悪魔の毒々ハイスクール(CLASS OF NUKE`N HIGH)96分

投稿者: | 2024年6月21日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

(悪魔の毒々モンスター)のトロマ社が製作した、原子力発電所に隣接する高校で発生した核汚染によって、暴走する高校生の戦いを描いた、悪ノリスプラッターアクションコメディ!!

作品紹介

1987年8月8日公開

今回ご紹介する作品は、トロマ社製作によるスプラッターアクションコメディ作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ニュージャージー州トロマヴィルの原子力発電所から放射能入りの水が漏れ、近くの学校の給水装置に流れ込んだ。

次第に高校生達にも影響が出始め、真面目だったグループは、狂暴化し、校内を荒らしまわっていく。

そんなある日、真面目な高校生ウォーレンは、ガールフレンドのクリッシーと友人が開催するパーティに出席するが、その事が原因で、思わぬ事態へと発展していく、、、、。

監督は、(悪魔の毒々モンスター)シリーズや(チキン・オブ・ザ・デッド)等、多くの自社製作作品を監督もしているロイド・カウフマン(本作はサミュエル・ウェイル名義)で、

本作でも悪ノリぶりは変わらず、ブラックな笑いとアクションを演出しています。

ロイド・カウフマン

主人公の高校生役で、テレビドラマシリーズの(HUNTER)や(Santa Barbara)等で活躍しているギルバート・ブレントンが登場し、悪漢と激闘を演じます。

本作のギルバート・ブレントン
ギルバート・ブレントン

で、その恋人役で、(ティーンウルフ2)や(The Allnighter)等のジャネル・ブラディが登場し、可憐な魅力で、騒動に巻き込まれていきます。

本作のジャネル・ブラディ
ジャネル・ブラディ

で、校内で暴れまわる悪漢役で、(Alien Space Avenger)や(Werewolf Bitches from Outer Space)等のロバート・プリチャードが登場し、やりたい放題に暴れて行きます。

本作のロバート・プリチャード
ロバート・プリチャード

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、原子力発電所に隣接するトロマヴィル高校のクレイジーな日々から始まります。

いつから、そうなっているのか詳しく説明が無いので、分かりませんが、原子力発電所から漏れた汚染水が、高校の方にも影響を及ぼし、

校内の水等を飲んだ真面目学生デューイが、突如暴れ出してそのまま校舎の窓を突き破って落下、

さらに、その後悲惨過ぎる姿になって絶命する、という物凄い事件が発生してしまいます。

その他にも優等生だったグループは、(マッドマックス)か(北斗の拳)(詳しくはこちら)に登場するようなクレイジー学生に変貌してしまったり、という感じで、

校内でも明らかな、異常事態が日々巻き起こり始めます。

元真面目学生ズ

で、勿論世間的に問題になって行きますが、それでも、原子力発電所としては無関係を貫き通します。

そんな中、比較的真面目系のカップル、ウォーレン(ギルバート・ブレントン)とクリッシー(ジャネル・ブラディ)のカップルは、

友人が開催するビキニナイトパーティへと招待されます。

で、皆クレイジーながらもエンジョイしていますが、また友人が、奥手なウォーレンのために、裏ルートで手に入れたブツを(強引に)接種させてくれます。

その後、悪ノリガールズによって、クリッシーもブツを接種しますが、体調の異変を感じた二人は、その場を後にします。

で、会場の二階で、横になろうとすると、クリッシーがやたらとホットになってしまい、、、、、

、、、、、、2人は結ばれる事になります。

そこまでは、まだ良かったのですが、翌日、2人の体調はさらにおかしくなり、、、

ウォーレンは、ほぼほぼ毒々モンスターになってしまい、

クリッシーは、口から何かのモンスターを産み落としてしまいます。

トイレの便器に。

要するに、友人が用意したブツは、実は不良グループから調達した物で、その物自体が汚染されていた、という事で、

日頃から不良グループに敵意を抱いていたウォーレンは、そのまま敵意が暴走し、街で女性のバッグをひったくっているグループのメンバーに、あくまでグロく制裁を加えていきます。

晴れて、正義の毒々モンスターと化したウォーレンは、悪漢相手に激闘を繰り広げる!?、、、、

、、、、、、、のではなく、その後、どういうわけか、いつものハンサムに戻ったウォーレンは、モンスターを口から出して入院中のクリッシーにお見舞いに行きます。

で、何ごとも無かったように、平和な状態を取り戻した二人ですが、仲間を毒々ウォーレンに亡き者にされた不良グループは報復を計画し、

トロマヴィル高校にバイクで乗り込んで、学校を占拠、クリッシーを人質に取り、ウォーレンを呼び出しますが、

そこへ、クリッシーの口から出てきたあのモンスターが成長した姿で登場する、、、というのが大体の大筋となっています。

トロマ社作品ですので、全編悪ノリで統一されている世界観で、ブラックな笑いと、過剰なグロ描写(でも、今鑑賞し直すと結構味有ります)とセクシー要素、

そこに、巨大化していくモンスターや、毒々モンスターのようなちょっとしたヒーロー要素等を融合する、というB級映画ファンにとっては非常に楽しく、

ドラマ作品等しか鑑賞しない、という方にとっては、非常にお下劣で低俗な作品となっています。

合わない方にとっては、観た事を後悔するぐらいの悪ノリぶりではありますが、スプラッター描写や、モンスター等、

特撮として魅せる部分はしっかりと見所として魅せていく演出ですので、近年あやかり作品を連発している似たジャンル作品の制作会社、

アサイラム社の製作作品とは、全く似て非なる内容となっています。

スター俳優は登場せず、物語もツッコミ所満載、ヒーローが活躍するのかと思えばそうでもない、しかも結構なブラックな笑いに包まれているので、

笑える部分と、微妙な笑いを行ったり来たりしながら、その中心に可憐な魅力でスクリームクィーンぶりを発揮しているジャネル・ブラディと、

清潔感漂うハンサムガイ、ギルバート・ブレントンが、若々しいオーバーなリアクションで、勢い任せに悪漢と対峙していく、

という、愛すべきカオスな空間が、他の低予算作品には無い、唯一無二の魅力を放つ作品となっています。

ただ、やはり残念なのは、中盤、毒々モンスター化する主人公が、何故かあっさり人間に戻ってしまう点と、

一応、クリッシーから生まれたモンスターにも関わらず、クリッシーとの親子関係が描かれない、という点で、

普通で考えると、モンスターは、主人公の息子でもあるはずなので、最終的に毒々モンスター同士の親子対決として、

クライマックスバトルが描かれれば、もっと魅力的な作品になったと思うのですが、どうでしょうか。

トロマ作品なので、そこまで予算がかけられない、というのは分かるのですが、、、。

という事で、ヒーローは少ししか登場しませんが、トロマ作品らしさは全開となっている作品ですので、

ホラー映画好きの方や、B級映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと本作、好評だったのか、日本でも公開された続編2作品と、その後間を開けて製作された続編2作が製作されていますが、

4作目(リターン・トゥ・悪魔の毒々ハイスクールVOL.1)と5作目(リターン・トゥ・悪魔の毒々ハイスクールVOL.2)が、日本ではDVD未リリースのままなのが悔やまれますね。

作品情報

1986年製作 アメリカ製作 ホラーアクションコメディ

監督・原案・脚本 リチャード・W・へインズ、サミュエル・ウェイル(ロイド・カウフマン)

製作 ロイド・カウフマン、マイケル・ハーツ

出演 ジャネル・ブラディ、ギルバート・ブレントン、ロバート・プリチャード、R・L・ライアン

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