地獄のコマンド(INVASION U.S.A.)107分

投稿者: | 2024年7月13日

お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆

某国のテロリストによるUSA侵略計画を阻止すべく、チャック・ノリスがほぼ一人で立ち向かうザ・娯楽アクション!!

作品紹介

1986年7月5日公開

今回ご紹介する作品はチャック・ノリス主演のバトルアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

某国のテロリスト、ロストフ率いる武装勢力が、アメリカ戦略を開始した。

アメリカ各地で、テロリストによる犠牲者が出ていたが、そこに、かつてロストフと因縁のある元CIAエージェント、マット・ハンターが立ち上がり、

テロの首謀者ロストフを抹殺するため、単身苛烈な戦いを挑むのだった!?

監督は、チャック・ノリス主演の(地獄のヒーロー)やドルフ・ラングレン主演(レッドスコルピオン)等の、

多くのアクション作品を監督しているジョセフ・ジトーで、本作でも問答無用のアクションを演出しています。

主人公を演じるのは勿論、ブルース・リー主演(ドラゴンへの道)で本格デビュー後、(地獄のヒーロー)シリーズや(デルタフォース)シリーズ等、

本作を製作したキャノンフィルムズの一時代を担った伝説的アクションスター、チャック・ノリスで、門作でも無双ぶりを炸裂させていきます。

チャック・ノリス

敵役は、(クロムスカル)(詳しくはこちら)や(超高層プロフェッショナル)(詳しくはこちら)等の

リチャード・リンチで、執拗にノリスにこだわって、勝手に追い詰められていきます。

リチャード・リンチ

で、やたらと事件現場で遭遇する記者役で、(ウィンブルドン 愛の日)や(バン・バニング・バン)等の

メリッサ・プロフェットが登場し、なんとなく事件に関わっていきます。

メリッサ・プロフェット

で、前半のみの出演ですが、ギャング団のボス役で(アンタッチャブル)や(ペイルライダー)等のビリー・ドラゴが登場し、リチャード・リンチと激突します。

ビリー・ドラゴ

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、洋上を漂う、どこかの国からアメリカを目指しているの密航船が、

アメリカ国籍の船舶に保護される、、、、、と思いきや、いきなり銃火器を取り出して全員惨殺されてしまうショッキングなシーンから始まります。

で、その武装勢力を率いているのがロストフ(リチャード・リンチ)で、難民船が船底に隠していたブツ(白いヤツ)を略奪し、資金源を得て、

アメリカ侵略計画を進めていきます。

しかし、ロストフには、過去に、CIA工作員のハンター(チャック・ノリス)によって、処刑される寸前まで追い詰められた、というトラウマがあり、

その時の恐怖心によって、今現在でも悪夢にうなされるぐらいに心に傷を負っています。

あまりに怖い思いをさせられたので、未だに悪夢で目覚めるリンチ

で。アメリカ侵略計画は、浜辺のイチャイチャカップルの惨殺から始まり、クリスマスを楽しむ閑静な住宅街や、

ダンスなどを陽気に楽しむパーティ会場、そして人々で賑わうショッピングモール等、

物凄く一般庶民レベルの憩いの場所を、

爆破や銃撃などで、次々と攻撃して行きます。

しかし、ロストフのトラウマは一向に払拭できないので、侵略のついでに、ハンターを亡き者にしようと、

湿地帯でクロコダイルハンターをしているハンターを襲います。

しかし、この時、類まれなる危機察知能力を全開させたハンター・ノリスは、侵略者の攻撃を事前に察知していますので、

相棒のおじいさんは銃撃されても、ノリスは間一髪で、爆破から逃れ、爆殺完了と勘違いして引き上げていったロストフをしり目に、復讐の炎をたぎらせていく、、、、

、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

それだけ?という感じですが、本当にそれだけです。

復讐スイッチが入ったノリスのアクションに、それ以上の大きな物語の展開は必要なく、非道な侵略行為を繰り返すテロリストに対して、

その場その場に、テロリストとセットで現れたノリスが、直ぐに冥途送りにしていきますので、

トラブル(テロ)のあるところ、ノリスあり、

と言い換えても良いぐらいに、テロの数だけノリスが活躍していきます。

どこで、その場所でテロ行為が行われる、という情報を仕入れたんだ?という疑問もわきますが、そんな事はお構い無しに、ノリスの激闘が描かれていきます。

要するにノリススイッチが入った状況では、余計な説明も、必要な説明も、全て爆破で吹っ飛ばす、という状況こそがノリスアクションの真骨頂で、

あとは、ノリスが悪党を次々と倒していく大きな流れに身をゆだねるだけ、という展開になっていきます。

そして、テロ→被害→ノリス登場→テロロスト瞬殺、というパターンを繰り返す内に、ついに、テロ→をしようと準備していたら→ノリスが現れて→まだ、何もしていないのに瞬殺、

という、

ノリスの活躍がテロを越える

リンチ『良し、あの教会を爆破しろ。』
ノリス『そうは行くか。吹っ飛ぶのはお前らだ。』
テロリスト『おわぁぁぁぁぁ!!!』

瞬間が訪れると、もうゴールは見えてきますので、最終的に一網打尽にする作戦を、政府に働きかけて、

戦車などの物凄い重武装部隊を、部外者のノリス一人の権限で出動させます。

で、最終的には、ノリスの事がトラウマになっている悪党と一対一の対決となり、バズーカで木っ端みじんに吹き飛ばして、

この世から跡形もなく消滅させる、という実にノリスらしい決着の付け方で終幕を迎える事となります。

陽気な相棒の犠牲、活発な女性記者との出会い、かつての同僚(?)であるCIA職員のスカウト等、掘り下げていくと、

どんどん物語が広がりそうな要素は、多々ありながらも、決して物語展開を掘り下げることなく、ただただノリスノリスたる所以を、堂々と見せ切る、

という実に、キャノンフィルム作品の80年代アクション作品らしさに溢れた内容となっています。

という事で、非常にシンプルな物語展開の作品ではありますが、逆にここまで主演俳優の魅力を描いた(頼り切った)作品も、

今現在となっては珍しい内容となっていますので、アクション映画好きの方や、80年代作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

だったら、ショッピングモールとか攻撃してもそんなに意味ないような、、、。

作品情報

1985年製作 アメリカ製作 アクション

監督 ジョセフ・ジトー 製作 メナハム・ゴーラン、ヨーラム・グローバス 脚本 チャック・ノリス

脚本 チャック・ノリス、リチャード・リンチ、メリッサ・プロフェット、ビリー・ドラゴ

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