おすすめ度 ★★★★★★★★☆☆
繊細っぽいヒーロー、スキート・ウーリッチとおしゃべりなキューバ・グッディング・Jr.が意外に相性良くバディぶりを発揮し、テロリストから化学兵器を守るため、目的地を目指す色んなシチュエーションのアクション展開が詰まった痛快アクション!!
作品紹介
2001年10月27日公開
今回ご紹介する作品は、成り行きで化学兵器を目的地まで運ぶことになった二人の男が、ヒーローと化して行く娯楽アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
深夜、コンビニで働くティムのもとに、釣り仲間のロング博士が、瀕死の状態でやって来た。
博士は武装集団に狙われていて、国家の安全を揺るがす化学兵器を持っていた。
その化学兵器を実験施設に届ける事を託されたティムは、たまたま訪れていた納品業者のトラック運転手アーロと共に実験施設を目指すのだった!?
監督は、撮影監督やセカンドユニット監督として(キングダム・オブ・ヘブン)や(1492コロンブス)等に参加している
ヒュー・ジョンソンで、残念ながら監督としては本作一作のみですが、色んなアクションを凝縮した娯楽性の高い世界観を構築しています。
主人公役は、(スクリーム)や(ニュートンボーイズ)等のスキート・ウーリッチで、繊細そうな登場から、段々とヒーローのようになって行く正義感の強い青年を好演しています。
で、相棒となるアイスクリーム納品会社社員役で、(ザ・エージェント)や(ボーイズン・ザ・フッド)等の
キューバ・グッディング・Jr.が登場し、コメディリリーフとして主人公を引っ張っていきます。
で、政府に反感を持つ元軍人役で、(スペースバンパイア)や(レッドオクトーバーを追え!)等のピーター・ファースが登場し、主人公達を追い詰めて行きます。
で、化学兵器を開発してしまう科学者役で、(アンフォゲタブル)(詳しくはこちら)や(アクシデントマン)(詳しくはこちら)等の
デビッド・ペイマーが登場し、物語のきっかけを作っていきます。
で、テロリストグループの女性メンバー役で、(エクスタシー・ワンス・モア 愛をもう一度…)や、ドラマシリーズ(トゥルーコーリング)等の
ハドソン・レイクが登場し、主人公達に襲い掛かります。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、ある島にある軍の実験施設で、化学兵器の実験を切り上げようと指揮する軍人ピーター・ファースと、
なんとか結果を出そうと粘るデビッド・ペイマーのやり取りから始まります。
で、手柄を焦るデビッドは、制止するピーターをなんとか説得して、一挙に危険度を上げて最後の実験を行います。
で、この実験が、物凄く効果を上げ過ぎてしまったために、制御できなくなり島全体を包む大事故に発展し、ピーターの部下18名はあっという間に兵器の威力をもろに受け、
実験施設のシェルター内にいたデビッドとピーター以外、部隊は全滅してしまいます。
完全にデビッドの責任ではありますが、対外的な面でも、今後の兵器の実験継続のためにも、デビッドは必要な人材であるために、
デビッドの代わりにピーターが全ての責任を負わされた上に、軍機違反という事で犯罪者扱いで投獄されてしまいます。
で、それから10年後、ついに出所の日を迎えたピーターは、全ての復讐のために、ならず者部隊を組織して、生物兵器研究所を襲う、というところから本題に入っていきます。
で、生物兵器研究所には、10年後もデビッドが務めていて、未だに同じ兵器を研究しているのですが、結構警備が緩いので、
ならず者部隊があっという間に侵入し、デビッドにお礼参りの一発の弾丸を浴びせて、お目当ての兵器をゲットしようと、、、、、、
、、、、、、すると、隙を見て逃げ出したデビッドが、車に乗り込みギリギリで逃走、そして近くのコンビニで働いている釣り仲間のスキート・ウーリッチを訪ねます。
そこには、ウーリッチだけではなく、たまたまアイスクリームの納品業者であるキューバ・グッティングJr.もトラックで納品に訪れていて、血だらけのデビッドと遭遇します。
腹部に受けた銃弾は致命傷ですが、その兵器を奪還されてしまうと、何万人という市民の命が奪われてしまう事になりますので、
必死で、その兵器を危険なテロリストから守りつつ、10度以下の温度に常に保ちながら別の政府の実験施設まで届けるようにウーリッチに兵器を託し、こと切れてしまいます。
で、正義感が強く、デビッドの事を親友だと思っていたウーリッチは、たまたま納品に来ていたグッティングと、
アイスクリームを運ぶための冷凍トラックに乗って、ピーター率いるテロリストに追われながら、実験施設を目指す、というのが大体の本筋となっています。
凄くシンプルで、(ザ・ロック)や(スピード)、(恐怖の報酬)等の同系列のアクション作品の美味しい所を寄せ集めたような作品ではありますが、
非常にテンポが良く、しかもそれぞれの要素が、非常に上手く噛み合い、なんとなく展開は読めながらも、
毎回予測の少し上を行く展開の連続で、ハラハラドキドキが上手く続いて行く作品となっています。
アクション自体も、多くの車が行きかう路上を走行中に、バイクからトラックに飛び移るスタントや、トラックの荷台の屋根の上での格闘、
森の急斜面をボートに乗り込んで、強引に滑り落ちて行き、そのまま大きな河に飛び降りるスタント等、
結構な危険を伴うような大掛かりなスタントアクションシーンも次々に登場し、物語が進めば進む程に痛快なアクション度合いも増していくような展開となっています。
また、主演二人の掛け合いも相性バッチリで、いつもは繊細な役柄の多いウーリッチも、お調子者キャラ全開のグッティングに引っ張られるように、
どんどんと開けたヒーローと化していき、最終的には、お調子者二人の痛快バディアクションへと展開していきます。
エンディングでは、登場当初、そういう事は絶対し無さそうに見えたウーリッチも、美女看護師に、よろけたふりして抱き着く、
というお調子者ぶりを発揮して痛快に終幕を迎える、という非常に良い余韻を残す、
これぞ、痛快B級アクション!!
という、見本のような作品となっていますので、アクション映画好きの方等、機会がありましたら、是非ご鑑賞してみてください。
面白いですよ!
作品情報
1999年製作 アメリカ製作 アクション
監督 ヒュー・ジョンソン
出演 スキート・ウーリッチ、キューバ・グッディング・Jr.、ピーター・ファース、デビッド・ペイマー、ハドソン・レイク
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