ブラックサイト 危険区域(BLACK SITE)91分

投稿者: | 2023年6月21日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

(スリープレスナイト)等のミシェル・モナハンがCIA分析官を演じ、ジェイソン・クラーク、ジェイ・コートニー等豪華なキャスティングが実現した限定空間型サスペンスアクション!!

作品紹介

2023年1月6日公開

今回ご紹介する作品は、(ミッションインポッシブル3)等のトム・クルーズの奥さん役、ミッシェル・モナハン主演のエージェントアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

病院爆破テロ事件で家族を亡くしたCIA情報分析官アビーは、ヨルダンの砂漠地帯にある秘密軍事施設ブラックサイトで、

テロ事件の重要な容疑者の取り調べを行っていたが、そこに、自身の家族が巻き込まれた爆破事件の首謀者である

「悪魔」の異名を持つテロリストのハチェットが収監されてくる。

しかし、ハチェットは、常識を遥かに超える戦闘能力を持った男で、一瞬にして、ブラックサイトを恐怖に陥れるのだった!?

秘密軍事施設を舞台に、解き放たれたテロの首謀者とエージェント達の戦いを描いたサスペンスアクション作品です。

監督は、本作がデビュー作となる女性監督ソフィア・バンクスで、テンポの良いアクション演出が今後の活躍を期待させてくれています。

主演は(ミッションインポッシブル3)や(ミッション8ミニッツ)等のミシェル・モナハンですが、CIA分析官役という事で、

どちらかというと(スリープレスナイト)や(アイアンソルジャー)のような戦う女性ヒロインのイメージに近い役柄となっています。

ミシェル・モナハン

で、そのミシェル・モナハンに戦いを挑むのは、(エベレスト3D)や(シルクロード.com)、(ターミネーター新世紀ジェネシス)等、

主演以外の作品でも印象的な役柄を演じているジェイソン・クラークで、本作では製作も担当し、強烈な悪役を演じています。

ジェイソン・クラーク

さらに、CIA側の戦闘員でありながらも、悪役以上に厭な活躍を見せる性悪兵士役で、ジェイソン・クラークと同じく(ターミネーター新世紀ジェネシス)に出演し、

リーアム・ニーソン主演の(ファイナルプラン)やブルース・ウィリス主演(ダイハードラストデイ)等の有名作品で、

重要な役割を演じているジェイ・コートニーが助演し物語を盛り上げていきます。

ジェイ・コートニー

で、そんなS級、A級作品にも多く出演しているキャストが演じる物語は、(ダイハード)や(エイリアン)のようなほぼ舞台を限定したサスペンスアクションで、

閉ざされた空間で、命を懸けた戦いを繰り広げていきます。

その舞台となるのは、ヨルダンの砂漠地帯にある【ブラック・サイト】と言われる秘密軍事施設で、そこにはテロ行為等の重要な容疑者の尋問を(秘密裏に)行うために、

数十人の容疑者が隔離房に収監されています。

で、主人公のミシェル・モナハンは、その施設に勤務するCIAの有能な犯罪分析官で、それなりの高い身分のようで、

サポート的な分析を行う、というより、色んな権限を持つ施設の管理者、ぐらいの身分で、日々容疑者を分析して対処している、という役柄で登場します。

で、色んな職員には慕われているものの、元軍人で戦闘能力を買われて入所してきたジェイ・コートニーとは相性が悪い、

というか、恐らくジェイ・コートニー自体が、女性の分析官自体を見下しているような態度(無礼な感じがハマり役です)で、

とにかく、何をするにも食って掛かって来るような微妙な関係で物語が始まります。

しかも、物語が始まる直前に、病院の爆破テロ事件で、夫と娘と同時に失う、という悲劇に見舞われたばかりのミシェル・モナハンが、

そのテロの首謀者を暴くために、その事件の真相に迫りだしたところで、私情が絡むので、他の部署への転属が決定し、

その転属が直前に迫ったその日、テロの首謀者を連行したので、(ブラックサイト)に収容するために、今向かっている、という特殊部隊からの連絡を受けます。

で、その連行されてくる容疑者が、病院爆破も含めたテロ行為の首謀者【ハチェット】で、それを演じるのが本作の製作も兼ねているジェイソン・クラーク

という事で、閉鎖された秘密施設に、驚異のテロ殺戮者が収監されてきて、そこの責任者が、この人物を誰よりも憎むCIA分析官である主人公、

という非常に緊迫した設定で、物語の本題へと突入していきます。

そこからの展開は、低予算系のサスペンスアクションらしく、大筋としては割とシンプルなのですが、ソフィア・バンクス監督の同姓として

戦う女性をカッコ良く描く才能に恵まれていアクションセンスと、中盤以降、何気にミシェル・モナハンが戦う女性主人公の制服、白タンクトップ姿になる、

という分かっている人のベタなセンスも相まって、女性エージェントアクション作品として見所の多い作品となっています。

ジェイ・コートニーのイキり方も効果的で、散々ワイルドで偉そうな態度を取っている割には、冷静に見るとやっている事は殺戮者への命乞い

という非常にチキンで豪快な空振り感も、非常に物語の味として効いています。

ただ、殺戮者役で製作も兼ねるジェイソン・クラーク、作品によっては物凄く役柄の雰囲気にあった作品も多いのですが、

本作に関しては、その善と悪、どちらにでもすぐ振り切れそうな危うく、怪しい存在感は凄く雰囲気に合っていて良いのですが、

流石に

重武装しているゴツい兵士たち数十人を、素手で拘束されて、拷問を受けている状態から、あっと言う間に、全滅させるほどの戦闘能力は全く感じられませんので、

怪しい雰囲気は良い感じですが、、、

製作まで兼ねているなら、もう少し機敏な動きの訓練をするとか、そう見えるような撮影の見せ方で、物凄い戦闘兵器感を演出する等がれば、

もっとじりじりとした恐怖感や緊迫感も増したと思うのですが、どうでしょうか。

内容的には、デンゼル・ワシントン主演の(イコライザー)シリーズのような舐めてた相手が実は強かった系の作品の、

その相手が完全な悪役バージョン、といった感じですが、(イコライザー)等は、やはりデンゼル・ワシントンがしっかりと強く見えて、

(イコライザー)より

しかもクライマックスは逆に悪役目線で、デンゼル・ワシントン自体が悪役にとっての恐怖の対象のように描かれていますので、

本作のジェイソン・クラークの役柄と少し重なっていますが、デンゼル・ワシントンにちょっとした恐怖は感じても、

ジェイソン・クラークには、恐怖ほそれほど感じられない、という部分が少し残念な点となっています。

完全なホラー映画的な戦いでしたら、そんなに問題なさそうですが、本作はアクション映画ですので、

ジェイソン・クラークが、素手で戦闘員を倒すシーンも何度も登場しますが、訓練を受けた戦闘のプロ数十人相手に、頼りない取っ組み合いスタイルの、

喧嘩にしか見えない戦闘方法で、最終的に何故か倒せてしまっている、という違和感が、ミシェル・モナハンの白タンクトップでも相殺しきれていないのが残念です。

という事で、色々とツッコミ所のある作品ではありますが、最後まで飽きることなく、緊迫した状況を楽しめるレディースアクション作品となっていますので、

アクション好きの方や、サスペンス好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2021年製作 アメリカ・オーストラリア製作 アクション

監督 ソフィア・バンクス 製作 ジェイソン・クラーク

出演 ミシェル・モナハン、ジェイソン・クラーク、ジェイ・コートニー、パラヴィ・シャルダ、フェニックス・ライ、フェイザル・バジ、ウリ・ラトゥケフ

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