お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆
1976年に実際に起きたバスジャック事件の奇蹟の人質救出作戦を銃火器アクション満載で映像化!!
作品紹介
2019年10月19日公開
今回ご紹介するのは、1976年当時にフランス領だったジブチで実際に起こったバスジャック事件の映像化作品です。
それでは、まずはあらすじから、
1976年、フランス領だったジブチでスクールバスジャック事件が発生。
犯人は独立派武装組織で、同志の釈放とフランスからの独立を要求してきた。
これに対しフランス政府は、特殊制圧チームを現地に派遣する。
チームのリーダージェルヴァル大尉(アルバン・ルノワール)は現地の責任者に一斉狙撃による鎮圧を提案するが、
軍上層部との軋轢により、連携が上手くいかずに現場は膠着状態となる。
そんなとき、人質の子供たちの担任教師であるジェーン(オルガ・キュリレンコ)は軍関係者の制止を振り切り、バスへと乗り込んでいく、、。
1976年に実際に起きた、危険な国境地域でのバスジャック事件の制圧作戦の映像化です。
犠牲者も少なく、その後奇蹟の人質救出作戦と伝説ともなっている作戦です。
映像化にあたり、事実に着想を得て映像化している、との断わりが入っていましたので、
どこまでが真実なのかは定かではありませんが、大筋では事実に近いのではないかと思われます。
当時の国境地帯でのそれぞれの微妙な関係が良く表現されていて、遅々として動かない作戦に後半まで引っ張られます。
その引きがずっとありますので、後半の作戦決行時には、爽快感すらあります。
その戦闘シーンも非常にカッコ良く描かれていますので、危険地帯での対テロリストを扱った戦闘アクションですが、割と娯楽作品寄りに演出されています。
そして、この作戦に参加しているチームメンバーが非常に個性的で、キャラクターがしっかりと描き分けられていますので、物語が進むうちに感情移入度もマックスになります。
このそれぞれの魅力的なキャラクターが本作を最も魅力的にしているのではないでしょうか。
物語が終わるころには、またこのチームが活躍する別の物語も見てみたくなってしまったりします。
ですので、作品全体を通して重い雰囲気はなく、明るめの内容となっています。
それだけに後半の作戦終了後に解る、ある事実に胸が詰まらされそうになります。
また、子供たちを守るために自らバスに乗り込んでいく女性教師も実際にいたのかどうかわかりませんが、いたとしたら物凄い事だと思います。
こういった地区で教師をする、という事は並大抵の事ではないことが良く分かります。
というように、本作は、危険地帯で起こった実話の映画化作品ではありますが、決して重い物語ではなく、
あくまで娯楽作品となっていて、アクション好きの方でしたら、十分楽しめる作品となっていますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2018年製作 フランス・ベルギー製作 実録アクション
監督・脚本 フレッド・グリヴォワ
出演 アルバン・ルノワール、オルガ・キュリレンコ
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