お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆
高度経済成長期だから実現できた世にも珍しい建築現場アクション！
1978年製作 サスペンスアクション
監督 スティーヴ・カーバー 製作総指揮 リー・メジャース
出演 リー・メジャース、ジェニファー・オニール、アート・カーニー、ジョージ・ケネディ
監督はチャック・ノリス主演の（香港コネクション）や（テキサスＳＷＡＴ）などアクション作品で有名なスティーヴ・カーバー。製作総指揮と出演は（ウィル・ペニー）などのリー・メジャース。共演に（シャレード）や（エアポート）シリーズなどの名脇役ジョージ・ケネディが顔を見せている。
あらすじ
鉄骨の高層ビルの建設を亡くなった父から受け継いだ娘キャスは迫る建設期限までに工事を完了させるためかつてのやり手現場監督マイク・キャットン（リー・メジャース）を呼び寄せる。非常に困難な工事だったが、気心の知れた自分の部下たちも一緒に雇用する条件でこの仕事を引き受ける。しかし、現場に就いてみると期限までの工事完成を妨害し、ビルの権利を得ようとする叔父の妨害工作が横行する現場となっていた。
感想
建築現場アクションという事であまりの内容の異色ぶりに全く予測のつかないままの鑑賞でしたが、見てみると意外にもちゃんとしたサスペンスあり、挫折、衝突、友情ありのドラマとなっていました。メインとしては期限内に鉄骨ビルの骨組みをあと数回分組み立てなければならない、という筋道があり、その目的達成のためにかつてのやり手を呼び、さらにそのやり手がかつての気心のしれた部下を呼び、懐かしがったり、いがみ合ったりしながら、作業を行っていく、という舞台が建築現場という事を除けば割と馴染みのあるストーリーで後の（アルマゲドン）などはもしかしたら本作の影響を受けているかもしれません。あまりに作品としての世間への受け入れられ方に差がありますが、正直途中の展開は個人的は全く（アルマゲドン）と同じと感じました。という事で邦題と題材の異色ぶりに一瞬鑑賞を躊躇してしまいそうですが、実際観てみると予想外に楽しめる作品ですのでアクション映画好きの方でしたら十分楽しめると思います。
