ロードゲーム(ROAD GAMES)96分

投稿者: | 2020年3月29日

ロードスリラー映画史上最ものんびりしたストーリー

1981年製作 日本劇場未公開 オーストラリア製作 サスペンスアクション

監督・製作 リチャード・フランクリン

出演 ステイシー・キーチ、ジェイミー・リー・カーティス、マリオン・エドワード

怪しい緑のバンが迫る

監督は(サイコ2)で手腕を認められたリチャード・フランクリン。出演は(セル)、(ギャング・イン・ニューヨーク)などのステイシー・キーチ。共演に(ハロウィン)シリーズ、(ザ・フォッグ)、(テラートレイン)等当時、スクリーミングクィーンとして引っ張りだこだったジェイミー・リー・カーティス。

スクリーミングクィーン、ジェイミー

あらすじ

狼犬を連れ長距離輸送トラックを運転するクィッド(ステイジー・キーチ)はある日、休憩のために停車したモーテルの前で、緑色のバンに乗った運転手がヒッチハイクの女性を連れて部屋に入っていくところを目撃する。翌朝、その男がゴミの収拾を確かめるように立っていた事に不信感を覚える。やがて、その女性が他殺体となって発見されることになり、クィッドは緑のバンの運転手が犯人であると確信する。そんなクィッドの前に緑のバンが立ちはだかり、命をかけた攻防が始まる、、。

ちょっとしたロマンスも

感想

劇場未公開でDVD化も長らくされていなかった作品なので知名度は低いですが、リチャード・フランクリン監督独特のセンスが見え隠れする作品でした。ジャンル的にはスピルバーグ監督の(激突!)やカート・ラッセル主演の(ブレーキダウン)などのようなロードスリラーなのですが、作品中に漂う雰囲気がなんとものんびりとしていて途中コメディか?と思ってしまうようなシーンも多数ありました。事件自体が本当に起こっているのかどうかもはっきりわからないままにストーリーは進んでいきます。また、劇中で流れる音楽もストーリーの雰囲気に合っているとは思えないファミリーアドベンチャーなどで流れているような音楽が流れており、これがさらに緊迫感を下げています。それとジェイミー・リー・カーティスはあまり登場シーンは多くなく、作品中のほとんどはステイシー・キーチの独り言で物語が進んでいく、という大胆な展開の仕方もこの作品を独特のものにしていると思います。誰が見ても楽しめる作品ではないと思いますが、ありがちなストーリーをちょっと変わった感覚で見てみたい、という方には意外に楽しめるかもしれません。

カーアクションもあります

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