おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
爆弾を仕掛けられたIT企業勤務の元天才ハッカー、ケヴィン・ディロンが、熟練爆弾処理班メル・ギブソンと共に謎の犯人に挑むサスペンスアクション!!
作品紹介
2022年12月9日公開
今回ご紹介するのは、ケヴィン・ディロンとメル・ギブソンが少しだけ共演したサスペンスアクション作品です。
それでは、あまずはあらすじから、
元天才ハッカーで、大手IT企業に勤めるオーランドは、休日のほとんどの社員がいないオフィスビルに出勤する。
いつもと変わらない一日だったが、一本の電話によって事態は一変する。
『お前の座っているシートに爆弾を仕掛けた。今から60分以内に金融機関をハッキングしなければ爆弾を爆破させる!』
知らせを聞いた爆弾処理班のウォレスは現場へと急行するが、正体不明の犯人に翻弄されるのだった!?
ケヴィン・ディロン主演のサスペンスアクション作品です。
多くの人がお目当てであると思われるメル・ギブソンですが、ゲスト出演かと思いきや、意外に結構な出演シーンがありますので、
一応準主役、ぐらいには活躍する作品となっています。
で、その主人公であるケヴィン・ディロンの役どころは、元天才ハッカーであり、現IT企業の技術者という、
正直外見の醸し出す雰囲気とはそんなに合っているとは思えないような微妙な役柄を演じています。
で、そんな天才ケヴィンが、人気のないオフィスに出勤し、カスタマーのサポート的な業務をこなしていきます。
何気ない業務も違法なリモート操作で、軽くこなし、未だ現役の天才ぶりを発揮しています。
で、そんな天才ケヴィンに謎の男から電話がかかってきます。
聞くと、『お前の座っているシートに爆弾を仕掛けた。爆破されたくなかったら60分以内に金融機関のコンピューターシステムをハッキングしろ。』
まさかの急展開です。
で、そうこうしているうちに同僚とオフィスの他の階の女子社員も現れて、一緒にどたばたとやっているうちに、
エレベーターで爆発が起こり、犯人の本気度を知ることになります。
で、脅迫されながら犯人との攻防が描かれていくと事になります。
ケヴィン・ディロンは天才ハッカーには全く見えないものの、緊迫した演技は真に迫るものがありますので、
ほとんどワンシチュエーションの舞台が限定された物語ながらも、上手く緊迫感を盛り上げていきます。
ただ、本作、キャストはケヴィン・ディロンとメル・ギブソンだけでは勿論なく、最近のブルース・ウィリス作品群同様に、
大丈夫か?と思ってしまうような危うい、言い換えると物語の雰囲気を全部ぶち壊してしまいそうな程の破壊力を持った棒読み感情表現のキャストが交じっています。
緊迫感満載の天才ケヴィンの合間に、騒動に巻き込まれてしまった女子社員役で登場するケイト・カッツマンの取り乱したシーンが何度となく挿入されるのですが、
これが、あまりに棒読み過ぎて、逆に棒読みの演技を演じているのか?と勘違いしてしまいそうになるぐらいに、毎回毎回登場するたびに煽られた緊迫感を一挙にクールダウンさせてくれます。
もう、天才ケヴィン同様に、役とキャスティングが合っていない、としか思いようのないキャスティングですが、
さらに、このなんとなくズレたような、作品に関わっているどこかの部署の、誰かの強権が働いたような謎のキャスティングはこの二人だけではありません。
天才ケヴィンが娘の誕生日なのに、約束を破って臨時で出勤してしまったがために災難に合う事になりますが、
さらに娘にも散々がっかりされ、しかも、後半にはこの娘が犯人に狙われる、という物語上重要な娘役を演じるアンナ・ハーは、父親から誕生日プレゼントにハンカチのような手品グッズをプレゼントされるには、
あまりに成長しすぎているように見えますし((96時間)のように娘が大人なのに子ども扱いしてしまってぬいぐるみをプレゼントしてしまう、という優しさ表現ではなく)、
奥さん役のリディア・ホールも、夫と上手くいかずに離婚直前という状況で、夫が爆弾犯と間違われる、
という物凄い状況に陥っているのに、それほど表情に現れる事なく、ただそこにいる、という感じで天才ケヴィンの熱演を客観的に見ています。
ただ、このただそこに居るだけに見えるリディア・ホール、ブルース・ウィリス主演の(エクストラクション)や(レッドダイヤモンド)、
スタローン主演の(大脱出3)や(バックトレース)とかつてのビッグスターがふわっと出演している作品に出演する機会が多いようで、
そういう位置で、ただそこに居ながらスターを支える役柄を定位置としているのかと思いきや、本作や、ブルース・ウイリス主演の(ドントサレンダー進撃の要塞)(詳しくはこちら)や、
(ザ・ロウ刑事の掟)(詳しくはこちら)、(10ミニッツ)(詳しくはこちら)では、
まさかの製作、製作総指揮として名を連ねる、といういつのまにか、かつてのビッグスターを傍でずっと見続ける位置から、
カメラの裏側からもスターを見続ける立場へと変わっている、という華麗な転身を遂げている最中のようです。
ですので、かつてのビッグスターの傍らで、感情に左右される事なくただ、客観的な目線でそこに存在する、
という姿は、実はリディア・ホールの真の姿、と言えるかもしれません。
という事で、色んなタイプのキャストが登場する物語は、天才ケヴィンのオフィスでの試し爆破によって、いよいよ、ベテラン爆弾処理班であるメル・ギブソンが登場、という事になります。
そこに行きつくまでも、メル・ギブソンは他の現場でのちょっとした活躍が描かれるなど、本筋に合流するまで準主役的な人となりは描かれていて、
しかもそれを演じているのが名優ですので、少な目の登場シーンでもしっかりと感情移入できるようなキャラクターとして存在感を放っているのは、やはり流石名優といった感じです。
他の役に合っていないキャストや、表現力が見合っていないキャストとは雲泥の差があります。
で、少ない出演シーンでも熟練爆弾処理班にしっかりと見えるメル・ギブソンと、どれだけ時間をかけても天才ハッカーには全く見えないケヴィン・ディロンの活躍が描かれていくわけですが、
やはり、名前の知れたスターが共演しているB級作品にありがちな、共演して出会っているはずなのに、なかなか同じ画面に映らない、
という、じれったい、じらし展開が暫く続きます。
で、なんだかんだと捜索していると、実は、爆弾犯はオフィスビル内で隠れて爆破操作をしている、という事が分かっていきます。
で、爆弾犯との直接的な攻防に突入していくのですが、その過程で、なんとなくプロデューサー妻と大人に見える幼い娘が現場に来ていますので、妻子二人も事件へと巻き込まれていきます。
↓※ここからは、物語後半に触れていますので、真っ新な状態で鑑賞したい方はご注意下さい※↓
で、実は、、、、的な展開もありますが、そこは恐らくほとんど映画を鑑賞しない、とういう人でも『やっぱりな!👉』
と思うような見え見えのどんでん返しがあり、おそらくこれも誰もが予測していたように妻子が人質にとられ、
そこにメル・ギブソンが駆け付けて、やっとビッグスター二人の本当の共演も少しだけ実現する事になります。
で、犯人は狂気の一面を見せながら人質に取った娘に爆弾ベストを着せて天才ケヴィンとプロデューサーを遠ざけます。
メル・ギブソンは残念ながら撃たれて悶絶しているので、どうしようもできない、プロデューサーも近づけない、
天才も離れている、、、、
というところで、天才が隠し持っていた銃を構えて隙をついて爆弾犯を撃ちます、、、、
が、、、、犯人は爆弾のスイッチを持っている、、、
危ないスイッチが押される、、、
天才もプロデューサーもどうする事もできない!!
もう駄目だ!!!
、、、、、、
、、、、、、
『パチンッ!』
!!!!!!
!!!!!!
メル『チェックメイト!』
ケヴィン一家『えっ!!』
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 サスペンスアクション
監督 ジェームズ・カレン・ブレザック
出演 ケヴィン・ディロン、メル・ギブソン、シャナン・ドハーティ、マイケル・ウェルチ、エディ・スティープレス、リディア・ハル、アンナ・ハー、ケイト・カッツマン
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