皆さんこんにちは、まぁくです。いかがお過ごしでしょうか。寒さが和らいで、気温的には快適な日が多くなってきましたね。これで、花粉が無ければベストなんですが、、。
さて、先日鑑賞した邦画のシリーズ作品の第2弾を続けて鑑賞しました。
タイトルは、
(呪いの館 血を吸う眼)です。
(血を吸う)シリーズの第2弾として1971年に製作されたホラー作品です。
主演は岸田森、藤田みどり、江美早苗、大滝秀治などで、前作に引き続きハリウッドやイギリスハマーホラーの影響を受けた作品となっています。
海外上映用のタイトルは(LAKE OF DRACULA)となっていますので、まさにクリストファー・リーが主演したドラキュラシリーズの日本版を目指した作品です。
今回も前回同様に田舎町の洋館が舞台となっていて、非常に雰囲気満点の上品な妖しさの漂う作品となっていました。
その作品の魅力は、勿論妖しさと気品の漂う岸田森の魅力と直結していて、ドラキュラっぽい衣装で登場しますが、全くコスプレ感を感じさせる事はなく、
むしろ、人里離れた洋館には、こんな主がいてもおかしくないと思わせる説得力があります。
しかも白塗りです。
普通は完全にコントになっていしまうような役柄ですが、しっかりと魅力的に演じています。
個人的には岸田森といえば、(帰って来たウルトラマン)や(怪奇大作戦)のイメージが強かったのですが、本作のような魅力的な悪役もハマっていて、
つくづく若くしてお亡くなりになったのが残念な名優ですね。
もっと、その怪しい魅力を映画作品で堪能したかったです。
というわけで、岸田森が遺した作品の魅力はDVDなどで今でも鑑賞出来ますが、世の中にはVHS発売のみで、DVD化もされずに忘れ去られようとしている作品が多く存在します。
という事で、(未DVD化のレア作品)、今回は(アクション編 其の五)という事で、今回も濃いめの作品を少しご紹介したいと思います。
それでは、あの有名作のシリーズ?のような邦題を付けられた作品から、、
〇新レッドブル (ARMSTROING) 勿論、シュワルツェネッガー主演のヒット作品の続編やリメイクではなく、(シャドーチェイサー)シリーズの主演で知られるアクションスター、フランク・ザガリーノ主演の普通のアクション作品。共演は(アメリカンサイボーグ)などB級作品で活躍しているジョー・ララ。ただ、本作の監督は(デルタフォース)、(オーバー・ザ・トップ)などのメナハム・ゴーランで、NU IMAGE社で製作されたしっかりとしたアクション作品なので、意外に楽しめます。邦題が酷いだけです。内容的には、核の脅威にさらされたモスクワを救うためにKGBのエージェントであるザガリーノがロシアンマフィア相手に大暴れする、というロシア絡みと言う部分だけが(レッドブル)と共通点のある作品。それにしても新て、、
〇ファイナルコマンド (CHAIN OF COMMAND) (アメリカン忍者)などの主演で知られるアクションスターマイケル・ダディコフ主演のスパイアクション。製作はメナハム・ゴーラン率いるキャノングループ製作なので、娯楽色の強いアクション作。監督はジャン・クロードヴァンダム主演の(キックボクサー)で知られるデビッド・ワース。石油大国で展開されるオイルの覇権を巡る争いに巻き込まれた石油会社の社員を救うためにマイケル・ダディコフが立ち上がる。
〇アメリカンサイボーグ (AMERICAN CYBORG STEEL WARRIOR) (新レッドブル)にも出演しているジョー・ララの単独主演作品。監督は(グローイングアップ)シリーズや、近年では(エクスペンダブルズ)シリーズの製作者として多くのB級作品に携わっているボアズ・デビッドソン。本作も現在はMGM社に吸収されてしまったキャノングループ製作作品。核戦争後の未来はコンピューターとサイボーグに支配されていた。そこで生殖機能を有する女性が発見された事で人間VSサイボーグの戦いが過熱し出し、ジョー・ララが颯爽と女性を救うというヒーローアクション。当時のVHSのジャケットには【(ターミネーター2)をしのぐ迫力!(ブレードランナー)を上回る鮮烈なイメージ!】と書かれていますが、決してそんな事はありません。
〇ドライビングフォース地獄のモンスタートラック (DRIVING FORCE) 日本劇場公開作品。(フラッシュゴードン)の主演で知られるサム・ジョーンズ主演のカーアクション作品。本作のカーアクションは基本的にトラック中心で、モンスターサイズのトラック同士のチェイスが魅力。無法者のトラック軍団に挑む一匹狼のトラック運転手サム・ジョーンズが、(キャノンボール2)などにも出演しているキャサリン・バックと恋仲になりつつ、大激突する、という(マッドマックス)の影響もある物語。本家(マッドマックス)のカーアクションを担当したグラント・ページが本作のカーアクションも担当。さらに悪漢のボスには(ゴーストニューヨークの幻)のパトリック・スエイジの弟、ドン・スエイジが出演。その後もB級作品のみで活躍していました。それにしても地獄の〇〇というタイトルの作品が劇場公開されていた時代ってなんか、良いですね。
〇トリプルインパクト (TRIPLE IMPACT) 勿論、ジャン・クロード・ヴァンダム主演の(ダブルインパクト)とは一切関係ない元UKF世界ミドル級チャンピオン、デル・アポロ・クック主演のアクション作品です。出演はその他に元プロボクサーで、近年は(G.Iジョー)や(アイアンマン2)のスタントマンとして活躍中のブリジット・ライリーと他1名を加えた3人が秘宝探しのアドベンチャーを繰り広げます。VHSパッケージには【格闘技オリンピック2】にデル・アポロ・クックと一緒に出場した佐竹雅昭選手からの推薦コメントシールが添付されています。
〇ブラッドマッチ (BLOODMATCH) 格闘技アクション指導に(スパルタンX)と(サイクロンZ)でジャッキーと名勝負を繰り広げたベニー・ユキーデを迎えた格闘技アクション。主演は(バタリアン)ジリースに主演していたころは格闘技ができるようには全く見えなかったトム・マシューズ。監督は(キックボクサー2)や、名作サイボーグ映画(ネメシス)のアルバート・ピュン。ピュン監督はその後(キックボクサー4)も監督しており、同作にトム・マシューズも出演しています。兄のチャンピオンベルトが何者かによって、強奪され、その復讐とベルト奪還のために戦いに挑む、というほとんど(キックボクサー)と同じ物語。出演は他にも本物の格闘家が多数出演の男臭い作品。
〇ルースキャノン (LOOSE CANNON) 物凄く毛量の多いシャドー・スティーヴンス主演の(ダーティハリー)のような型破り刑事が(リーサルウェポン)のようなバディアクションを展開するポリスアクション。あまりの型破り過ぎる主人公が、周りから孤立してしまったうえに唯一信頼できる相棒が銃弾に倒れて、犯人追跡のために単独で巨悪に挑む、という既視感満載の作品。唯一の本作独自の売りは、テーマ曲をハウスミュージックの雄【イエロー】が担当している、という事ぐらいです。
〇シャドーブレイン 洗脳と破滅のストリート (STREET ASYLUM) 199X年、という既にすぎてしまった遠い過去の近未来、警察の上層部は犯罪者を一掃するために特殊部隊を組織し、その隊員たちの頭脳にマインドコントロール装置を移植する、という物凄い組織を編成していた。そこで、その装置を除去し、諸悪の根源を倒すために型破りな刑事が立ち上がる、という物語はSFっぽいのに、実際は普通の刑事アクションな娯楽作。主演は(ミラクルマスター2時空大戦)等のウィングス・ハウザー。(ブレードランナー)などのブライオン・ジェームスも出てます。
〇爆裂!アリゾナ・ヒート (ARIZONA HEAT)IZONA HEAT) (天地創造)のマイケル・パークス主演のバディポリスアクション。マイケル・パークスはタランティーノのお気に入りで、(フロム・ダスク・ティル・ドーン)や、(キル・ビル)、(プラネットテラー)、(デスプルーフ)と作品を跨いで同じ役柄で登場してました。ただ、タランティーノ作品以外ではB級作品メインで活躍。相棒役は(ペットセメタリー)などのデニーズ・クロスビー。落雷によって起こるオカルティックな殺人事件の捜査を担当する事になった刑事たちの捜査物語。アリゾナヒートという現代にわざわざ爆烈!を付け足すネーミングセンス。時代ですね。
〇ライディングエッジ (RIDING THE EDGE) サハラ砂漠を舞台に太陽熱研究所を占拠したテロリストとその研究所の責任者の息子との命を懸けたバトルアクション。研究所の上層部の陰謀に巻き込まれつつ、決死の潜入作戦を開始するのは、トム・クルーズ主演の(卒業白書)に出演後、(ヒドゥン2)では主演もしていたラファエル・スバージ。監督はなんと、(ダーティハリー)シリーズや(ダーティファイター)シリーズなどクリント・イーストウッドの盟友ジェームズ・ファーゴ監督。
というような感じになっています。
今回は、アクション作品の中でも、ひと際濃いめの作品をチョイスしてみました。
中でもメナハム・ゴーラン率いるキャノンフィルム作品などは、最盛期はチャック・ノリス、シルベスター・スタローン、ドルフ・ラングレン、ジャン・クロード・ヴァンダム、チャールズ・ブロンソンなど、
その後大活躍していくアクションスターの活躍の場を提供した製作会社として、映画界に残した功績はかなり大きいです。
しかしながら、鑑賞時はスカッと楽しめても、次の日には内容もスカッと忘れてしまうような、あと腐れのない娯楽作品が多く、
DVDの時代が到来したころにはその会社自体が消滅してしまっていましたので、DVD化の波に乗り切れていない作品も多く存在したりします。
今観返してみると、総じてB級作品ではあるものの、それなりの予算をかけて製作されている作品ですので、結構楽しめる作品が多いので、勿体ないですね。
また、他の作品も今後少しづつご紹介してみたいと思います。
それでは、本日はお立ち寄り頂き、ありがとうございました。
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