MEGALODONザ・メガロドン(MEGALODON)86分
おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、(MEG・ザ・モンスター)公開時期に合わせて製作されたアサイラム社製のあやかり作品です。
それでは、まずはあらすじから、
ハワイ沖を哨戒中のアメリカ海軍駆逐艦が、沈没したロシア潜水艦を発見した。
潜水艇で生存者を救助したリンチ中佐だったが、突如出現した古代サメ、メガロドンの襲撃によって潜水艇ごと飲み込まれてしまう。
しかし、なんとか生き残っていた潜水艇を助けるため、母艦は救出作戦を開始する!?
監督は(トゥームインベーダー)や(ウォーズ・オブ・ギャラクシー)等アサイラム社製作作品での監督作品の多いジェームズ・トーマス監督で、
アサイラムらしい(MEG・ザ・モンスター)(詳しくはこちら)公開時期に合わせたサメパニック作品を演出しています。
主演は、(#フォローミー)(詳しくはこちら)等のドミニク・ペイスで、サメとロシア兵に対処する頼れる艦長役を好演しています。
で、副艦長的な立場で、率先してサメに向かって行く役柄で、テレビシリーズの(ウエストワールド)等に出演しているキャロライン・ハリスが登場し、
無鉄砲なキャラクターで、物語を引っ張っていきます。
で、メガロドンを復活させてしまうロシア艦の艦長役で、(ムーンシャーク)等のエゴ・ミキタスが登場し、物語に緊迫感を与えています。
で、本作の一番のキャスティングでの売りとも言える上官役で、(レザボアドッグス)や(スピーシーズ)等のマイケル・マドセンが登場し、
少ない出番で、美味しい所を独り占めしていきます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ロシア所属の潜水艦が、アメリカの海域で秘密裏に圧搾作業を行っていたところ、
海底の亀裂からトンデモないサイズの何かが飛び出しロシア潜水艦を潜行不能にしてしまう所から始まります。
で、動けなくなっているロシア潜水艦を発見したドミニク・ペイスが艦長を務め、副官艦長をキャロライン・ハリスが務めるアメリカ海軍所属戦艦が、
搭載している小型の潜水艇を発進させるところから本題に入っていきます。
キャロライン・ハリスが操縦するその潜水艇が、ロシア潜水艦に辿り着いてみると、艦長のエゴ・ミキタス他2名が生き残っていて、
とりあえずは救助するものの、何をしていたか?何が起こったのか?等、一切答えようとしないので一旦拘束する事になります。
で、母艦へと帰還しようとすると、拘束したロシア人の内の一人が口を開きます。
ロシア人『シャーク!!!!!!』
勿論、突飛な言動に、全く信じないキャロラインですが、そんな乗組員を乗せた、ちいサイズの潜水艇が、物凄く巨大な何かの存在を確認します。
と思った瞬間、、、、、、!!
ガブぅぅぅ!!!!
まさかのサイズのシャークにまさかのガブリと人飲みされてしまいます。
しかし、、、、、、
小型艇は死なず!!!!
どういう仕組みかは、分かりませんが、飲み込まれてもシャークの体内のどこかにいて、消化されることも無く海水ごと漂っています。
しかも、母艦との交信もなんとかできますので、要するに状況は、とりあえず飲み込まれる前と後で何も変わりません、、。
しかし、そのままだと、多分いつかは消化されてしまいますので、一刻も早く体外に脱出しないといけません。
幸い、潜水艇にはウィンチが付いていて、母艦とはワイヤーで繋がってしますので、引っ張る事ができます。
で、母艦の艦長であるドミニクはワイヤーを操縦して引き上げようとしますが、流石にその釣りは、相手が恐竜みたいなサイズのメガロドンですので、
ゲットできるはずもなく、そのままだと、母艦ごと沈められてしまいますので、ドミニクは断腸の思いでワイヤーを切ります。
しかし、ドミニクは、救出を諦めたわけではなく、しっかりと救出作戦を実行に移します。
その作戦は、
戦艦内にある、船員の食事用の肉を全て集めて、その辺の海にばら撒いて、メガロドンがおびき寄せられて、食べようと口を開けたところを、潜水艇に頑張ってもらって脱出してもらう!!
という、穴だらけの作戦ですが、勿論アサイラム作品なので、大成功します。
で、救助されたキャロラインとロシア潜水艦乗組員の緊張感のあるやり取りが始まる、という感じで、基本的にはサメパニックというよりも、
ロシア軍とアメリカ軍の戦いをメインに、合間の御口直し的にサメ要素が介入する、という物語となっています。
ですので、サメの登場シーンは極めて少なく、襲われ方も、メガロドンが突進して戦艦が揺れる、というキャストのリアクションがメインですので、
人がサメに襲われるシーンさえほとんど存在しない、というジェイソン・ステイサム主演の(MEG・ザ・モンスター)とは、
似ても似つかない、全く内容の異なる作品となっています。
さらに、このロシアとアメリカの戦いは、最終的に、いつの間にか銃を奪って逃げていたエゴ・ミキタスによる(沈黙の戦艦)状態に陥り、
ドミニク艦長と、その上官であるマイケル・マドセンとの(クリムゾンタイド)を意識したような意見のぶつかり合いで、拘束されて退場していたマイケルが、
クライマックスでいきなり戦線に復帰し、美味しい所を全て持っていく、という
サメパニック感は一切感じないけれども、アサイラム作感は特盛で感じることのできる内容となっています。
という事で、流石にサメパニック作品好きの方でも、そっぽを向いてしまうような内容ではありますが、本作まさかのシリーズ作と化していきます、、、。
作品情報
2018年製作 アメリカ製作 モンスターパニック
監督 ジェームズ・トーマス
出演 ドミニク・ぺイス、キャロライン・ハリス、エゴ・ミキタス、マイケル・マドセン
ザ・メガロドン 怪獣大逆襲 (MEGALODON RISING)83分
おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品紹介
日本劇場未公開
という事で、好評なのかどうかわかりませんが、シリーズ第二弾が登場します。
それではまずは、あらすじから、
アメリカ西海岸沖の太平洋で、中国の戦艦が謎の敵に襲われ沈没した。
一人脱出した中国人科学者リー博士を救出したアメリカ海軍キング号のリンチ艦長は、事故の調査結果から古代サメ、メガロドンの襲撃で中国戦艦が沈没した事実を知る。
しかし、メガロドンは2体存在し、カリフォルニアの海岸も襲い始めたため、リンチ艦長はリー博士と協力して決死の作戦を決行する!?
監督は(ブレットエクスプレス)(詳しくはこちら)や(ジュラシックドミニオン)等のアサイラム作品で知られるブライアン・ノヴァクで、
アサイラムらしさ満点のサメ作品を演出しています。
主人公の艦長役は、テレビシリーズの(MOTEL CALIFORNIA)等に出演しているウィンター・エディンスで、非常に力の入った演技で、緊迫感をアサイラム作品っぽく盛り上げています。
で、副艦長役で、テレビシリーズ(ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男)等のオシェイ・ニールが登場し、
敵を激しく憎む不安定なキャラクターを演じ、緊迫感を盛り上げています。
で、中国潜水艦に乗艦していた中国人科学者役で、作家としても活躍しているフレダ・イーファンジンが登場し、謎の多い役柄を演じています。
で、ウィンター艦長の優しい上官役で、(沈黙のテロリスト)(詳しくはこちら)や(レリック)(詳しくはこちら)等のトム・サイズモアが登場し、
前作のマイケル・マドセン同様にクライマックスで、一番美味しい所を持っていきます。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、アサイラム作品としては大変珍しく、前作の流れを継承した内容で、
前作のキャロライン・ハリスが演じたリンチ艦長の姉(ウィンター・エディンス)が主人公として登場し、
結局信じてもらえなかった妹のメガロドンとの激闘を証明する事を胸に秘めつつ、アメリカ海軍の戦艦の艦長として出航するところから始まります。
で、前作ではロシアの潜水艦が怪しい行動をとって、結果的に海底の隙間からメガロドンを復活させてしまう、という事件の原因を作りましたが、
今回はロシアではなく、中国の潜水艦がまたしてもアメリカの海域で何か怪しげな行動(ハッカー装置がどうのこうのと良く分かりません、、、)を取り、
例によってメガロドンが復活、しかも今度は複数登場し、やっぱり中国潜水艦は撃沈し、乗艦していたフレダ・イーファンジン演じる博士が、
ギリギリでスマホの中身みたいな凄い装置(ハッキングする何らかの装置のようです)をポシェットに入れて脱出、
そこをまたしても、ウォンター・エディンスのいる戦艦に救助されることになります。
ここまでは、ロシアが中国に、男性艦長が女性艦長に、女性副艦長が男性副艦長に入れ替わっているだけで、
ほとんど同じ流れで不安感を感じますが、ここから変化が付いていきます。
口の堅い中国人フレダですが、副艦長であるオシェイ・ニールは、度が過ぎる程の戦士で、とにかく敵は全員有無を言わさず倒しきるタイプで、
フレダの事を最初から信用せず、コンバットナイフをちらつかせて、処刑したくてウズウズしている様子を態度で示します。
そこまでいくと、サイコに近いですが、むしろ中国軍潜水艦で何をしていたのか正体不明のフレダ以上に危うい存在となっていきます。
で、前作と同様に、本作も人間間のやり取りがメインで、メガロドンはたとえ複数登場しても、そもそも登場するシーン自体がやっぱり控えめで、
艦内のいざこざと、近くで立ち往生している中国戦艦との緊迫したやり取りがメインになっていきます。
で、今回はここに、ゲスト的に出演しているトム・サイズモアが操縦している水中ドローン(無人潜水艇)が、登場し、
メガロドンを誘い出したり、危ない所を体当たりで攻撃したり、と要所で活躍します(無人ですが、、)。
ですので、メガロドンと戦うシーンは、ほんの気持ちだけ増えたような感じで、途中近郊の浜辺などにもメガロドンが登場する、
という、いよいよ本格的なサメパニックになるのか?という瞬間も訪れますが、結局は浜辺からマシンガンを撃つ、
という有効では無さそうな攻撃をキメるのみで、ビーチで泳ぐ調子ノリがサメにかぶり付かれるようなシーンは、残念ながらありません。
再び戦艦VSサメが描かれた挙句に、良く分からない中国戦艦のビーム兵器みたいな光に釣られたメガロドンがやっつけられる、という決着で事件解決となります。
一作目をなぞっているだけの展開も多く、いよいよ打ち止めかと思われた本シリーズですが、本家の(MEG ・ザ・モンスター2)の公開に合わせて、やっぱり続編が製作されます。
作品情報
2021年製作 アメリカ製作 サメパニック
監督 ブライアン・ノヴァク
出演 ウィンター・エディンス、オシェイ・ニール、フレダ・イーファンジン、トム・サイズモア
ザ・メガロドン 大怪獣覚醒 (MEGALODON: THE FRENZY)82分
おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品紹介
日本劇場未公開
という事で、本家の続編公開に合わせて製作されたシリーズ第三弾になります。
それでは、まずはあらすじから、
カリフォルニアを襲撃したメガロドンは実は生きていた。
キング号の艦長シャープ中佐は、再び戦いを開始するが、同じ頃、海底火山を資源開発する海上基地でも、メガロドンの襲撃によって危機に陥っていた。
そこで、クラーク博士は、火山エネルギーを利用してメガロドンを撃退する作戦を決行する!?
監督は、(アトランティス海底王国の逆襲)や(モンスターハントレス)等、アサイラム作品の多いブレンダン・ぺトリッツォ監督で、
本作でも実にアサイラムらしい会話重視のモンスターパニックを演出しています。
実質的な主演は、(悪魔のいけにえ2)の主人公役や、(レプリコーン3)(詳しくはこちら)等、古くから多くの作品で活躍しているキャロライン・ウィリアムスで、
ほとんどアイドル映画並みに出ずっぱりで、ずっと話し続けています。
で、助っ人マン的な米国海軍所属戦艦の艦長役で、(暴走機関車)や(スペシャリスト)等、多くの作品で存在感を残し続けているエリック・ロバーツが登場し、
少ない人員の巨大戦艦の艦長役で、本作でも存在感を残しています。
で、主人公のように登場しながら、そうはならない元主人公役で、(ワールド・ウォー20XX 世界最終戦争)や
(ファイナルレベル)(詳しくはこちら)等のアサイラム作品の常連、ジェシカ・チャンセラーが登場し、キャロライン・ウィリアムスに無い要素を補っていきます。
そんな、スタッフ・キャストが製作したシリーズ第三弾は、意外にも、また前作からの続きで、前作で完全にやっつけたと思っていたメガロドンは、実はまだ生きていて、
前作の戦いに参加した戦艦キング号が、再びメガロドンとの激戦にいきなり突入します。
では、前作のウィンター・エディンスが演じたリンチはどこに行ったのかと言うと、その後あっさり激闘で命を落とした、という台詞一発でリセットされてしまいます。
要するに前々作と前作の関係と同様に、物語は続いているけれども、登場人物は総入れ替えとなっています。
ただ、前作のハイライト的なシーンが冒頭で流れますので、一応はちゃんとしたその後の物語として描かれて行く事になります。
で、今回戦艦で戦うのはジュリア・ロバーツのお兄ちゃん、エリック・ロバーツで、1作目のマイケル・マドセン、
2作目のトム・サイズモアと同じような有名俳優のキャスティング(恐らく次回作が製作されれば、今度はマイケル・パレではないでしょうか)で、
主人公ではないものの、本作のエリックも、しっかりとスタートしての貫禄を見せています。
で、そんなエリックを助演に、主役としてキャロライン・ウィリアムスが活躍する舞台が、海底火山を資源開発する海上基地という事で、
三作目にして戦艦がメインの戦いの場ではなく、海上基地が舞台となっています。
とは言え、結局は前二作同様に、物語を進めるメインの舞台は、コントロール室のよう部屋ですので、見栄え的には、ほとんど変わらない
という、アサイラムらしいシリーズとなっています。
で、主人公が軍人ではない、という事で、やたらと頻繁に挿入されていた敬礼シーンやアップの銃撃シーン等は少なくなりましたが、
その分、
キャロライン・ウィリアムズのアップでの台詞シーンがとんでもなく多く、
あまりの勢いに、主人公のように登場したジェシカ・チャンセラーが、終始後ろで心配そうにキャロライン・ウィリアムスを見ているだけ、
というガヤのような役割に格下げされてしまうのが非常に残念です。
(ファイナルレベル)では元気な三人娘の一人を演じていましたが、本作ではとにかくキャロライン・ウィリアムスの引き立て役、という位置にはまり込んでしまって出てこれなくなってしまいます。
途中、シリーズお馴染みの潜水艇での航行シーン等もありますが、そちらもキャロライン・ウィリアムスが操縦士としてど真ん中で出張ってしますので、
ほとんどキャロライン・ウィリアムスのアップしか映りません。
物語的には、戦艦キング号と、海上基地、そして近隣の浜辺、という三か所で別々のメガロドンが出現する、
というシリーズ三作目にふさわしい特盛感で、スケールアップしていますが、キング号以外にも存在する戦艦もあっという間にメガロドンに倒されてしまい、
浜辺ではサクッと満腹になり、結局はキャロライン・ウィリアムスの大活躍によって事件は解決される、という、
キャロライン・ウィリアムスの、キャロライン・ウィリアムスによる、キャロライン・ウィリアムスのためのサメ退治作品
となっています。
本作を鑑賞後には、
キャロライン・ウィリアムスのアップの残像と、
(悪魔のいけにえ)シリーズがいかに人気があるのか、を再確認させられることになります。
という事で、(ザ・メガロドン)シリーズ、全て繋がっている物語ですが、毎回登場人物が一掃されてしまいますので、
どの作品を、どの順番で鑑賞しようと特に問題無く鑑賞できる内容となっています。
ただ、シリーズ共通して言える事は、、、、
とにかくサメがほとんど登場しない!!
作品紹介
2023年製作 アメリカ製作 サメパニック
監督 ブレンダン・ペトリッツオ
出演 キャロライン・ウィリアムス、エリック・ロバーツ、ジェシカ・チャンセラー、アレックス・トランブル
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