降霊会 血塗られた女子寮 (SEANCE)92分

投稿者: | 2022年1月12日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

転校してきた謎めいた女子高生が、いじめっ娘グループの降霊会に参加したことで遭遇する恐怖を描いた(ゴジラVSコング)のアダム・ウィンガード製作総指揮のスラッシャーホラー!!

作品紹介

2021年12月3日公開

今回ご紹介するのは、降霊会に参加した女子高生たちが次々と惨殺されていくスラッシャーホラー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

全寮制高校エデルヴァインに一人の生徒カミール(スキ・ウォーターハウス)が転校してきた。

転校早々に、学園を牛耳る生徒達に死んだ生徒の霊を呼び出そうと誘われ降霊会に参加することになる。

しかし、その儀式の直後から参加者が次々と殺されていく事件が発生し、カミールにも魔の手が伸びてくるのだった!?

降霊会に参加した女生徒たち

排他的な全寮制女子高で起こる悲劇を描いた心霊ホラーとスラッシャーホラーを融合させたホラー作品です。

ジャンル的にはミスリードもあったりするような内容ですので、問題のない部分のみご紹介させていただきます。

物語は全寮制の女子寮(何を学んでいるのかは、それほど深く説明されませんが、バレエのシーンがあったのでおそらくそういう系列の学校だと思われます)で、

いじめっ娘グループが、深夜に降霊会を行うところから始まります。

良くホラー映画に登場するウィジャボードを使用したアメリカ版こっくりさんです。

で、その降霊会は実は、ある参加者の少女をびっくりさせるためのドッキリで、盛り上がったところで隠れていた他の生徒が驚かす、という趣向でした。

で、会は進み、いよいよ盛り合ってきたというところで、その少女を驚かします。

巧みなドッキリで、まんまと騙された少女は、取り乱しながら自室に帰り、そのまま悲鳴を上げて部屋の窓から誤って落下、帰らぬ人となってしまいます。

降霊会によって何か邪悪な霊の存在を呼び出してしまったのか!?

というところで、本題に入っていき、主人公である少女が転校してきます。

事故によってちょうど生徒に欠員がでてしまったため、そのまますんなり転入が認められます。

で、学生生活が始まり、早速いじめっ娘グループと衝突する主人公。

敵対する存在と、仲間になる女子も登場し、さらに学校の設備全般を担当している校長の息子とのロマンスも少し予感させる、

という学園ホラーのあるある設定が整います。

登場人物が出そろったところで、既に降霊会は実施済みですので、このメンバーがどんどんと殺されてしまうのですが、

本作の場合、基本的には主人公に仲間はほとんど登場しないので、殺されるキャラクターは全て敵対する側ばかりで、

危ない展開になっても、そこまで感情移入しにくいのですが、どんどんとメンバーが減っていくうちに、さらに降霊を重ねて、今度は殺された生徒を呼び出そうとしていきます。

降霊会が原因で人が死んでいるのに、霊を呼び出していた側を、死後に別のメンバーが呼び出そうとする、という心理がちょっと理解できませんが、

一応思春期なので、喪失感から友達に会いたくなった、という事でしょうか。

で、さらに犠牲者も増えだし、いよいよ後半、、、

次々に犠牲者が増えていきます

というところで、なかなかの捻りの効いた展開に移っていきます。

監督・脚本のサイモン・バレットは、(ザ・ゲスト)、(サプライズ)等のアダム・ウィンガード作品で脚本を担当してきた実力派で、

その才能が垣間見える捻りとなっています。

意外性があって非常に良いのですが、そこから繋がるクライマックスの展開が、何故かあっさりしていて、やっている事は結構熱い事をやっているのに、

何故かホラー作品としての味が薄い、というか、盛り上がりに欠ける展開となっているのが少し残念です。

BGMが無いとか、溜めたり、引いたりなどのドラマティックな演出が薄いとかもあるのですが、何故かドタバタ感だけがあって、

緊迫感が無い、というちょっともったいないラストバトルとなっています。

個人的には、主人公が、とんでもないピンチに陥っているのに、ほとんど動ずる事なく、対処していっているところに女子高生感が薄いのも原因の一つではないかと感じました。

そこにセガールと同類の絶対的な無敵感を感じてしまいました、、、。

それぐらいに強い、というキャラクターという事はわかるのですが、一応女子高生なので、ある程度の『ワー!キャー!』があれば、もっと緊迫感もあったと思うのですが、どうでしょうか。

という事で、普通の心霊ホラーと思いきや、結構捻りのある展開へと変わっていく、ストーリーを楽しむ作品ですので、そういった物語がお好きな方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

結構、雰囲気はありますよ。

主人公は、どこか陰のあるキャラクター

作品情報

2020年製作 アメリカ制作 スラッシャーホラー

監督・脚本 サイモン・バレット 製作総指揮 アダム・ウィンガード

出演 スキ・ウォーターハウス、マディセン・ベイティ、エラ・レイ・スミス、イナンナ・サーキス

心霊ホラーとスラッシャーホラーを融合させた作品

その他のスラッシャーホラー作品

伝説的なスラッシャーホラーの正統続編(ハロウィン)はこちら

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