お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆
西部劇と思いきや田舎保安官が大都市ニューヨークで凶悪犯護送の任務に就く現代アクション!でもキャラクターはいつも通り
作品紹介
1969年2月15日公開
今回ご紹介するのは、クリント・イーストウッドとドン・シーゲル監督の黄金コンビ作品の第1弾です。
それでは、まずはあらすじから、
アリゾナ州保安官助手クーガン(クリント・イーストウッド)は強引な捜査方法で署内でも孤立していた。
彼を疎ましく思った上司は厄介払いのため彼をニューヨーク市警に派遣し、護送予定の凶悪犯を引き取りに行くように要請する。
しかし、現地に行ってみると当の犯人は病院に入院中で引き渡しがいつになるか分からない、と非協力的な態度をとられる。
そこでもクーガンは持ち前の強引さで無理やり釈放させて護送に移るが、待ち伏せしていた犯人の仲間に不意に襲われ犯人を取り逃がしてしまう。
現地では銃の携帯も許可されていない状況で犯人を再び捕らえるため、クーガンの追跡劇が始まる!?
冒頭、荒野での先住民とのチェイスから始まりますので一瞬西部劇かと思いますが、馬ではなく車での追跡で実は現代劇でした、というところから本作は始まります。
西部劇でのイメージの固定してきたイーストウッドが現代劇へシフトしていく時期のいわばセルフパロディ的な意味合いのあるシーンがちらほらと見られる作品でした。
本作では銃を所持していない出張中の土地での出来事なのでアクションシーンも西部劇のように銃での打ち合いになることはなく殴り合いになります。
しかも勝つのかと思いきや最終的に袋叩きにあってしまう、という流れでそれまでの内容とはあえて違う流れにしているようでした。
後半ボロボロになりながらの捜査ですが、それでもイーストウッドの渋さは相変わらずでワケもなく常に美女にモテモテなのも良い感じでした。
逆にこの時期のイーストウッドでもてない役のほうが非現実的なくらいしっくりくるので期待通りでした。
アクションシーンは銃撃戦はありませんが、ラストの広くて高低差のある公園内をバイクで犯人を追いかけるアクションは非常にカッコ良く、
後の傑作(ガントレット)に通じる名シーンとなっています。
また、(燃えよドラゴン)のラロ・シフリンの耳に残る印象的な音楽が作品全体を盛り上げていました。
ということで数あるイーストウッド作品の中でも本作は西部劇以外でも活躍できること証明した傑作現代アクションですのでお薦めです。
作品紹介
1968年製作 アメリカ製作 アクション
監督・製作 ドン・シーゲル 音楽 ラロ・シフリン
出演 クリント・イーストウッド、リー・J・コッブ、ドン・ストラウド
スタッフ・キャスト
監督はその後(ダーティハリー)、(アルカトラズからの脱出)などクリント・イーストウッドとのコンビ作などを多数残すことになるドン・シーゲル。
主演はクリント・イーストウッドに加え(波止場)、(十二人の怒れる男)などの名優リー・J・コッブ。
印象的な音楽は(燃えよドラゴン)、(ブリット)などの巨匠ラロ・シフリン。
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