皆さん、こんにちは、まぁくです。いかがお過ごしでしょうか。暖かくなってきた、と思ったら寒くなる、という寒暖の激しい季節になりました。こういう季節は風邪をひきやすいので、皆さんもお気をつけください。
さて、先日中古DVD販売店を訪れた際に、またまた以前から探していた作品を発見し、迷う事なく即購入してしまった作品を鑑賞しました。
タイトルは、
大槻ケンジ原作、加藤夏希主演、友松直之監督のゾンビ映画(ステーシー)です。
15歳から17歳までの少女が謎の死を遂げ、その後人間たちを襲うゾンビとなって復活する、という病が蔓延した世界の物語です。
勿論(ゾンビ)や(死霊のえじき)のようなロメロ監督などへのリスペクト満載で、ゾンビは細切れにしないと倒せない、という設定の下、
ゾンビを倒す必殺武器のチェーンソーの名前が【ブルースキャンベルの右手2号】とネーミングされていたりと、
ホラー作品全般に対する愛に溢れた物語展開の作品となています。
出演陣もまだ初々しい加藤夏希を筆頭に、貞子などで大活躍中だったホラーヒロイン佐伯日菜子、
大林宜彦監督作品でお馴染み尾美としのり、原作者の大槻ケンジご本人など豪華なキャストとなっています。
低予算だったのか、非常に手作り感に溢れていますが、今鑑賞すると逆にそのチープ感が味となっていて、特殊効果で魅せる作品の醍醐味を堪能させてくれる作品となっていました。
まだまだVHSが現役の時期に発売されたDVDソフトですので、最近見かける事も少なくなってきた若干レアなソフトですので、
そろそろブルーレイなどで発売されれば、結構購入する人も多いのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
さて、(ステーシー)は今のようにゾンビブームが到来する前にいち早く日本で溢れるゾンビ愛が炸裂した作品ですが、
中国、香港では、80年代にゾンビにも似たホラーキャラクターが活躍するブームがありました。
キョンシー(彊屍)です。
どちらかというと吸血鬼、みたいにチャイニーズバンパイアとして表現される事が多いのですが、
噛まれて死んだ人は、死んだ後にキョンシーとして復活してしまう、などゾンビとの共通点も意外に多かったりします。
ですので、対処の仕方が似てたりするので、物語展開的には割と同じような展開になる作品も少なくありません。
という事で、今回の【未DVD化のレア作品】は(香港キョンシー編)という事で香港映画のかつての人気ジャンル、キョンシーものに絞って少しご紹介したいと思います。
それでは、まずは、香港映画と紹介されながらも、実際は台湾製のテレビムービーから、、
〇キョンシーグーニーズ呪われた秘宝 (屍小子) テレビムービー。財宝を手にした盗賊たちの仲間割れに、キョンシー隊一行が巻き込まれ、それを目撃してしまった子供たちが、ベビーキョンシーの助けを借りて戦うアクション色強めの作品。製作は(レディニンジャ)などのリー・ツォーナム。
〇リトルキョンシー幽霊童子 (幽霊王子SPIRITUAL PRINCELLING) 7人のリトルキョンシーが少女のために大人たちを相手に戦いを繰り広げるファンタジー。出演は(プロジェクトA)のタイ・ポーと(キョンシーズ)シリーズのチビトラ役で人気だった、チャン・タイスンとアクション、特撮ともに本格的な作品。
〇キョンシーチャイルド精霊夢童子 (小祖宗LITTLE MASTER) 考古学者が発見したベビーキョンシーが、子供たちと友情を育み、やがて騒動に発展する現代劇、というほとんど(霊幻道士2)そのままの物語。違いは子供の人数が本作の方が多い、というぐらい、、。
〇チャイルドゴースト夢と冒険の魔法旅行 (THE ADVENTURE OF VAMPIRE) ベビーキョンシーの魔法の力で、絵本の中に入り込んで、大冒険を繰り広げる、という(ネバーエンディングストーリー)とベビーキョンシーものを掛け合わせたファミリーアドベンチャー。主演は(新桃太郎)シリーズのリン・シャオロウと(チャイニーズゴーストストーリー)のイン道士役でお馴染みのウー・マという豪華さ。
〇幽霊道士 (彊屍少爺MAGIC STORY) 以前にテレビで再放送をくり返していた人気作。主演は(ポリスストーリー)シリーズのトン・ピョウと同じく(ポリスストーリー)のマース、(バカ拳)のスン・コクミンと、意外に豪華なキャスティング。それもそのはず、製作はロー・ウェイが担当。内容的には、当時人気爆発中のベビーキョンシーが登場する(霊幻道士2)の設定をそのままいただいた作品。
〇キョンシーキッド霊冥道士1 (KIDS ACE IN THE HOLE) 両親の仇を打つためにカンフーの修行をしていた少年が、キョンシーキッズたちの協力を得て、敵討ちをするまでを描いた作品。邦題サブタイトルに(霊冥道士1)とありますが、その後2の発売はありませんでした、、。
〇キョンシークエスト1 妖怪一家の大冒険 (SPIRIT VS ZOMBI) 財宝と勘違いして開けた棺桶からキョンシー復活。その後現代を舞台にキョンシー一家のカルチャーギャップコメディが描かれる、というアクションよりもドラマ性を中心に描かれた作品。キョンシーがラーメンや餃子を食べたり、マッサージに行ったりと結構異色な作品。
〇キョンシークエスト2 大霊会から来たU.F.O (天才彊屍KYONCY AND E.T.KID) 2となっているが1とは無関係の作品。U.F.O.の光線を浴びて復活した少女キョンシーが、かつて自分を誘拐し殺害した誘拐犯から人間の女性を救うために復讐に帰ってくる、という物語的にはあまりファミリー向けではないキョンシー作品。コメディ作品なので笑いにしていますが、ちょっとかわいそうなので、乗り切れないですね、、、
因みにVHSジャケット背面には大西結花の写真入り推薦文が、、。観たのでしょうか、、、。
〇キョンシーアーミー精霊師団 不死身の大作戦 (彊屍発威) テレビムービーで1と2で前編後編、というより総集編を2本に分けて販売された作品。政界へのカムバックを目論む官僚が、キョンシーを使って無敵軍団を組織し、革命に利用する、というかなり大人向けの物語。前後編合わせると長尺ですので、人物描写などはしっかりした作品。
〇キョンシーアーミー精霊師団2 最後の大作戦 (彊屍発威) ということで総集編の後編。本作では、革命のためにキョンシーアーミーを率いていた官僚が、崩壊していくストーリーが描かれる。前作の伏線なども回収しつつ、後半のラストバトルではアクション面での見せ場になっている。
という感じになっています。VHSパッケージには香港映画と書かれていますが、そのほとんどは台湾製のテレビムービーばかりで、
そんなランクの作品でも需要があった当時のキョンシーブームが懐かしいですね。
ベビーキョンシーが登場する作品は、内容的にほとんどが(霊幻道士2)のあやかり作品で、
ストーリーがほぼ全く同じ作品も少なくなく、アクション自体もあっさりした作品ばかりでした。
そう考えると、本家の(霊幻道士)シリーズの素晴らしさが、改めてはっきりと分かってしまう作品群でした。
最近ではリメイク、というかリブート作である(キョンシー)などで、表現を変えた作品はあるものの、当時のようなファミリー向けのキョンシームービーは、
めっきり製作されなくなってしまいました。
ここらへんで、もうちょっと現代人でも鑑賞できるファミリームービーとしてのキョンシー作品が観てみたいですね。
という事で、本日もお立ち寄り頂き、ありがとうございました。
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キョンシー知ってます! 昔懐かしい「怪傑ゾロリ」の本で知りました。
ぴょんぴょん跳ねる中国の妖怪ですよね!
ゾンビとすごく似ていますが、見た目は断然キョンシーの方がGoodですね(笑)
こんにちは、いつもお立ち寄り頂きありがとうございます。キョンシーご存じでしょうか。一時期は滅茶苦茶人気あったのですが、急速にブームが去ってしまいました、、。日本ではテレビドラマの(来来キョンシーズ)の人気が凄まじかったように思います。中でも主演の子役テンテンちゃんのアイドル的人気は凄かったです。テンテンちゃんはその後日本で活躍していたようですが、もう、キョンシーブームも去ってしまっていたので、その活躍はあまり観れませんでした。でも、やっぱりキョンシー映画のベストは(霊幻道士)です。ホラーとコメディと中国伝統の秘術・妖術を駆使したキョンシーバトルは見ものですよ!でも、人気出たのはその後の2作目からなんですけどね、、。