13日の金曜日 ジェイソンの命日(JASON GOES TO HELL:THE FINAL FRIDAY)91分

投稿者: | 2024年8月13日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

製作会社の変更によって、2作目以降の設定をなんとなく一新し、それまでのお約束要素を逆手に取ってトンデモ要素を付け加えた、恐怖描写よりもアクション要素が増した一応シリーズ最終章!!まだ続きますが、、、

作品紹介

1993年10月9日公開

今回ご紹介する作品は、(13日の金曜日)のシリーズ第9弾です。

それでは、まずはあらすじから、

多くの人々の命を奪ってきた殺人鬼ジェイソンがついに完全武装の特殊部隊によって銃弾を撃ち込まれ木っ端微塵に吹き飛んだ。

事件は解決したかに思われたが、バラバラになった身体の心臓部分だけが再び動き出し、解剖医の身体に乗り移り、さらに強行を繰り返し始めた。

そして、完全体として復活するために、同じ血の通った妹を求めて行動を開始したジェイソンに妹のダイアナとその娘のジェシカは戦いを決意する!?

監督は、(ゴッドランド)や(Secret Santa)等のアダム・マーカスで、ホラーというよりアクション要素が濃いめの世界観を描いています。

主人公を演じているのは、(カウチトリップ)や(ハッピーブロンド)等のジョン・D・ルメイが登場し、ジェイソンに翻弄されていきます。

ジョン・D・ルメイ

で、その元妻役で、(ザ・エージェント)や(旅立ちの季節)等のカリ・キーガンが登場し、ジェイソンと激闘を演じて行きます。

カリ・キーガン

で、その母親役で、(ターミナルフォース)や(処刑惑星)等のエリン・グレイが登場し、前半部分を盛り上げていきます。

エリン・グレイ

で、ジェイソンハンター的に登場する専門家役で、(地獄のヒーロー2)や(ステイクランド)等のスティーヴン・ウィリアムズが登場しジェイソンに迫ります。

スティーヴン・ウィリアムズ

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、お馴染みクリスタルレイクを訪れた女性が、例によって裸になり、一人で風呂に入っていると、

突然ホッケーマスクを被ったジェイソンに襲われるシーンから始まります。

で、結構な身体能力で、森の中に逃げ込んだ女性は、そのままジェイソンに追われていきますが、ある地点に到達すると、、、、、、、

、、、、突然、照明によってその場所が明るく照らされ、隠れていた大勢の特殊部隊の銃撃によって、ジェイソンはハチの巣にされた挙句に身体が四散する程に吹っ飛ばされてしまいます。

いきなりエンディングのようなショッキングな展開ですが、そこから本作の物語は、本題へと突入していきます。

で、バラバラになったジェイソンの身体は、そのまま医師のもとへ研究のために回されますが、勿論ジェイソンが復活しないわけがありませんので、

心臓だけが突然動き出し、医師の意志(すいません、、)を奪って、突然心臓を掴んでかぶりつかせます。

で、その瞬間、ジェイソンの亡骸からまばゆい光が医師の方に移り、医師は人間以外の何かになってしまいます。

要するに、ジェイソンの身体の中にいた何かが、医師に乗り移ったという事です。

で、その後、医師は助手をあっさりと殺害し、ガードマンも殺害、そのまま姿をくらましてしまいます。

で、一方、冒頭の特殊部隊の大作戦から、物陰で成り行きを観察していた賞金稼ぎのデュークは、ジェイソンは、あの大作戦でも死んでいない事を確信し、

メディアに持論を訴えかけて依頼金をゲットし、独自のジェイソン捕獲作戦を進めていきます。

で、その作戦の第一歩として、身体を失ってもどこかで生きているはずのジェイソンは、完全体として復活するために必要な、

自分と同じ血が流れている妹のダイアナ(エリン・グレイ)か、その娘ジェシカ(カリ・キーガン)、あるいはその幼い子供のもとを訪れるはずだ、という持論によって、

まずはカフェで働いているジェイソンの妹のダイアナを訪ね、捕獲作戦への協力を、、、

偉そうに頼んだために、ダイアナに気がある保安官に咎められ、揉め事となってしまいます。

で、ジェイソンハンターは一旦連行されてしまいますが、その場にたまたま訪れていたジェシカの元夫であるスティーヴン(ジョン・D・ルメイ)に、

自身が本当はジェイソンの妹であり、娘にも危険が迫っている可能性がある事を伝えるために自宅で会う約束をします。

しかし、意外に行動力のあるジェイソン(でも身体は意志の無い医師)は、完全体に戻るために、途中おっさん保安官の身体に乗り換えて(完全体でないと間が持たないようです)、

スティーヴンの到着よりも先にダイアナの元を訪れて、完全体に成ろうと襲い掛かります。

医師から保安官へ乗り換え完了

その後スティーヴンもやってきますが、ジェイソン(身体はおっさん保安官)をなんとか二階の窓から突き落として撃退はしますが、

残念ながら、ダイアナはその争いで命を落としてしまいます。

勿論ジェイソンは、世間的には絶命した事になっていますので、その騒動で命を落としたダイアナは、一旦スティーヴンの犯行、という事になり、

スティーヴンは留置所に入れられてしまいます。

で、留意所に入ると、お騒がせ野郎デュークが隣の牢屋に入っていて、何でも知っているデュークはスティーヴンに驚愕の秘密を打ち明けます。

デューク曰く、

〇ジェイソンにとっては、身体は仮の棲み家にすぎず、無くなれば他の身体に移り棲めば良いだけ。

〇しかし、同じ血族の身体でないとそんなに長くは動けない。

〇ジェイソンを倒すのも、ジェイソンを完全体にするのも同じ血で繋がっている血族でなければならない。

〇ジェイソンが完全体になるには、同じ血族の身体が必要というだけで、生死は問わない。

〇ジェイソンを倒すには、デュークの持っている大型ナイフを、同じ血族の者が使用して突き刺さないと倒せない。

という、出典元がどこかもわからない正解を教えてくれます。

正解はデュークだけが知っている

で、元妻と幼い子供を守るため、スティーヴは決死の覚悟で脱獄する、、、、

、、、、というのが大体の大筋となっています。

シリーズも9作目、しかも新しい製作元での仕切り直し作、さらに1作目以降シリーズを離れていた創始者のショーン・S・カニンガムも復帰という事で、

それまで長く続いていたシリーズ展開をバッサリと切り捨てて(と言っても長年に渡って多くの犠牲者が出ているとう設定だけは継承しています)、

8作目でニューヨークまで行って撃沈した過去の繋がりも無視して再びクリスタルレイクを舞台に、1作目の続きを、、、、、

と、思いきや、始まって早々に、そんな予感を吹き飛ばす、いや、ジェイソン自体を吹き飛ばす展開で、幕開けするという冒頭から並々ならぬ意欲を感じさせる作品となっています。

実情は、権利元が移った事で、タイトル含めて色々と制約ができて、すんなり継承した物語が描けなかったために思い切っただけのような気もしますが、、、。

で、いきなりジェイソン四散というショッキングな展開で始まった物語は、その直後、心臓を基にして他の人間の身体に次々と乗り移る、

という、これまたそれまでの設定を完全に無視した(ヒドゥン)(詳しくはこちら)のようなSF的展開へと突入し、

同じ血族を狙う、という(ハロウィン)のような設定も、なりふり構わずに取り込んで行く事になります。

勿論、いきなりの方向転換で、つじつまの合う説明ができるはずもなく、その不具合を、

正解を何でも知っている賞金稼ぎのデュークを登場させる事で、強引に解決していきます。

俺がデュークだ!

勿論、デュークが、どこで、どのようにしてその知識を得たのか?という本来必要な説明をしていくと、

恐らくそれだけで1作まるまる必要なぐらいの事柄ですので、そこはさらっとスルーして、デュークが、こうすれば良い、と言った事が全て正解という神様のようなキャラクターとなっています。

その割には、無茶苦茶弱いですが、、。

俺がデュークだ!弱いぜっ!!

で、次から次へと色んな人に乗り移り、最終的に、元の身体に一旦戻るのですが、そこも何故その体に戻っているのか?の説明はなく、

ケイン・ホッダーが再登場し、最終的にはSFなのかどうかも良く分からない方法でジェイソンはタイトル通りに地獄に落ちていく事になります。

そして、公開当時から話題になっていた本作の粋なオマケエンディングで終幕となります。

権利元がニューラインシネマに移った事で、実現できたオマケエンディングですが、当時劇場で鑑賞した時は『おぉ!!』と声を上げそうになってしまいました。

そかし、その後、製作されると噂になっていたホラー映画界の二大巨頭の夢の対決作品が、実写化されるのは10年後の事で、

しかも、その監督が、香港映画界のロニー・ユー監督というサプライズまで飛び出して物語は続いて行く事になりますので、

本作はそのプロローグとも捉える事ができますので、一応トンデモ路線変更作品ながらも、シリーズとしては重要な一作となっています。

という事で、シリーズの9作目ではありますが、1作目だけを鑑賞していれば、間の作品を飛ばして鑑賞しても十分楽しめる作品となっていますので、

ホラー映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

監督 アダム・マーカス 製作 ショーン・S・カニンガム

出演 ジョン・D・ルメイ、カリ・キーガン、エリン・グレイ、アリソン・スミス、ケイン・ホッダー、スティーヴン・カルプ、スティーブン・ウィリアムズ

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