おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆
クワイエット・プレイスの脚本家が、（スター・ウォーズ）シリーズのアダム・ドライバーを主演に6500万年前の地球に降りたった宇宙飛行士のサバイバルを描いたSFアクション！！
作品紹介
2023年5月26日公開
今回ご紹介する作品は、（クワイエットプレイス）の脚本家によるSFサバイバル作品です。
それでは、まずはあらすじから、
長期航海中の宇宙探査船が、ある宙域で感知できなかった小惑星群に衝突し、宇宙船は大破、近くの惑星へと不時着する。
生き残ったのは、操縦士ミルズと乗客の少女コアの二人のみで、ミルズは、その言葉の通じない少女と二人だけで、離れた場所に切り離されて残っている脱出船を目指して歩き始める。
しかし、その惑星は恐竜の支配する6500年前の地球で、恐竜を絶滅させた巨大隕石の衝突まであとわずかだった！？
監督は、（クワイエットプレイス）の脚本家として知られる（ホーンテッド世界一怖いお化け屋敷）（詳しくはこちら）等のスコット・ベックとブライアン・ウッズのコンビで、
本作でもシンプルな設定とテンポの良い演出で、物語を引っ張っていきます。
主演は（スターウォーズ）シリーズや、（デッド・ドント・ダイ）（詳しくはこちら）等、多くの作品で活躍し続けているアダム・ドライバーで、
本作では少女を守る優しく逞しい宇宙飛行士役を好演しています。
で、主人公と一緒に旅する事になる少女役で、（バービー）や（アウェイク）等、人気急上昇中のアリアナ・グリーンブラットが登場し、
言葉が通じない役柄ながらも、表情の演技で、少女役を好演しています。
で、故郷に残してきた娘役で、（マイ・スパイ）（詳しくはこちら）や（ガンパウダーミルクシェイク）（詳しくはこちら）等の名子役クロエ・コールマンが登場し、
父親の旅の原動力ともなる役柄を好演しています。
そんなスタッフ・キャストが集結した本作の物語は、非常にシンプルで、重い病気を持つ娘のために、
2年間という長い宇宙航海のミッションを受ける事になった主人公のアダムドライバーが、現地でのミッションを終えて、地球への帰路中に、
宇宙船が予測不能の小惑星群に衝突し、そのままある惑星に不時着するところから始まります。
で、その惑星に到着するタイミングで、タイトルとご丁寧にその惑星の説明まで表示されます（本編の映画の演出として）ので、若干ネタバレのような気もしますが、
その惑星が6500年前の地球だという事が文字で説明されてしまいます。
という時点で、主人公は地球人ではない、という事も判明し、今現在地球で暮らしている人間とは別の種族である事も分かってしまいます。
簡単に言うと宇宙人です。
（猿の惑星）風に色んな要素を掘り下げられそうですが、本作はそいう設定等での物語展開を深掘りしていく作品ではなく、
とにかくシンプルなサバイバル物語となっています。
で、他の乗客が全員命を落としてしまう中、ギリギリ宇宙船を不時着させる事ができたアダムは、母星へ救難信号を出そうとしますが、暫く考えた上で、救難信号を取り消します。
絶望感に苛まれたのか、この時点では分かりませんが、しかし、その直後に、ある出来事によって、もう一度救難信号を出す事になります。
その理由は、全員犠牲になったと思われた乗客の睡眠ポッドに、奇跡的に一人だけ生命反応があったからです。
という事で、その唯一の生き残りであるアリアナ・グリーンブラット演じる少女コアと出会い、そしてその娘と同年代の少女の命を救わないといけない、という使命感から、
諦めていたアダムは再び自身を奮い立たせてその惑星からの脱出を計ろうとします。
で、壊れかけの宇宙船で色々と調べてみると、その惑星ではしっかりと呼吸もでき、そして脱出船が本体から切り離されて、離れた山の上に機能している状態で残っている、
という事で、その場所を目指して、言葉の通じない少女と6500年前の恐竜が支配する地球をサバイバルしながら進んで行く、というのが大筋となっていきます。
さらに、自身の宇宙船が衝突した小惑星群とは比較にならないような巨大な隕石の落下が迫っている、という事も判明し、
恐竜が暴れまわる極めて危険な地球を、か弱い少女を連れ、少ない武装で、しかも制限時間内に目的地までたどり着かなければならない、
というシンプルながらも、非常に緊迫感を煽る状況づくりの上手い、（クワイエットプレイス）のコンビ脚本家らしい設定の物語となっています。
物語自体は非常にシンプルですが、言葉が通じない二人が、次第に信頼関係で結ばれて行く様や、お互いのピンチを支え合いながら、
生き残るために、とにかく前へ、前へと進んで行く中で、じんわりと胸を撃つエピソードや、恐竜たちの史実とはちょっと違いそうな独特のデザイン等、
モンスターパニック作品としての魅力もあり、色んな意味で（クワイエットプレイス）っぽい雰囲気を味わえる作品となっています。
という事で、非常にシンプルな作品ではありますが、93分間の上映時間をみっちり楽しめる作品となっていますので、
SF好きの方や、（クワイエットプレイス）好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2023年製作 アメリカ製作 SFアクション
監督・製作 スコット・ベック、ブライアン・ウッズ 製作 サム・ライミ
出演 アダム・ドライバー、アリアナ・グリーンブラッド、クロエ・コールマン
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