おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
劇場未公開ながらも、日曜洋画劇場で繰り返し放映されて知名度は意外に高い、邦題が壮大なネタばれとなってしまっているSFホラー作品!!
作品紹介
日本劇場未公開
テレビ放映題 タイム・ウォーカー 時空の聖櫃/宇宙から来たツタンカーメン 消えたミイラ!全裸美 女に迫る古代エジプトの魔神
今回ご紹介する作品は、ツタンカーメンの伝説と、SF要素をミックスしたサスペンスホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
カリフォルニア科学大学の学術調査隊が、ツタンカーメンのピラミッドで謎の棺を発見した。
その棺には、ミイラが一体眠っていたが、調査の過程で、誤って通常の10倍のX線を照射してしまい、その影響で付着していたカビが生命力を吹き返し、ミイラも動き始めてしまう。
そんな中、棺に一緒に埋葬されていたクリスタルボールを偶然発見した助手は、そのボールを不用意に持ち出してしまう。
そして、奪われたクリスタルを取り戻すため、ミイラは人々に襲い掛かるのだった!?
監督は、編集マン出身で(ブラッディナイト聖し血の夜)や(The Man Who Loved Bears)等の編集で活躍していたトム・ケネディで、
SFと古代史をミックスさせた独特の世界観を創造しています。
で、主人公の大学教授役で、(空爆特攻隊)や(爆走!サイドカーレーサー)等のベン・マーフィーが登場し、謎の事件に向き合っていきます。
で、ヒロイン役で、(地獄のモーテル)や(コブラ)等のニナ・アクセルロッドが登場し、謎の存在に追い詰められていきます。
で、事件の発端ともなる問題児の学生役で、(ヘルナイト)や(ロングライダーズ)等のケヴィン・ブロディが登場し、どんどん問題を広げていきます。
で、同じく問題を広げていく学長役で、(バタリアン)シリーズや、(スペースインべーダー)(詳しくはこちら)等の
ジェームズ・カレンが登場し、主人公たちと対立していきます。
そんな、スタッフ・キャストで製作された本作の物語は、カリフォルニア大学のマカデン教授(ベン・マーフィー)と学生などからなる調査チームが、
ツタンカーメンのピラミッドで発掘調査中に地震が発生し、その影響で出現した未知の棺を発見し、大学に持ち帰るシーンから始まります。
で、調査を開始したチームは早速棺を開けますが、中には全身緑色のカビに覆われたミイラが一体眠っていて、
一緒に何かが記された巻物なども発見されますが、とりあえずその調査は脇に置いていて、遺体にX線を照射して遺体の状態を調べる所から調査を進めていきますが、
この時助手のピーターが、誤って10倍のX線を照射してしまいます。
その時は、とりあえず遺体への負担も考えて調査を追えますが、ピーターは、棺の横に秘密の引き出しを見つけ、
その中に5個のドラゴン クリスタルボールを発見し、そのままクスねてしまいます。
で、後日宝石店へ持ち込みますが、宝石としての価値無しと鑑定されたピーターは、そういう事なら、と恋人や、級友たちへの借金返済にクリスタルボールを充ててしまいます。
で、そんな流れでバラバラになっていくクリスタルボールですが、その持ち主であるミイラは、その頃から胸につけている6つ目のクリスタルボールを光らせ、命を吹き返していきます。
で、いよいよ、調査結果(と言ってもほとんど何も分かっていませんが、、)を発表するため、記者達が大勢大学に集まり、
大勢の前で、棺の蓋を開けてみると、、、、、、、
、、、、勿論、ミイラは留守中ですので、カビだけを残してもぬけの殻となっています。
しかし、この時、学生の一人が、カビを触ってしまい、手に大きなダメージを受けてしまいます。
という事で、バラバラに散らばった5つクリスタルボールを取り返すべく、空中をス~っと浮遊しながら移動(ガンダムに登場するドムみたいな感じです)し、
学生たちに、カビ菌によって致命的なダメージを与え続けていくミイラが巻き起こす事件の真相解明にマカデン教授が奔走する、、、、、
、、、、、というのが、大体の大筋となっています。
ツッコミ所が至る所に存在する作品ですが、まずは、邦題タイトルが、いくら何でも他に無かったの?というような
直球のネタバレ
となってしまっています。
わざわざ、3000年前のツタンカーメンやピラミッド等の、宇宙とはイメージの遠い題材をビックリネタとして用意してるにもかかわらず、
鑑賞する前から 宇宙からの というそのイメージありきの体勢で鑑賞する事になってしまう、という作品の楽しみを最初からかなり削いでしまうような邦題となっています。
ですので本編中は、勿論登場人物達は、3000年前に埋葬された遺体の行方を追い、後半になってミイラが自ら動いている事に驚き、
クリスタルボールを集めている事も理解して驚いていきますが、鑑賞している側は、そのミイラが
宇宙から来てるヤツ
という事を、鑑賞前から知っていますので、最終的にドラゴン クリスタルボールを全部集めて願いが叶った時に見せる、本当の姿を見ても、
『やっぱりなっ!』
という、予定調和的な感情しか沸き起こらない、とい非常に残念なネタバレ邦題となっています。
で、さらに、そこまでなら、まだ残念、という事だけで済んだのですが、本作、その後に、驚愕の大ツッコミ所が存在しています。
ついに、マカデンや学長、副学長(多分)、警備員、等の前で願いが叶って本来の姿を現した宇宙から来てるヤツに、
何故か敵意を抱いたイヤミ副学長が、警備員に命じて、射殺するように指示しますが、そこで、予想通りに『ノー!!』と飛び出したマカデンが、
代わりに銃弾を受けてしまい(肩ぐらいなので大丈夫そうです)、そのままヤツの前に倒れてしまいます。
で、手を差し伸べられたマカデンは、E.T.のように握手し、、、
そのままパッと姿が消えてなくなり、、、、
現場には、コロンと転がるクリスタルボールが一個だけ残されています。
で、イヤミは、次の願い事を叶えるのは俺だと言わんばかりにそのボールを鷲掴みにしますが、
今度はそのボール自体がカビの成分を発揮し、手のひらに大ダメージを受けたイヤミが絶叫、
イヤミ『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
イヤミ『ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
TO BE CONTINUED….
えっ!?
その後、続編が製作される事はありませんでしたので、消えた教授、手のひらにカビが生えたイヤミ、あと、宇宙から来たあいつは、、、、、
、、、、多分どこかで、平和に暮らしている、、、、、、のでしょうか、、、。
作品情報
1982年製作 アメリカ製作 SFホラー
監督 トム・ケネディ
出演 ベン・マーフィ、ニナ・アクセルロッド、ケヴィン・ブロフィ、ジェームズ・カレン
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