お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆
【史上最も長く続いた心霊現象】に実在の心霊研究家ウォーレン夫妻が挑む（死霊館）シリーズの第2弾！！
作品紹介
2016年7月9日公開
今回ご紹介するのは、（死霊館）ユニバースの中の1作で、正統シリーズの二作目の作品です。
それでは、まずはあらすじから、
1977年、イギリス・ロンドン北部にあるエンフィールドに住むホジソン家は、貧しいながらも仲睦まじく暮らす幸せな一家だった。
そんなある日、次女ジャネットが夢遊病を発症したことで事件は始まった。
やがて夢遊病と思われた症状は、家に潜む何かが原因としか思えないような出来事が頻発し、ついに教会に助けを求める事になる。
教会からの依頼を受けたウォーレン夫妻は、事実確認のためにホジソン家に向かうのだった！？
（死霊館）ユニバースの1本で、（死霊館）正統シリーズの第2弾となるゴーストハウスホラー作品です。
↑（死霊館悪魔のせいなら、無罪。）シリーズ第3作目（詳しくはこちら）↑
今回も1作目に続き、ウォーレン夫妻が様々な悪霊と戦うオカルトホラー作品となっています。
今回の物語の始まりは前回のラストで依頼のあったアミティビルでの心霊現象で、何度も繰り返し映画化された（悪魔の棲む家）の元になった事件に立ち向かう事になります。
現在も（アミティビル 呪われた家）（詳しくはこちら）などで映画化が繰り返されていますので、あまりに有名な事件ですが、
その有名な心霊現象に挑むことになります。
ただ、この事件は本作のメインの物語になるのではなく、あくまでウォーレン夫妻の凄さを描くためだけに登場します。
ですので、今回のメインの被害者であるホジソン家とは関係なく、前半でサクッと解決して終わります。
恐らく、前作を鑑賞したほとんどのホラーファンは、2作目の題材は、このアミティビルの事件がメインで描かれると予想していたと思われますので、
その流れを逆手に取ったような意外な展開となります。
で、本作は前作同様に、あくまで主人公はホジソン家の人々の方で、中盤までウォーレン夫妻の物語はその合間に挿入されるように語られます。
で、いよいよ中盤、ホジソン家の悪魔付き事件が本格化していき、教会に助けを求める形でウォーレン夫妻と合流することになります。
要するにウォーレン夫妻は凄く扱いの大きい助っ人マン的な扱いです。
で、悪霊を撃退するためにホジソン家とウォーレン夫妻の二つの家族による愛のパワーを武器に戦って行くことになります。
悪霊の正体については割愛させていただきますが、その悪霊の後ろにはさらに邪悪な存在が隠れていて、さらに末っ子の玩具から飛び出した怪人なども登場し、
今回も一筋縄ではいかない強敵となっています。
また、ウォーレン夫妻を演じる二人は流石の説得力ですが、今回もメインとなる家族の子役たちの名演技が光ります。
特に悪霊に取り憑かれるジャネットを演じたマディソン・ウルフの名演技は、本当に何かの異変が起きた少女にしか見えない名演技で、作品に大きな説得力を与えています。
その後、同じような繊細な少女を演じた主演作、（バーバラと心の巨人）などでも大活躍していますので、今後も名演技を披露してくれそうです。
あと、心霊現象に懐疑的な立場の役柄で、（ラン・ローラ・ラン）（詳しくはこちら）や、（アナトミー）などのフランカ・ポテンテなども出演しています。
メインの見せ場である心霊描写も、普通の少女が憑依されていく瞬間をワンカットで表現したような名恐怖シーンも多く、
邪悪なものがそこに存在しているかもしれない、というような思わせぶりな恐怖とは対照的に、怖いものをどんどんと見せていく、
という恐怖表現も本シリーズの特徴となっています。
物語展開的にも他のオカルトホラー作品の大半が、悪霊に苦しめられている主人公達に対して、周りの人々との、悪霊がいる、いない、の誰も信じてくれないサスペンスが存在しますが、
本作は、そういった展開には一切ならずに、さっさと本題に入って、その分恐怖演出の表現に力が入れられています。
この辺のじれったい展開をあっさりカットした物語展開も、本作の特徴の一つと言えるかもしれません。
という事で、本作は、大人気シリーズの2作目にして、そういった他のオカルト作品とは一味違う方向性をはっきりさせた作品となっています。
シリーズの世界観を構築した重要作品であり、独立したオカルトホラー作品としても非常に楽しめる作品となっていますので、
ホラー好きの方や、シリーズファンの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
あと、当時のイギリスの雰囲気もしっかりと再現されていて、そういう面でも楽しめる作品となっていますよ。
作品情報
監督 ジェームズ・ワン
出演 ベラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、
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