おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
山間部の田舎町を舞台にディザスターパニックと怪獣パニック映画を融合させた、なかなか見所のあるB級パニックアクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ディザスターパニックとモンスターパニックを融合させたアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
地質学者のエミリーは、ルイジアナ州のリンカーン山で頻発する原因不明の地震の調査に乗り出すが、地中から出現した巨大な触手を目撃する。
異変の原因は地殻変動ではなく、巨大な生物が太古の眠りから目覚めようとしているのだった!?
(ボルケーノ)のような地質学者が独自の観測の結果、頻発する地震の原因が火山の噴火と判断して避難勧告を要請したら、
実はその原因は旧約聖書に登場し、世界を崩壊に導くように太古から存在する物凄いサイズのビヒモスという怪獣だった、
という前半はディザスターパニック、後半は完全に怪獣パニック作品となるB級魂溢れる作品です。
予算が少ないのは一目瞭然なのですが、それをカバーするようにテンポの良いアクションとサスペンス、
そしてほんのり加えられた恋愛エピソードや、親子の愛情エピソード、
そこに事件を追う謎のエージェントや、怪獣出現を預言し、完全に変人と思われていた元教授である父親の権威の復権など、
小気味よいエピソードが挿入されていき、ディザスターパートのドラマを盛り上げていきます。
後半の怪獣パニック展開では出し惜しみ気味だった怪獣を、結構気合の入ったCGで存分に描き出す、というこういうタイプの作品に必要とされる要素がしっかりと詰まった作品となっています。
こういった作品の日本版DVDジャケットはインパクト重視で、まず実際の映像の5割増しぐらいが通常ですが、
意外にも、ほとんどジャケットのイラスト同様の迫力とサイズの怪獣が登場し、見せ場を攫っていきますので、それだけでも他のB級モンスター映画とは一線を画する作品と言えるのではないでしょうか。
多少デザインは違いますが、それだけでクライマックスは結構盛り上がります。
ただ、怪獣は良かったものの、それに対抗するために、謎のエージェントが、主人公にケースに入った必殺武器を託すのですが、
これが、まさかのスーパーファミコンの周辺機器程度の見かけで、しかも、その必殺武器を始めて使用するにも関わらず、
簡単に起動させて、簡単に怪獣に命中させる、という主人公のスーパーソルジャーぶりが、いくら何でもご都合主義過ぎてせっかくの怪獣の迫力を半減してしまっています。
主人公を演じているのは(ウルフマン狼男伝説)や(ネイビーシールズオペレーションZ)などB級作品ではありますが、
一応しっかりした作品の主演なども務めるエド・クインで、本作でも、なんとなく、なヒーローを演じていますが、他のキャストの感情豊かなパニック演技に比べて、
パニック展開でも一切表情の起伏のない仏頂面が気になりますが、どうも本作は登場キャラクターが犠牲になるときの悲しみなどの演出は深堀りせずに、
さっさと次の出来事に展開していく、というスポーティなテンポを大事にしているようですので、基本的に仏頂面でも大丈夫という事でキャスティングされているのかもしれません。
物凄い出来事のわりに、ラストはそれに釣り合わないような、幸せハッピーエンドといった感じで朗らかに終幕するのも、
B級らしさが全開となっていて良いのではないでしょうか。
という事で、ディザスター作品ではあるものの、サクッと軽めの内容になっていますが、意外に怪獣要素等、楽しめる作品となっていますので、
B級作品好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2010年製作 アメリカ・カナダ製作 モンスターパニック
監督 デビッド・ホーガン
出演 エド・クイン、パスカル・ハットン、シンディー・バズビー、ジェシカ・パーカーケネディ
その他のモンスターパニック作品
スコット・アドキンスとドルフ・ラングレンがUMAと激突する(レイクモンスター)はこちら
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