お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
CIAとKGBに挟み撃ちされた凄腕スパイの逃避行!!ジーン・ハックマン、ミハイル・バリシニコフ主演のスパイアクション!!
作品紹介
1992年1月15日公開
今回ご紹介するのは、名優ジーン・ハックマンと天才バレエダンサーでもあるミハイル・バリシニコフ主演によるスパイサスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
元CIAの凄腕エージェント、サム・ボイド(ジーン・ハックマン)はある日突然CIA本部に呼び出された。
ソ連に捕らえられたアメリカのエージェントと、アメリカの刑務所に収監されているソ連のエージェント、グルシェンコ(ミハイル・バリシニコフ)を交換する、という任務のためだった。
取引きに不振を抱きながらも、任務に就くボイドだったが、取引直前になって、大きな陰謀が影で動いている事を知ることになる、、!?
(ロシアンルーレット)という邦題のついた作品は2作品あり、
本作以外に2010年製作、ジェイソン・ステイサム主演のサスペンス作品がありますが、本作は1991年にジーン・ハックマン主演で公開された別作品です。
両作品とも原題は1992年作が(COMPANY BUSINESS)で2010年作が(13)と違うタイトルですので邦題つける際になんとかならなかったのでしょうか、、。
内容ですが、割とシンプルな陰謀がらみのスパイアクション、といった感じで、アメリカ側のエージェントがロシア側に捕まって、
取り返すためにアメリカ側で収監しているロシアエージェントと交換する、という大筋となっていて、
そこに取引当日に主人公が陰謀の臭いを嗅ぎつけて、ロシアに引き渡す予定だった元ロシアエージェントと逃避行に突入する、という流れとなっています。
こういった政府がらみのスパイものにジーン・ハックマンという配役は非常にハマっていて、ジーン・ハックマンが陰謀がある、と言えば、もうあるとしか思えないぐらいの説得力があります。
いつもは陰謀を企てる側が多いですが、今回は陰謀を企てられる側の現場の(一応ほぼ引退していたような感じですが)エージェントととして大活躍しています。
年老いているからこそ、使い捨てする価値がある、というベテランを逆手に取った設定が秀逸となっています。
対して相棒役のミハイル・バリシニコフも、ロシアから亡命してきた元天才バレエダンサーという出自も活かして、
(愛と喝采の日々)の名演技で好評を得ての、本作の出演、という事で、役柄にもマッチした配役となっています。
この立場の違う二人が、成り行き上、お互いの国のCIAとKGBというスパイ組織に追われる形となり、
一緒に逃避行を繰り広げるいわば、バディロードムービー的な展開に入っていくところが本作のメインの魅力となります。
で、大筋としては楽しめる要素の多い(ボーンアイデンティティ)シリーズのような異国の地を舞台にしたサスペンスアクションなのですが、
本作が、それらの作品に比べて残念ながらいまいち乗り切れない部分として挙げられるのは、
重要なアクションや会話をしているシーンが撮影されている時間帯や場所が、たにかく薄暗い事が多く、終始何をやっているのかよく分からない、
というちょっとこういったMGMが製作して、有名スターが出演しているような大規模な作品では珍しいくらいの撮影手法がとられている点が大きく影響していると思われます。
DVD鑑賞でしましたが、なにぶん、古めのDVDで、メジャースタジオ製作作品なのに、何故か再発売などもなかった作品ですので、
デジタルリマスターなどされていない画像のあまり良くない画質で商品化された状態でしたので、ある程度はしょうがないのですが、
今後もし、ブルーレイなどで再発売されれば、少しは見やすくなるかもしれませんね。
画像的に綺麗になっても、基本的に夜や暗い場所で撮影されているシーンの多い作品ですので、
何故、ここまで海外ロケの魅力の一つである、異国情緒あふれるはずの景色を楽しめないシチュエーションで撮影されたのか、はちょっと謎です。
ですので、ヨーロッパの各地を動き回っての逃避行の物語なのに、景色の変化がほとんど無い(無いように感じてしまう)ので、
なんとなくあまり動きのないこじんまりとしたサスペンス感が強くなってしまっているように感じてしまいます。
これは、主演二人の掛け合いや徐々に芽生える友情などが丁寧に描かれているだけに非常に勿体ない結果となっています。
撮影の色々な都合上、結果的にそうせざるを得なかったのかもしれませんが、、どうなのでしょうか。
というわけで、本作はちょっと残念な部分もありますが、サスペンスアクションとしては、名優の好演もあり結構楽しめる作品となっていますので、機会がありましたらご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
両国の、今は感じる事のほとんどない、当時の緊迫感は伝わりますよ。
作品情報
1991年製作 アメリカ製作 サスペンスアクション
監督・脚本 ニコラス・メイヤー
出演 ジーン・ハックマン、ミハイル・バリシニコフ、カートウッド・スミス、テリー・オークィン
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バリシニコフを見たくて購入。良くできているのに映像が暗くて汽車から飛び降りてすぐ違う汽車にというアクションもよくわからないのが残念。最後二人で乾杯する場面で終わるのがスッキリした印象を残してまあまあかな
コメントわざわざありがとうございます!そうなんですよね。この作品何故こんなに見せ場を夜間の撮影にしたのか謎ですよね。目を凝らして見ても何をやっているのかよく分からないですよね、、、。異色コンビの活躍もはっきりと確認できず、ちょっと残念でした。とりあえずスッキリ終わるのだけが良かったですね!ご時世的にも今後は本作のような内容の作品も少なくなりそうですね。