お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
何の説明もなく突然現れたモンスターに襲われる人々を描いた、脱力系手作りモンスターパニック!!スタローンの弟フランクも出てます(一瞬ですけど)!!
作品紹介
日本劇場未公開作品
今回ご紹介するのは、説明不要の、というより説明不足のモンスターパニック作品です。
それでは、まずはあらすじから、
小さな街の奥にある森で、何者かに襲われた惨殺死体が発見される。
街の保安官ケリー(レブ・ブラウン)は早速捜査を開始するが、時を同じくして科学者サラ(レイラニ・サレル)が捜査協力にやってくる。
しかし、サラはこの犯行が人間のものではなく、未知のモンスターの仕業だと主張する。
意見の食い違う二人だったが、そこに新たな犠牲者が発見される!?
邦題とDVDジャケットが示すように、B級というよりC級、D級くらいのイメージのモンスターパニック作品です。
ですが、本作の原題は(APEX PREDATOR)という事で、一番強い捕食者みたいな感じの意味合いなので、そんなに飛躍した邦題という事でもなさそうです。
それにしても、もう少し考えてからタイトルを名付けて欲しいような気がしますが、、、。
本作を鑑賞すれば、そんな事はどうでも良い事だと思えてしまうので、逆に担当者が一度はちゃんと観てから名付けた証明にもなるのではないでしょうか。
いや、やっぱり適当に付けたような気もしてきましたね、、。
という事で、内容ですが、正直なところ、DVDジャケットを見て、想像する事以上の事はありません。
ジャングルで、人間が一人づつモンスターの犠牲になっていくB級モンスター作品です。
一応主役はレブ・ブラウンという事でB級作品ですが、出演経験の豊富なキャストが演じていますので、C級作品ながらもそれなりに楽しめる作品にはなっています。
対してヒロインですが、このヒロイン設定が結構曖昧で、ヒロイン候補が4人くらい登場します。
あまりにワビサビのない演出が続くので、どのヒロイン候補が生き残るのかが、全く予測できません。
勿論、面白みを増すために意図的に誰が生き残るのか分からない、というようなサスペンスンス演出のためではなく、
ただ単に美女がモンスターに襲われるシーンが多ければ多いほど良い、という考えで増えすぎたヒロイン候補が、
消去法的に数を減らしていって、生き残った人がたまたまヒロインになったといった感じになっています。
しかも4人中3人が劇中で、B級ヒロインの制服であるタンクトップ姿になりますので、非常にややこしいですね。
しかも、ヒロインから脱落=死ぬ、という極端な展開ですので、意外に犠牲者が沢山でます。
犠牲者が沢山出る、という事はB級モンスター作品の売りである特殊効果シーンがそれだけ多くあるのか、と思いがちですが、
そこが、そう簡単にいかないのが本作の特徴で、中盤以降、まさかの夜間シーンに突入し、
しかも照明や月の明かりなどの、暗がりでも判別できる配慮が一切無視されていますので、
中盤以降は、ほとんど何をやっているのかさえ、わかりません。
暗がりで、なんとなく悲鳴とモンスターの唸り声だけが聞こえてきます。
しかも、良く目を凝らしてみてみたら、人物が何となく背景より浮き上がっているように見えるシーンもありますので、
まさかの人物のみはめ込み合成のようなシーンも結構あったように見えました。
あまりに暗すぎて、合成かどうかもはっきりと判別できませんでしたので、そこはおそらくどうせ見えにくいので、合成でも良い、という判だった思われます。
なかなかの脱力系ですが、せめてシルベスター・スタローンの弟フランク・スタローンが登場する一瞬くらいは、明るい場面で登場して欲しかったですね。
後半は、暗い中で色々やっておきながら、不必要なとんでもない大どんでん返しもあり、脱力感はMAXになります。
それに続くラストシーンは、まだ物語が終わっていないのに、強引に終了する、というまさかの終わり方をしています。
唖然とするラストですが、鑑賞後に余韻も何もなく、DVDジャケットの裏面を見て観ると、宣伝文句にこう書かれていました。
(度肝を抜く衝撃のラストシーン!)
こういう作品を売り出すのも大変ですね、、。
作品情報
2012年製作 アメリカ製作 モンスターパニック
監督・脚本 デヴィッド・A・プライヤー
出演 レブ・ブラウン、レイラニ・サレル、テッド・プライヤー、フランク・スタローン
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