皆さんこんにちは、まぁくです。ここ最近豪雨の連続で、なんとなく週末のたびに雨に降られているような日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日映画館で鑑賞するタイミングを逃してしまっていた話題のJホラーを鑑賞しました。
(樹海村)です。
ハリウッドでも活躍している清水崇監督の村シリーズ第2弾です。
前作(犬鳴村)に続いて、ある村を中心に繰り広げられる呪いの物語で、今回は樹海、というそれだけで、ホラーが成立してしまうような場所がメインとなっていますので、
冒頭のPOV的な恐怖シーンを皮切りに、何かが見える系の少女と、比較的普通の姉の二人の姉妹が、母の代からの呪いを断ち切るために奮闘する、
というJホラーの王道のような物語となっていました。
その王道ストーリーにどことなく感じる切なさと、恐怖が融合しながら、ショックシーンでは特撮効果シーンも結構登場するなど、
最新のVFX技術と伝統的な特撮技術をも融合した、エンターテイメントホラーとしての完成度は、流石にハリウッドでも活躍している監督ならではの特色が出ている作品となっていました。
特に物語の重要な鍵となる呪いの箱が登場しますが、ハリウッドホラーで例えるなら(ヘルレイザー)のパズルボックスや、(死霊のはらわた)の呪いの書のイメージに通ずるアイテムですので、
是非とも死霊館に安置して欲しい呪いのグッズですね。
さて、そんな特殊効果も見どころの(樹海村)は、メディアの発達した現代で製作された作品なので、あらゆる方法で鑑賞する事ができますが、
一昔前にはVHSのみリリースされて、そのまま忘れ去られようとしてしまっている作品が沢山存在します。
という事で、(未DVD化のレア作品)、今回は(SF編 其の弐)という事で、特殊効果の楽しい作品と中心に少しご紹介したいと思います。
それでは、日米合作の超大作ながらも、権利問題で揉めてしまった作品から、、
〇クライシス2050 (SOLAR CRISIS) 日本劇場公開作品。ハリウッドと日本のNHKが共同で製作したSF超大作。でも日本側からは製作者のみで、別所哲也以外のキャストはすべてハリウッドスター、という日本は出資のみの実質ハリウッド作品。アメリカ公開版の編集を巡って監督のリチャード・C・サラフィアンと揉め事になって結局アラン・スミシー名義で公開された曰く付きの作品。でも、日本版VHSはサラフィアン監督名義。特技監督にリチャード・エドランドも参加し、未来のメカデザインにシド・ミード、音楽はモーリス・ジャール、というあまりに豪華なスタッフに出演者もチャールトン・ヘストン、ジャック・パランス、ティム・マシスン、ピーター・ボイルという物凄いレジェンドばかりの顔ぶれ。揉め事が訴訟にまで発展した作品なのでDVD化はちょっと厳しそうですね、、。
〇ラベジャー (RAVAGER) 2029年、遺伝子工学の発達によってクローンが作り出され、それが日常に溶け込んでいる世界で、意思を持ってしまったクローンが人類を守るために戦う、というSFアクション作品。主演は(ドロップゾーン)や、(ハードターゲット)でヒロインを演じていたハスキーボイスのヤンシー・バトラー。共演は(パッセンジャー57)などの名悪役、ブルース・ペイン。
〇恐竜伝説ベイビー (BABY SECRET OF THE LOST LEGEND)日本劇場公開作品。タッチストーンフィルム製作のしっかりした作品なのに、何故かDVD化されていない作品。まだCGなどが本格的に登場する前の、特撮を使用したSFXシーンが魅力の恐竜アドベンチャー作。主演は(ガバリン)などのウィリアム・カットと(ブレードランナー)などのショーン・ヤング。助演に名優パトリック・マクグーハンという豪華な顔ぶれ。製作総指揮は(007トゥモロー・ネバーダイ)などのロジャー・スポティウッド。
〇レディウェポン (RUNNING DELILAH) 情勢諜報部員の主人公が潜入捜査中に正体がばれて、致命傷を負うが、その後、最新科学によって体の半分を機械で補い、サイボーグ捜査官として復活する、というほとんど(ロボコップ)女性版なサイボーグアクション。主演は(マネキン)など当時大人気だったキム・キャットラル。同僚の男性捜査官役で(山猫は眠らない)シリーズなどのビリー・ゼインも登場。監督は(サイコ2)や、(F/X2)など娯楽映画の多いリチャード・フランクリン。
〇マイク・ザ・ウィザード (THE WIZARD OF SPEED AND TIME) 元ディズニーのアニメーター、マイク・ジトロフによる主演・監督・脚本・編集の映画愛に溢れた22000のストップモーションからなる特殊効果アーティストへの最高の賛辞。テレビプロデューサーに期限までにSFX大傑作を製作するように言われた映像制作者の奮闘ぶりが描かれる究極の傑作自主映画。面白いです。
〇モノリス (MONOLITH) 連続殺人事件を追う二人の刑事が追い詰めた容疑者は、実はロシアの科学者で、宇宙人に操られている人間を追っていたのだった、という国家的UFOプロジェクト(モノリス計画)にまつわるSFホラーアクション。主演は(エイリアン2)などのビル・パクストンと(ゾンビコップ)などのリンゼイ・フロスト。ルイス・ゴセットJrやジョン・ハートなどの名優が脇を固めていて、B級だけど一応それなりの規模の作品。監督はB級作品専門監督ジョン・エアーズ。
〇ガジュラ (GARGANTUA) ローランド・エメリッヒ版ハリウッド製(ゴジラ)公開時に紛れて発売されたFOX製作のテレビムービー。VHSジャケットにはデカデカと【アカデミー賞視覚効果受賞スタッフとインデペンデンスデイのキャストが集結!】と大層に書かれてしますが、実際はアダム・ボールドウィン主演で、(ベイブ)でアカデミー賞視覚効果賞を受賞したチームに参加していたジョン・コックスがクリーチャーデザインで一応参加している、というかなり盛った宣伝文句が苦しいモンスターパニック作品。
〇悪魔の毒々ハイスクール2ヒューマノイドパニック (CLASS OF NUKE`NM HIGH2 SUBHUMANOID MELTDOWN) 日本劇場公開作品。トロマ社が誇る人気シリーズの2作目。前作の混乱で立て直された学校は、なんと工学大学になっていた、といういきなりハイスクール設定を放り投げる愛すべきB級作品。その大学ではマッドサイエンティストが悪魔の遺伝子実験を繰り返し、人間と動物を合体させる、という特撮の見せ場盛りだくさんの学園と化していた、というお愉しみな展開に。毒々モンスターもゲストで登場します。
〇悪魔の毒々ハイスクール3ダブルヒューマノイド (CLASS OF NUKE`NM HIGH3 THE GOOD,THE BAD AND THE SUBHUMANOID ) 人気シリーズ3作目にして最終作。ここへきて流石に日本では未公開のVHSスルー作品に。出演は前作と同じくブリック・ブロンスキーとリサ・ゲイで、監督もエリック・ロウジルという事で、雰囲気も似てますので、恐らく2本撮りぐらいで製作されたのではないでしょうか。主演のブリック・ブロンスキーが筋肉キャストなので2と3はアクション度が1作目よりも増しています。
〇悪魔の毒サーファー (SURF NAZIS MUST DIE) 日本劇場公開作品。トロマ社製作のリベンジアクション。ナチスサーファーに息子を殺されたおばあさんがリベンジに燃えるどちらかというとグロ度よりも、アクションが強めの作品で、おばあさん版(狼よさらば)といった趣の作品。
というような感じになっています。(クライシス2050)などは、権利関係が難しそうなので、DVD化は厳しそうですが、
(毒々シリーズ)は、(悪魔の毒々モンスター)のリメイク版の悪役でまさかのケビン・ベーコンが出演する、
というまるで何かの冗談のようなニュースが飛び込んできましたので、もしかしたらトロマ社作品ブームが到来する、という夢のような状態になるかもしれません。
あわよくば、そのタイミングで全作ブルーレイで再リリースしてもらいたいところですね。
少なくとも(悪魔の毒々モンスター)に限ってはブルーレイでも売れそうな気がしますが、どうでしょうか。
という事で、本日もお立ち寄り頂きありがとうございました。
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