おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆
（ブリット）のピーター・イェーツが監督した、（ロード・オブ・ザ・リング）と（スターウォーズ）を足したような、ファンタジックな冒険アドベンチャー！！若き日のリーアム・ニーソンも出てます！！
作品紹介
1984年2月18日公開
今回ご紹介する作品は、ピーター・イェーツが監督した冒険アドベンチャー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
宇宙の遥か彼方にある惑星クルールに、宇宙から侵略者ビーストが飛来した。
結婚式をあげていたコルウィン王子とリサ姫だったが、調度式の最中にビーストたちの襲撃を受け、コルウィンの部下は全滅してしまい、リサ姫も連れ去られてしまうのだった。
そして全てを失ったコルウィンは、リサ姫を救出するため、ビーストの本拠地である黒の城を目指す事を決意する！？
監督は、（ブリット）や（ザ・ディープ）等のピーター・イェーツで、本作でもツボを押さえた演出で、しっかりとした冒険ドラマを描いています。
主人公の若き王役は、（プリティギャンブラー）や、テレビシリーズ（スタートレック：ディープスペースナイン）等の
ケン・マーシャルで、分かり易い善人ヒーローを颯爽と演じています。
で、連れ去られる姫役で、（ベイビートーク3）や（タロス・ザ・マミー）等のリセット・アンソニーが登場し、可憐な魅力を放っていきます。
で、主人公を導く老人役で、（デューン砂の惑星）や（エリック・ザ・バイキング）等のフレディ・ジョーンズが登場し、物語の世界観を深めていきます。
で、旅の仲間になる魔術師役で、（ヴィゴ）や、ドラマ版の（ミスタービーン）等のデイヴィッド・バッドリーが登場し、
ズッコケ気味の魔術で物語に笑いを加えていきます。
で、旅の途中、力強い仲間となる盗賊のリーダー役で、（ホワイトハンターブラックハート）や（戦場のジャーナリスト）等の
アラン・アームストロングが登場し、危うい出会いながらも側近として活躍していきます。
で、その盗賊団の部下役で、（96時間）以降アクション俳優としてブレイクし、（メモリー）（詳しくはこちら）等、
多くのアクション作品に主演し続けているリーアム・ニーソンが登場し、活躍を見せて行きます。
で、旅の重要な方向性を指示してくれる占い師役で、（キング・オブ・シーヴス）（詳しくはこちら）や、（リバティーン）等の
フランチェスカ・アニスが登場し、切ない役柄を演じています。
そんな、スタッフ・キャストが製作した本作の物語は、地球から遥か離れた惑星クルールに、宇宙から侵略者ビーストがやってきて、
既にクルールが絶滅の危機に瀕している、という状況の中、二つの王国のコルウィン王子（ケン・マーシャル）とリサ姫（リセット・アンソニー）の結婚式が
今まさに行われようとしているというシーンから始まります。
しかし、そんな中、その幸せな結婚式に、ビーストの配下のスレイヤーズ軍が襲撃し、クルールの全軍が全滅、
さらにリサ姫はビーストの根城である黒の城に連れ去られる、といういきなりショッキングな展開へと突入していきます。
しかし、結婚式は途中まで済ませ、王位を既に継承していた元王子コルウィンは、一人の兵も居ない中、
生き残っていた長老イ二アー（フレディ・ジョーンズ）に鼓舞され、姫を救出するために、イ二アーと共に黒の城を目指す事になります。
で、まず旅の初めに魔物を倒す伝説の武器グレイブを、岩が落ちてくる危ない山の溶岩の中から素手で取り出してあっさりゲットし、旅に出発します。
で、旅の道中、ひょうきんなズッコケ魔術師アーゴ（デイヴィッド・バッドリー）や、トークィル（アラン・アームストロング）をリーダーとする8人の山賊、
一つ目巨人、サイクロプスのレルらを仲間に加えながら、黒の城の出現場所（毎日変わる）を知る謎の予言者シーアを尋ねます。
で、その予言者の予選に従って底なし沼地帯の先にある大きな木を探すが、その途中で勇者一行の存在に気付いたスレイヤーズの襲撃にあって手がかりを失くし、、、、
、、、、というのが、大体の大筋となっています。
（ロード・オブ・ザ・リング）と（スターウォーズ）の世界観を8：2ぐらいの割合で融合させたような冒険アドベンチャー作品です。
ポスターイラストでは宇宙っぽいイメージですが、宇宙空間が登場するのは、冒頭の数秒のみですので、基本的には冒険アドベンチャー要素がメインとなっています。
（スターウォーズ）っぽさは、戦闘でビーム兵器を使う程度ですので、特に機械的な戦闘機に乗って戦うという事もない世界観となっています。
基本的なストーリーは、アドベンチャーものにありがちな正義の王子が、邪悪な存在に麗しの姫を連れ去られて、
救出の旅に出かけ、その度の途中で出会った愉快で個性的な仲間達と困難を乗り越えながら、邪悪な存在に戦いを挑む、
という王道中の王道のような物語で、どこかで見た事、聞いた事のある出来事が次から次へと巻き起こります。
目的地を知る占い師に会うために、かつて占い師と愛し合っていた時期のある長老が、蜘蛛の巣を越えて、会いに行き、悲しい結末を迎える展開や、
山賊と王として出会いながら、困難を乗り越える内に揺るがない友情で結ばれていく展開、
お調子者ズッコケ魔術師が、ズッコケ魔術を繰り返しながらも、最後の最後に大変身を遂げる展開、
異形の仲間サイクロップスが、仲間を守るために、自らの身体を犠牲にして締まる岩山の扉を支えるシーン等、
冒険アドベンチャー作品での王道展開が目白押しな作品となっています。
ただ、王道過ぎるために、少々展開が予測できてしまうのが残念ですが、それでもテンポの良いストーリー展開とアクション、
ジェームズ・ホーナーの心躍らされる名曲によって、飽きる事なく鑑賞できる作品となっています。
その合間に、（スーパーマン）等の大作を手掛けたデレク・メディングスによる特撮が随所に挿入され、
冒険アドベンチャーとしての見所を盛り上げていきます。
主人公を演じるケン・マーシャルも爽やかな主人公を好演していて、感情移入度を高め、仲間になる山賊役のアラン・アームストロングの男臭い魅力を発揮し、
そして、その部下として登場する若き日のリーアム・ニーソンもモテ男役を好演し作品世界を盛り上げていきます。
個人的に少し残念なのは、大きめの手裏剣のような形状の伝説の武器グレイブが、ラスボス戦でしか活躍しない上に、
リリース＆キャッチを繰り返すアクションかと思いきや、一度投げたら、グレイブ自身が勝手に意思を持っているように動き回る、
という、
もう、それは主人公の力は関係ないのでは？
と思えてしまうような使用法だったのが残念です。
一応、手を挙げてかざしているので、操っているように見えなくもないのですが、何故か主人公は笑顔で見守っている事が多かったので、、、。
という事で、（ロード・オブ・ザ・リング）と（スターウォーズ）を足したような世界観ながらも、しっかりとした王道冒険アドベンチャー作品となっていますので、
冒険映画好きの方や、特撮映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1983年製作 イギリス・アメリカ製作 SFファンタジーアドベンチャー
監督 ピーター・イェーツ
出演 ケン・マーシャル、リセット・アンソニー、リーアム・ニーソン、フレディ・ジョーンズ、フランチェスカ・アニス、アラン・アームストロング、デイヴィッド・バッドリー、バーナード・ブレスロー
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