おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
名優アンソニー・ホプキンスが出演した暗殺者たちの孤独な戦いの日々を描いた、落ち着いた雰囲気のサスペンスアクション!!
作品紹介
2023年1月27日公開
今回ご紹介する作品は、名優アンソニー・ホプキンスが出演した暗殺者の戦いを描いたサスペンスアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
独自のルールに従い、どんな標的も事故に見せかけ自身の痕跡を残さず依頼をこなす暗殺者ゼロ。
しかし、ある任務中に一般人を巻き込んでしまった事で、心にトラウマを持つようになる。
そんな中、新しい依頼を遂行するため、ホワイトリバーズという謎の人物の暗殺を探してあるカフェを訪れるが、
そこには、思いもよらぬ出来事が待ち受けていた!?
監督・脚本は、(フロレンタイン)やロバート・パトリック主演の(Good Day for It)等で製作者として活躍しているニック・スタグリアーノで、
裏の世界の孤独な暗殺者たちのドラマを渋めに描いています。
主演ではありませんが、本作のキャスティング一番のセールスポイントである暗殺者の元締め役で、(羊たちの沈黙)(ファーザー)等の名優アンソニー・ホプキンスが登場し、
流石の説得力で、裏社会の世界観を掘り下げています。
主演の暗殺者には、(フライトゲーム)や(SAFEセイフ)等のアンソン・マウントが扮し、孤独な殺し屋家業を続ける男を、熱演しています。
で、ヒロインとなるウエイトレス役で、(エンジェルウォーズ)、(ジオストーム)等のアビー・コーニッシュが登場し、
主人公に魅了される田舎のウェイトレスを好演しています。
で、主人公が訪れる田舎町の保安官役で、(交渉人)や(ザ・ロック)等のデビッド・モースが登場し、
落ち着いた雰囲気で、物語の緊迫感を煽っていきます。
で、主人公が訪れる田舎町のカフェを訪れる独身男役で、(オペレーションフォーチュン)や(シャーロックホームズ)等のエディ・マーサンが登場し、
意外に展開していく役柄を好演しています。
で、同じくカフェに入店して来るカップル客役で、(バーバリアン)や(ゴールデンリバー)等のリチャード・ブレーキが登場し、
危うそうな雰囲気満載で、主人公の注意を引いて行きます。
で、そのリチャード・ブレーキの彼女役で、(Missトランスポーター)(詳しくはこちら)や(テキサスチェンソー ビギニング)等のディオラ・ベアードが登場し、
カップルセットで、主人公の注目を引いてきます。
そんな、スタッフ・キャストが製作した本作の物語は、アンソン・マウント演じる孤独な殺し屋が、ある人物の暗殺任務中に、
不測の出来事に遭遇し、任務自体は果たしたものの、その余波で、罪もない幼い子供を持つ母親の命を、結果的に奪ってしまうシーンから始まります。
で、その任務によって心にちょっとしたトラウマを抱え、元締めであるアンソニー・ホプキンスにも胸中を吐露したりします。
しかし、そんな思いを払拭するために、実の依頼を受ける事になります。
で、その依頼が、特定の時間にある場所に向かい、その場所で【ホワイトリバーズ】という人物を抹殺せよ、という任務で、
詳細な情報は一切なし(ホワイトリバーズも人物名かどうかも分かりません)に、目的地である田舎街へとやってきます。
で、何気にその辺の人に聞き込みをしたりして、『は?』という顔をされながら、指定の場所であるカフェへとやってきます。
で、そこにはアビー・コーニッシュ演じるウェイトレス、エディ・マーサン演じる独り身の男、リチャード・ブレーキとディオラ・ベアード演じるカップルが客として入って来て、
最後にデビッド・モース演じる保安官が入ってきます。
で、【ホワイトリバーズ】なる人物を探し出すために、アンソンが、色々な推理を働かせる、という流れが大筋となっていきます。
全編通して非常に落ち着いた流れの作品で、激しいアクションはほとんどないのですが、要所で登場するアンソニー・ホプキンスの説得力と、
無口で孤独な暗殺者の日常を描く、という興味を惹きつける物語で、動きが少なくても、後半までしっかりと鑑賞できる内容となっています。
で、この主人公のキャラクター描写が独特で、極端に無口で、感情も表に出さず(ただ、笑う事を忘れないためか、時々一人で表情を作るような描写もあります)、
元締めであるアンソニーでさえ、不意に近づくとナイフの刃を向け、山奥で静かに一人で暮らし、郵便を受け取るのも私書箱という
徹底した自分ルールを突き詰める、非常に興味を惹きつける暗殺者となっています。
ただ、そんな無口で渋く、独特な存在感を持つ暗殺者キャラクターの表現を、
主人公が何か行動を起こす度に、主人公自身がナレーションで心の内を全部語ってしまう、
という独特の表現で描かれていますので、結果的に
無口で冷静沈着、クールな殺し屋なのに、無茶苦茶おしゃべりな殺し屋の印象
を受けてしまいます。
例えば、ターゲットを暗殺しようとライフルで狙っているシーンで、
ナレ【殺し屋は、いついかなる場合も無心にならなければならない】
すると、そのターゲットが向かっている先に偶然親子が現れて、
ナレ【いかなる場合も無心にならなければならない】
親子に危険が迫り、
ナレ【いつ、いかなる、、、場合にも、、、、】
親子が被害に合ってしまう。
という感じで、無口な主人公の行動や、心の動きなどもナレーションで補ってしまうので、結局
ずっとペラペラしゃべりまくるミステリアスな殺し屋、
という、なかなか他の作品では見られないような独特な殺し屋となっています。
で、このお喋りな殺し屋が、【ホワイトリバーズ】という名前以外何もわからない、嘘みたいなターゲットの暗殺依頼を受けて、
しっかりとした目的地に到着し、そこに偶然居合わせた人々をターゲットだと思い込んで、何も調べる事なく、
一人ずつになったタイミングで皆殺しローラー作戦を開始していきます。
一応、誰が【ホワイトリバーズ】だ?というサスペンスが、一つの見所でもあるのですが、散々引っ張りながらも、
間違っていても、特に気にすることなく、さっさと次のターゲットに移りますので、結局は
当たりが出るまで、怪しい人物を殺害しまくる、
という詳細なルールが百万光年彼方に飛んで行ってしまったような荒々しいやり口で、ターゲットを排除して行きます。
で、その殺害方法も、最初は薬品を混ぜて中毒を装って殺害する、というそれまでのルールに従ったような方法を使いますが、
途中からは、
寝込みを銃で襲って強盗に見せかける、
という、身も蓋も無いような作戦へとシフトしていきます。
ただ、それでも、後半ぐらいになってくると、この無口でお喋りな殺し屋に、なんとも言えない感情移入もできてしまいますので、
【ホワイトリバーズ】の正体探しも含めて、なかなか最後まで興味が持続する作品となっています。
因みに、この後半の展開に関して、日本版のDVDジャケットイラストで、ジェームズ・ボンドのようなアクションのミスリードが残念な、
ほとんどネタバレのような、変なデザインとなっていますが、実際は本国版のような静かなサスペンスアクションとなっていますので、
そういった作品がお好きな方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2021年製作 アメリカ製作 サスペンスアクション
監督・脚本 ニック・スタグリアーノ
出演 アンソニー・ホプキンス、アビー・コーニッシュ、アンソン・マウント、エディ・マーサン、デビッド・モース、ディオラ・ベアード、リチャード・ブレーキ
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