修行度 🔥●●●●●●●●●
(残酷ドラゴン 血斗龍門の宿)のシャン・カンリンフォンと、(大醉侠)のユエ・ホワが共演した裏切り者の正体を巡って争いが巻き起こる武侠カンフーアクション!!
作品紹介
今回ご紹介する作品は、シャン・カンリンフォン主演の武侠カンフーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
清朝の朝廷は、ある村で反乱を企てている謀反者の情報を受け、密かに探りを入れるように4人の武術家に命じるが、
その謀反者の情報は、白い服を着ているという事以外は、全く正体が掴めなかった。
身内内に存在する謀反者に、疑心暗鬼が広がっていく中、4人の武術家達は、一人、また一人と裏切り者に襲われていく!?
監督は、ディロン・タンやメン・フェイ主演の(神拳霸腿追魂手)や(菩提門)等のシュー・ティンヨンで、
シリアスとコメディが融合したような独特な作品世界を構築しています。
主演の男装の剣士役は、(少林寺への道)(詳しくはこちら)や(少林寺への道 十八銅人の逆襲)等の
シャン・カンリンフォンで、女性にしか見えませんが、男装しているだけで周りには男性と認識される、カンフー映画あるあるなキャラクターを演じています。
で、相棒となる剣士役で、(大醉侠)や(香港・東京特捜刑事)(詳しくはこちら)等のユエ・ホワが登場し、
温和な雰囲気で、ヒロインとのちょっとしたロマンスを演じています。
で、お助けまマン的に登場する剣士役で、(ガッツフィスト魔宮拳)(詳しくはこちら)や(ラストミッション)(詳しくはこちら)等の
ロー・リエが登場し、後半は戦いに参加していきます。
で、山荘の主人役で、(ドランクマスター酒仙拳)(詳しくはこちら)や(大蛇大戦)(詳しくはこちら)等の
ルン・ティンシャンが登場し、謎の人物をアクションたっぷりに演じています。
で、山荘の受付役で、チー・クワンチュン、メン・フェイ共演の(神刀流星拳)や(紅衣喇嘛)等のフー・チンが登場し、後半捻りのある役柄を演じています。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、清朝の朝廷の命令で、反乱を企てる何者かを捜索したところ、
逆に命令を受けた4人の剣士を束ねるリーダーが、襲われるシーンから始まります。
で、4人の剣士たちは、情報を集め、その謎の人物は、白い服を身に着けた20代から30代ぐらいの男性だった、という情報のみが判明し、
とりあえずはその情報を頼りに捜索を開始していきます。
ただ、勿論、そんな情報だけで、すぐ本人に行き着くわけもありませんので、まずは白い服を着ている男装のシャン・カンリンフォンを犯人と間違え、
山荘に訪れた、どう見ても女性にしか見えないシャンに男性として戦いを挑んでいきます。
で、勿論別人な上にカンフーの達人なので、4人の剣士の部下たちは、散々痛い目に合った後に誤解が溶けます。
で、そうこうしている内に、シャンの馬が何者かに連れて行かれる、という事件が発生し、追いかけてみると、
犯人は、やたらと顔を隠した白い服の男で、勿論、腕白なシャンは、戦いを挑んで、その人物を追い詰めます。
で、その人物が、ユエ・ホワで、反乱を計画している人物とは別人と判明した後には、2人は親友関係になります。
で、疑いの晴れた2人と4人剣士は、出会った山荘に戻りますが、その山荘の経営者であるルン・ティンシャンもまた怪しく、
白い服は着ていませんが、グレーの服の下にはいつも白い服を着ているという事で、全然似合わないのに、白を着るのはおかしい、と結構失礼な事を言われます。
で、誰が見ても(というか、顔を隠しても顔が常に映っています、、)ルン・ティンシャンが犯人のように見える犯人探しが本格化して行き、
山荘内は疑心暗鬼が広がっていく、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。
本作、反乱を企てる謎の男の正体を暴く、という一点だけを追求したような内容で、その過程で一応カンフーアクション等も入って行くのですが、
この正体不明のはずの男が、どう見てもルン・ティンシャンに間違いない、という事が中盤あたりではっきりと分かるのですが、
それでも、その後何もなかったようにルン・ティンシャンが普通にふるまっていたり、という感じでリセットされてしまいますので、
周りの接し方も、なんとなく雰囲気が違うので双子?みたいな感じで、裏切り者確定→振り出しに戻る、を繰り返して非常に混乱を招きます。
さらに、シャン・カンリンフォンは女性なのに、男装しているだけで、男性と判断されるというカンフー映画暗黙の了解も重なって、
双子という判断なのか、似ている別人として捉えているのか、それとも似ている他人(というか同じ人ですが)として捉えているのか、
似てもいない別人、という暗黙の了解なのか、全然判断ができずに、終始混乱を招いてしまいます。
観ている側からすると、犯人は、ずっと目の前にいるのに、主人公達が、全員独り相撲をしている感じで、
終わりのない出口をずっと探しているようなミステリーが続きます。
要するに、ストーリーが全然進みません。
で、合間に、シャンのやっぱり女性でした、というお待ちかねの展開も含め(ながらも、また男装に直ぐに戻ってしまいますので、こちらの展開も行ったり来たり、、、)て、
最終的に犯人の正体を暴いてみると、、、、、
※↓もう、失笑もののカラクリを書いてしまいますので、ご注意ください↓※
犯人は、、、、、
手作りのルン・ティンシャンのお面を被った、10人ぐらいの別人だった!!
という、大人が考えたとは思えないようなミステリーが落ちとなっています。
だから、別人のように見えたのか、、、、、
、、、、と思えるはずもなく、サイズの大きい
お面を被っているヤツ
にしか見えない偽ルン・ティンシャンが、中盤では沢山登場していたはずですが、その時は誰が見ても本人にしか見えませんでした。
これで、アクションが素晴らしかったりすると、まだ退屈せずに鑑賞できるのですが、何故か失笑物の飛翔アクション等も合間に入る
1978年とは思えないようなアクションが中心ですので、物語展開も含めてなかなか修行覚悟の必要な作品となっています。
あと、別タイトルの(九九迴旋劍、奪命連環劍)の意味となっている剣がクライマックスに登場しますが、
正体は、
ロケットえんぴつみたいに剣先を継ぎ足していって完成したら、今度は、剣先を一個づつ敵に発射して、爆破させて全員爆殺する、
という
存在自体がツッコミ所のような剣、というか鉄砲
で、さらに失笑を買ってしまいます、、、。
という事で、誰もが楽しめる作品ではありませんが、ラストのオチに関しては、ある意味驚愕ですので、
もし、機会がありましたらご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1978年製作 台湾製作 武侠カンフー
監督 シュー・ティンヨン
出演 シャン・カンリンホン、ユエ・ホワ、ロー・リエ、ルン・ティンシャン、フー・チン
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