おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
孤島でのクルーズに出かけた若者達が、娘の復讐に燃えるサメハンターと共に人食いザメと激闘を繰り広げる、、、のではなく、若者達は盛り上げ役で、サメハンターが美味しい所を全て持っていくサメパニック作品!!
作品紹介
2023年1月13日公開
今回ご紹介する作品は、サメと戦うサメハンターと若者を描いたサメパニック作品です。
それでは、まずはらすじから、
婚約破棄に沈んでいるジェシーを元気づけようと、友人たちが集まって南の孤島へのクルーズパーティを企画してくれた。
しかし、孤島に到着し、そこで一夜を明かし、朝目覚めると、近隣の海域に停泊している船長夫婦との連絡は途絶え、夫婦は忽然と姿を消してしまっていた。
そして、孤島に取り残された若者達は、それが、どう猛で巨大なサメの仕業だと気付くのだった!?
人気の衰えないサメパニックジャンル作品です。
監督は(ヘルブレイザー)や(ハンター)等のジャスティン・リー監督で、本作でもB級魂溢れるサメパニックを演出しています。
傷心旅行にやってきた主人公を演じているのは、ブルース・ウィリスと共演した(THE LAW 刑事の掟)(詳しくはこちら)やニコラス・ケイジと共演した(ダブルフェイス)や(レフトビハインド)、
若者のサイコサスペンス(トラジディガールズ)(詳しくはこちら)等に出演しているニッキー・ウィーランで、
サメパニックの中で落ち着いた演技を披露しています。
サメハンター役で、(リンカーン弁護士)や(アイ・キャン・オンリー・イマジン明日へつなぐ歌)等のトレイス・アドキンスが登場し、
盛り上げ役は若者に任せて美味しい所を全部持っていきます。
で、ゲスト的な出演ながらも、学者的な役柄で登場するのは、(バーチャルウォーズ)や(マチェーテ)、(ガンズ・アンド・ギャンブラー)、
そしてベン・アフレック主演の新作(ドミノ)等、多くの娯楽作品で活躍しているジェフ・フェイヒーで、渋さ香る存在感で、作品世界を盛り上げていきます。
で、傷心の主人公を盛り上げる友人達のリーダー格で、(リーグ・オブ・レジェンド時空を越えた戦い)や(レッドスカイ)等のシェーン・ウエストが登場し、
主人公に密かに想いを寄せる友人役を好演しています。
で、主人公の一番の友人役で、テレビシリーズ(クローザー)や(ラスベガス)等に出演しているポルシャ・コールマンが登場し、暗めの主人公を明るさ全開で元気づけていきます。
そんなスタッフ・キャストが結集した本作の物語は、婚約を破棄され失意の中にいる主人公のジェシーを慰めるため、
親友達を伴って南の孤島クルーズ旅行にやってきた一行が、人情味のあるクルーズ船船長と出会い、楽園のような風景の広がる孤島へとやってくることろから始まります。
ここにやってくるまでの登場人物の描かれ方が非常に細かく、主人公の落ち込み方、友人をなんとか元気づけようと気を遣ってくれる仲間達、
そして、人情船長の温かいまなざし、とサメ映画に登場するキャラクターとしては、非常に細かくイヤミ担当もいない善良な仲間たちの人となりが前半でしっかりと描かれていきます。
で、その本編の登場人物の物語と並行して、冒頭で、巨大ザメに娘を襲われ、その復讐に全てを掛けるサメハンターである
父親役のトレイス・アドキンスの凄腕助っ人パートも、しっかりと時間を取って描かれていきます。
警察へ何度となくサメ退治のはっぱをかけに行ったり、生物学教授のジェフ・フェイヒーの講義中に突然入っていって講義を中断させ、
被害者の無残な写真を見せて、サメの種類を聞いたり、と、かなりの暴走ぶりで、治まりの付かなくなったアドキンスは、
ついに、自身でショットガンを抱えてヨットに乗って海に繰り出していく事になります。
で、他の地域でサメの犠牲者もだんだんと増え始めた頃、孤島に上陸した若者達6人は、そのまま楽しく過ごし、孤島で一夜を明かすことになります。
と、ここまでで既に一時間が経過してしまい、メインのメンバーは、誰も脱落者が存在せず
巨大サメの存在さえ分かっていない、という状況ですが、実は孤島の近海で停泊中のクルーザー夫婦は既に巨大ザメと遭遇し、
実は、6人が気付かないうちに、孤島から脱出できない状態なっています。
その間もサメハンター、アドキンスのにっくきサメ捜索シーンは何度となく繰り返し挿入されますが、肝心の主人公達は、全くパニック状況にはならず、
散々楽しんで次の日の朝、目が覚めてからやっと異常事態に気付きます。
まずクルーザーとのキャプテンとのトランシーバーは繋がらないどころか、浜辺に打ち上げられていて、
夜中にこっそり別の浜辺に出かけたカップルも戻らない、というところで、いよいよ何かヤバイと感じたメンバーのリーダー格であるショーン・ウェスト(一応弁護士役、、、には見えませんが、、)が、
ボートを漕いでクルーズ船に様子を見に行くぐらいから、やっと脇役ではなく、メインの登場人物がサメパニック展開に突入していきます。
※↓ここからは、物語展開に触れていますので、ご注意ください↓※
で、クルーズ船に向かうとキャプテン夫婦の姿が見えない、というで、一旦孤島に戻ろうとするショーンの背後から巨大な背びれがっ!!!
ガブッ!!!
続いて、助けに向かった友人が、、、、
ガブッ!!!
さらに続いて、散々盛り上げていた友人が桟橋に足を取られて海に落ち、そのまま、、、、
ガブッ!!!
あっという間ッ!!
今まで、散々ドラマを盛り上げていたキャラクターなのにっ!!
で、急速に登場人物が減って行って、最終的に一番良いタイミングで、サメ野郎アドキンスが登場します。
で、散々ドラマ部分は若手に任せていたくせに、最終的に巨大ザメにショットガンだけで立ち向かう、という無鉄砲(鉄砲はありますが)ぶりを発揮し、
英雄的なシーンだけを独り占めしていきます。
要するに、友人たちの命は簡単に奪われていきますが、ニッキー・ウィーラーとトレイス・アドキンスの二人だけは、
何があっても絶対に死なない、というのがクライマックス前に分かってしまいます。
どれ程の窮地に立たされようが、ショットガンだけで立ち向かおうが、もう、セガール並みのあつかいなので、
クライマックスサメバトルも、必ず成功する、という雰囲気に満ちていますので、特に危機的な状況にもならずに、スッとやっつけてしまいます。
しかも、本作サメ事件解決後、もう物語は終わっているのに、全然エンドクレジットが流れる雰囲気にならないので、何かと思えば、
サメキンスが、その凄腕サメハンターぶりを買われて、ジェフ・フェイヒーが連れてきた他の浜辺でサメ被害に悩む浜辺の施設の経営者が、
サメ退治を依頼に来る、というセガールも真っ青な俺様ぶり全開で、
カッコつけてお願いを聞いてあげるシーンだけで7分近くかける、
という製作総指揮に名を連ねている特権を大いに使って公私混同していきます。
という事で、恐らく、このトレイス・アドキンスが次の依頼を受けてサメと戦う続編シリーズが製作されそうな気配がしますので、
その時の邦題はシンプルに(沈黙のジョーズ)ぐらいで良いのではないでしょうか。
という事で、結構テンポ良くしっかりとした流れながらも、サメパニック展開になるとサメ野郎が出張ってくる内容ですが、
ちょっと変わった変化球的には楽しめる作品とはなっていますので、サメ映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
関係ないですが、セガールの沈黙シリーズの新作が観たいですね、、。
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 サメパニック
監督・脚本 ジャスティン・リー 制作総指揮 トレイス・アドキンス
出演 ニッキー・ウィーラン、トレイス・アドキンス、ジェフ・フェイヒー、シェーン・ウェスト、ポルシャ・コールマン、エド・モローネ、キム・デロンギ
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