒を持った蜂を現地にばら撒いた。
一族の多くは失われたが、この時生き残っていた殺人蜂を、現地の医師が捕獲。
金銭目的で空輸を試みたが、医師と殺人蜂を乗せた航空機は乱気流に突入。
その反動で、殺人蜂は機内に解き放たれてしまう、、!?
フライトパニックに生物パニックをプラスする、というかなりシンプルな発想のパニックアクション作品です。
発想はシンプルですが、これが意外に楽しめる作品となっています。
とはいってもフライトパニックそのものは、あまりにありがちなのでデジャブ感は満載ですが、そこに行き着くまでの物語が実際にはメインと言っても良いぐらいの展開となっています。
現地の部族(戦闘部族っぽい)とルトガー・ハウアー率いる米国側に雇われたエクスペンダブルのような傭兵チーム(悪者ですが)の戦いが、本編とはあまり関係ないところで結構長めに描かれます。
前半と中盤のこの戦闘シーンが意外に爆発などの大掛かりなアクションも多く、結構な見どころになっていたりします。
しかし、このアクションが物語にしっかり組み込まれていれば良いのですが、主演級の3人は一切このシーンとは関係ないのが残念です。
その戦闘に参加しているはずのルトガー・ハウアーは近くの安全地帯で指令を出しているだけですので、、。
そんな感じで、メインであるはずのフライトパニックシーンが始まるまでに50分もかかってしまいます。
ですので、肝心の蜂との戦いは割とスポーティな感じで短距離走的にサクッとこなしていきます。
解決方法も飛行中の飛行機の扉を開けて風圧で蜂を機外に吹き飛ばす、という幼稚な作戦で、では、扉を開く役目をかってでた悪人顔ヒーロー、クレイグ・シェイファーは犠牲になるのか?
と、思いきや、ロープを体に巻き付けて機外に飛ばされながらもぶら下がって助かっている、という漫画でも見かけないような方法で助かります。
本当にフライトパニックシーンはお気楽感が高く、ついでのような感じですので、本作の正しい見方としては、
ウィルスの起源を追いかける秘境アドベンチャー作品に、そのウィルスの凶悪さを表すためにフライトパニックシーンが挿入される、
という見方が正しいと思われます。
そもそも、飛んでいる飛行機内で、飛んでいる殺人蜂が暴れまわる、という発想もなんとなくズレている気がしますが、、。
という事で、ストーリー自体はさておき、物語の本筋以外のアクションが意外と楽しめて、90年代の雰囲気の香る(実際の製作は2001年ですが)テンポの良いB級パニックアクション作品とはなっていますので、
アクション好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
90年代の楽しかったお気楽アクションの雰囲気が堪能できますよ。
作品情報
2001年製作 アメリカ製作 パニックアクション
監督・脚本 ジェフ・ヘア
出演 ガブリエル・アンウォー、ルトガー・ハウアー、クレイグ・シェイファー、デヴィッド・ノートン、ダンカン・レガー
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逃げ場のない空で蜂に襲われるのは怖すぎですね。
こういうパニック映画にストーリーはいらないですよね。パニック要素を楽しめれば十分。
同じ飛行機パニック映画だと、最近は「パンデミック・フライト」なるものを見ました。普通に面白かったです。
こんにちは、いつもお立ち寄り頂きありがとうございます。パニックものも、ネタ切れになりそうながらも、ずっと人気ジャンルですよね。最近ではもう一つのネタだけで描かれている作品も少なくなって、災害ものプラスアルファのパターンが多いですよね。本作もフライトパニックプラス蜂パニックですし、(パンデミックフライト)もウィルス感染ものプラスフライトパニックものですし、先日劇場で公開されていた(リーサルストーム)なんかは、嵐プラス強盗プラス過去にトラウマのある警察官プラス絵画の盗品争奪戦、という詰め込めるだけ詰め込む作品になっていました。パニックものもそろそろ手詰まり、といった感じですね。