お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
逆転の発想が秀逸な、世にも珍しいゴースト目線のオカルトホラー作品。果たしてそのゴーストは、その屋敷の呪縛から逃れられるのか!?
作品紹介
2015年7月15日公開
今回ご紹介するのは、通常とは逆の発想のゴースト目線で描かれたホラー作品です。
それでは、ますはあらすじから、
ある屋敷で暮らすエミリー(アンナ・イシダ)は毎日同じリズムで、同じ行動を繰り返して生活していた。
そんなある日、どこからともなく女性の声が響いてきた。
『エミリー。私が言う言葉を繰り返すのです。私はゴースト。私はゴースト。』
そのときから、エミリーの生活は一変するのだった!?
世にも珍しいゴースト目線のホラー作品です。
主人公がゴーストという設定は、タイトルで既に明かしていますので、ホラー作品で時々見かける、実は死んでいた、というようなサスペンス描写はありません。
開始5分程度でゴーストだと判明しますので、物語の本質は、主人公が何故、死んだのか?という部分がメインとなっています。
この通常のホラー作品では忌み嫌われる側のゴースト目線となっている事で、逆に主人公に接触してくる霊媒師の方が、
声のみの登場で、主人公に何故死んだのか?成仏するにはどうしたら良いのか?のヒントを提示してくれる存在となっています。
似たような設定の有名なホラー作品もありましたが、本作は、シンプルに主人公であるゴースト目線からのみの世界の描写ですので、
人間側の描写は一切なく、その主人公であるゴーストの行動が人間側にはどのように映っているか、という映画的な演出も一切ありません。
ですので、非常に独特な雰囲気の個性的な作品世界となっています。
何故死んでしまったのか?という部分は確信に触れてしまいますので、割愛しますが、成仏出来ないにはそれなりの理由がある、という感じになっています。
その真実の先にある結末は、色々な解釈ができるような終わり方になっていますので、鑑賞された方によって賛否別れるのではないかと思われます。
作品内容的に、同じシーンの繰り返しが結構な時間あったり、大きな場面転換もありませんので、76分という短い上映時間ながらも、少々単調に感じてしまう時間もありますので、
作品世界に少し慣れだした頃が、その先楽しめるかどうかの分かれ目となっています。
ただ、作品自体の世界観がかなり独特の雰囲気を持っていますので、少し退屈しながらも画面には目が釘付けになってしまう、
という個性的な魅力を持った作品でもありますので、意外とハマれる人も多いのではないかと思われます。
という事で、分かり易いハリウッド大作にちょっと食傷気味と言う方など、他の作品とは一味違った変わった作品ですので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
観始めると、止められませんよ。
作品情報
2012年製作 アメリカ製作 ホラー
監督 H・P・メンドーサ
出演 アンナ・イシダ、ジニー・バロガ、リック・バーカート
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