お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
スコット・アドキンス、ゲイリー・ダニエルズ、ケイン・コスギとアクションスターが総出演のように見えて、実はダンスティン・ヌエンほぼ単独主演作品!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、スコット・アドキンス、ケイン・コスギ、ゲイリー・ダニエルズが出演しているタイ製作アクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
元兵士のジョニー(ダスティン・グエン)は、娘を殺された恨みをはらすため、元同僚の刑事ピーターの協力を得て、闇の組織を捜索する。
途中組織の妨害工作にあいながら、ついに娘を殺した犯人にたどり着く二人に、もはや法の裁きは必要なかった。
怒りの銃口が火を放つ!!
監督のカオスは、(バリスティック)でハリウッドデビューするも、評判がいまいちだったようで、
その後ケイン・コスギ主演の(鉄拳kazuyas revenge)を製作した後に、タイに戻って本作を撮影しました。
今を時めくアクションスター、スコット・アドキンスとゲイリー・ダニエルズ、ケイン・コスギが出演していながらも、
ほとんど活躍することなく、スコット・アドキンス以外はアクションシーンさえなく、宝の持ち腐れ状態満載の共演しているという事実だけが豪華なアクション作品です。
今までの付き合いでアクショ無しで気軽に出演してもらった、という感じなのかと思われます。
実際の主演は(アイアンフィスト)などに出演していたダスティン・グエンほぼ単独主案のリベンジアクションとなっています。
その配役の酷さもさることながら、物語も娘を殺された父親の陰惨な復讐物語となっていて、
犯人を見つけ出そうと捜索する過程で、穏やかそうな外見に似合わず、問答無用の大量虐殺を繰り返します。
もう、とにかく後先考えずにバンバン殺していきますので、途中からは何が正義がえけ分からなくなってしまいます。
どう考えても、その事件には関わっていない周りの人も無関係にリベンジしていきます。
そのアクションも一応肉体派のキャストが揃った作品ですので、格闘バトルを期待しがちですが、
格闘は控えめで銃火器を使ったアクションがメインとなっています。
中盤、スコット・アドキンスとダスティン・ヌエンの対決も一応ありますが、なんとなく消化不良といった対決になっています。
この中途半端という表現は本作には絶えずついて回り、手がかりをつかんで、虐殺、掴んで、虐殺と単調なリズムの繰り返しで、ラストではそれなりに盛り上がりあるのかと思えば、
まさかの全く物語が完結することなく、ブツ切り状態で終幕となります。
これは、いったいどういう事なのでしょうか。
どう考えても、ラストまで物語が完結しているようには見えないようなところで終わっています。
それまでの行き当たりバッタリな物語展開と豪華なキャストの起用の仕方などから推測すると、
ただ単に、何も考えていないからこのような終わり方になってしまっている、と考えざるを得ないのですが、どうでしょうか。
それとも、別バージョンがあったりするのでしょうか。
多分、今後も解けないであろう永遠の謎ですね、、。
監督のカオスはその後も、特に目立った活躍はしていないようなので、本作のどうしようもない投げやりな終わり方が、
カオス監督のその後を示しているようで、そこだけは少し興味深いですね。
という事で、アクション好きの方もB級作品好きの方も、本作はかなりの曲者作品ですので、
そういった作品をあえて修行のつもりで鑑賞してみる、という覚悟のある方のみご鑑賞ください。
でも、その時間があれば、他の作品を鑑賞してもらった方が良いような気がしますが、、。
でもケイン・コスギは、一瞬の出演ですが、なんかはっちゃけてて良い感じですよ。
作品情報
2015年製作 タイ製作 アクション
監督・脚本 ウィチ・カオサヤナンダ(カオス)
出演 ダスティン・ヌエン、スコット・アドキンス、ケイン・コスギ、ゲイリー・ダニエルズ
その他の豪華アクションスター共演作品
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