レリック (THE RELIC)110分

投稿者: | 2022年3月17日

おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

アマゾンの原住民に伝わるウィルスに感染した凶暴な生物が、シカゴの歴史博物館で大暴れするゲイル・アンハード製作、ピーター・ハイアムズ監督によるモンスターパニック作品!!

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作品紹介

1997年5月31日公開

今回ご紹介するのは、シカゴの歴史美術館に閉じ込められた人々が未知のモンスターと戦うモンスターパニック作品です。

それでは、まずはあらすじから、

アマゾンの原住民と接触を図り、行方不明となっているホイットニー博士からシカゴにある歴史博物館に積み荷が届いた。

進化動物学者のマーゴ・グリーン博士(ペネロープ・アンミラー)は、荷物にあったバナナの皮に付着しているカビに注目する。

それは、未知のウィルスで、動物に与えると凶暴な未知の生物へと変異してしまう危険な存在だった。

しかし、事実を突き止めたころには、既にその葉を食べてしまった動物が変異を繰り返し、未知の巨大生物へと姿を変えていたのだった!?

トンデモない事実に行き当たるマーゴ博士

カプリコン1)や(2010年)などのピーター・ハイアムズが監督し、(アルマゲドン)や、(ターミネーター)シリーズなどの大作アクションを制作しているゲイル・アンハードが製作、

ブロークンアロー)や、(スピード)シリーズ等、同じく大作系の作品を数多く製作しているマーク・ゴードンが製作総指揮を担当した大作系のモンスターパニック作品です。

原作はダグラス・プレストンリンカーン・チャイルドによるベストセラー小説の映像化となっています。

主演は(チャーリー)や(カリートの道)などのペネロープ・アンミラーと、(レザボアドッグス)や(リベンジショット)(詳しくはこちら)等のトム・サイズモア

トム・サイズモアは、だいたい裏社会の人間か、癖のある刑事の役が多いですが、今回は後者となっています。

今回は頼れる刑事役

で、そんな一流のスタッフ・キャストが集結した本作の内容ですが、これが割と分かりやすいぐらいのモンスターパニック作品となっています。

まず、ブラジルから何やら非常に危険そうな何か、が船便で運ばれてきます。

が、船は到着するなり乗組員が全員惨殺されてしまって犯人が特定できない状態になっています。

その事件を担当するのが、癖が凄すぎる刑事、トム・サイズモアです。

で、ところ変わってシカゴにある歴史博物館に、あのブラジルからの荷物が届きます。

気になる中身は、あるカビが付着したバナナの葉で、当初なんの問題視もされませんでしたが、動物進化学者である主人公のペネロープ・アンミラーだけはそのカビに注目し始めます。

ある事実に行き当たる博士

そんなころに博物館では警備員の惨殺死体が発見され、遺体の一部が消失するという特異性から、あのブラジルからの貨物船の乗組員惨殺事件との関連性があるという事で、

クセが凄いトム・サイズモア刑事が博物館にやってきます。

で、捜査が進む中、ブラジルからの荷物が届いていたことや、担当者が失踪してしまっている事などの事実が分かってきますが、

博物館では大きな催事があり、その予定を取りやめることができない、という事態になってきます。(ジョーズピラニアなどの名作パニックホラーのお約束ですね)

で、催事の準備が着々と進んでしまっている状況で、バナナについていたカビがトンデモない攻撃性のあるウィルスだという事が判明します。

しかし、時すでに遅し、催事は始まってしまい、、、会場は地獄と化す、、というのが大体の流れとなっています。

地獄と化していく催事場

物語の流れとしては、良くも悪くも、よく見かけるモンスターパニック映画の王道展開で、新鮮味はあまり感じられませんが、

本作の魅力はそのテンポの良いアクション展開と、後半になってやっと登場するモンスターの造形といえるのはないでしょうか。

変異を繰り返してそのたびにサイズも大きくなっていっていますので、もう元の形をとどめていません。

一応、後半でそのモンスターの起源(それが本当の元かどうかは分かりませんが)が発覚しますので、そこから逆算して考えると、

かなりの変態を繰り返しての最終形態、という貫禄めいた姿をしています。

例えるなら、日本で人気の初代ぐらいのウルトラマンに登場するような怪獣っぽい造形をしています。

モンスター登場

このモンスターが本格的に活躍しだす後半のバトルはテンポの良いアクション演出と相まって、とても息詰まる展開で、目が離せない名シーンの一つとなっています。

残念なのは暗がりでの戦いなので、その魅力的な容姿が暗すぎてあまり良く見えない、というところでしょうか。

それなりの規模の作品なので、予算の都合でわざとくらがりで撮影しているというより、恐怖感を煽るために暗めのところでのバトルを設定しているのだと思われますが、

時々チラチラ見えるモンスターの迫力が、しっかりと正視できなくて歯がゆい、というじれったさも、もしかしたら演出法の一つなのかもしれませんが、

それでもやっぱりしっかり見たかった、というのが正直なところです。

モンスターバトルが熱い!

という事で、モンスターパニックものとしては王道の展開ですが、ラストのモンスターとのバトルのテンションは極めて高い秀作となっていますので、

モンスターパニック好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

信心深いというキャラクターをやたらとアピールしていたトム・サイズモアは結局その信心深さを物語本編には発揮することなく終わってしまいましたが、

そういうちょっとしたハッタリ感も良い感じの作品です。

暗がりのモンスターが怖い!!

作品情報

1997年製作 アメリカ製作 モンスターホラー

監督 ピーター・ハイアムズ 製作 ゲイル・アンハード 製作総指揮 マーク・ゴードン 原作 ダグラス・プレストン、リンカーン・チャイルド

出演 ペネロープ・アンミラー、トム・サイズモア、リンダ・ハント、ジェームズ・ホイットモア

トム・サイズモア今回はマフィアではなく刑事役

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