フレディVSジェイソン(FREDDY VS. JASON)97分

投稿者: | 2024年8月18日

おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

ホラー映画界の二大スターキャラクターが同じ世界観で激突する(チャイルドプレイ チャッキーの花嫁)の香港映画界出身ロニー・ユー監督によるアクションホラー!!

作品紹介

2003年10月18日公開

今回ご紹介する作品は、(エルム街の悪夢)のフレディと(13日の金曜日)のジェイソンが激突するホラーアクション作品で、

それぞれのシリーズで言うと(エルム街の悪夢)は本作が8作目で、(13日の金曜日)は本作が11作目となっています。

それでは、まずはあらすじから、

次第に人々の記憶から消え、忘れ去られてしまった事で、弱体化してしまった夢の中の殺人鬼フレディは、

自身のパワーを復活させるために、クリスタルレイクの殺人鬼ジェイソンを蘇らせ、エルム街で再び血の惨劇を行うように仕向けるのだった。

惨劇によって、住民達がかつての恐怖を思い出し始めた事で、パワーを取り戻していくフレディだったが、

ジェイソンの暴走は止まらず、ついにフレディ自らジェイソンを亡き者にしようと動き始めるのだった!?

監督は、(SPIRIT)や(チャイルドプレイ チャッキーの花嫁)等のロニー・ユーで、ホラーとアクションを融合した夢の対決を描いています。

主演とも言えるフレディ役は、(エルム街の悪夢)一作目から同役を演じ、(オペラ座の怪人)等、他の多くのホラー作品で活躍している

ロバート・イングランドで、本作でも陽気で怖い独特のキャラクターを演じています。

ロバート・イングランド

で、対するジェイソン役は、前作までのケイン・ホッダーに代わり、(ロードキラー デッドスピード)や、

最‘恐?!絶叫計画)等のケン・カージンガーが登場し、激闘を繰り広げます。

ケン・カージンガー

で、物語上の人間側の主人公の女子高校生役で、(ファイナルデッドパーティー)や(スノーホワイト)等の

モニカ・キーナが登場し、二大巨頭と渡り合っていきます。

モニカ・キーナ

で、その彼氏役で、(マイプレシャスリスト)や(サヨナラの代わりに)等のジェイソン・リッターが登場し、逃げ腰ながらも災難に対峙していきます。

ジェイソン・リッター

で、主人公の親友役で、(バッドヘアー)や(私が靴を愛するワケ)等のケリー・ローランドが登場し、事件に翻弄されていきます。

ケリー・ローランド

で、同じく主人公の親友役で、(ジンジャースナップス)シリーズや、(洗脳)等のキャサリン・イザベルが登場し、事件に遭遇していきます。

キャサリン・イザベル

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、まずは、一応ホスト的な役柄で登場するフレディが、

かつての自身の激闘を、ちょこっと振り返りながら(回想シーンで、前作までの名シーンも少し流れ、ヘザー・ランゲカンプも一瞬映ります)、

一番苦手とするのは、自分自身の存在を子供達や若者達が忘れてしまい、夢の中にも出現できなくなってしまう事なので、

エルム街の大人達の策略で、フレディ・クルーガーの存在を抹消するために、街ごと全ての事件の記録を抹消し、

事件の関係者は精神病院等に無理やり入院させて隔離している、というかなり強引すぎる方法によって、フレディの力も減退している、という状況から始まります。

で、これはいかん、という事で、一念発起したフレディは、自身のパワーをもう一度完全に取り戻すために、

殺人鬼ジェイソンを復活させ、手足の様に使い、若者達を生贄にする事で、パワーを取り戻そうと考えます。

フレディ『あいつを使うか、、、』
ジェイソン『、、、、、、。』

で、早速クリスタルレイクで眠るジェイソンの母親に化けたフレディは、ジェイソンにエルム街に棲む若者達を血祭りにあげるように命じます。

フレディママ『エルム街の若者を血祭りにしておしまいっ!!。』
ジェイソン『、、、、、、。』
フレディ『俺でしたぁっ!!』

で、今現在、エルム街のフレディの惨劇が起こった家に住む、本作の人間側の主人公であるローリ(モニカ・キーナ)と、

親友達で、微妙なパーティをしていた所、そのうちのカップルが別室で、いちゃつき出す事で、勿論ジェイソンを呼び寄せます。

しかし、カップルの内の調子ノリ男子を瞬殺したジェイソンですが、主人公を含む他のメンバーは取り逃してしまいます。

で、警察署に連れて行かれたローリは、警察署の大人達が、『まさか、あいつが、帰って来たのでは、、、。』

と口々に言う忌まわしい何者かの存在を知りますが、そこでフレディの悪夢の世界に引きづり込まれてしまいます。

で、夢の中に入り、実際にフレディ・クルーガーに襲われる事で、その存在を直接認識するローリですが、

まだフレディ自身は、パワー不足のために若者を手にかける力はなく、ローリはなんとか現実の世界に戻っては来る事に成功します。

しかし、これをきっかけにローリは、完全にフレディの標的となってしまいます。

フレディ『くそう!逃がしたかっ!!』

一方、かつてのローリのボーイフレンドで、4年前に突然姿を消してしまったウィル(ジェイソン・リッター)は、

エルム街で再び殺人事件が発生した、というニュースを聞き、友人と共に、閉じ込められていた精神病院(かつての惨劇の関係者なので隔離されていた)を脱走します。

で、かつての恋人ローリのもとを訪ね、急に姿を消した理由や、大人たちがしてきた酷い仕打ち、そしてその元凶をなったフレディ・クルーガーの存在を告げます。

しかし、既に動き出しているジェイソンは、ローリの友人達も毒牙にかけ、一人また一人を惨殺していき、

ついにはパーティ会場に姿を現し、ジェイソン無双を繰り広げていきます。

で、現実世界の殺人鬼を操っているのはフレディだと確信した若者達は、フレディと戦うために、夢や幻想を見ない薬が存在するウィルが隔離されていた精神病院を目指す事になります。

一方、無双ぶりが目立ち、狙っていた獲物さえも血祭りにあげてしまうジェイソンが、逆に自身の復活に邪魔になると判断したフレディは、

夢の中にジェイソンを引きづり込んで抹殺してしまおうとしますが、ジェイソンは予想外に強靭で、さらに、若者達の逆襲にあってしまい予想外の方向に自体は急転していく、、、、

、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

フレディ『おいっ!でしゃばるなよっ!!』  ジェイソン『、、、、、。』

ジェイソンの命日)(詳しくはこちら)のオマケエンディングから、10年後についに製作された二大巨頭のクロスオーバー作品という事で、

別々の世界観をどのように繋いでいくのか?という感じでしたが、フレディをホストにして自身のパワーを取り戻すために、

フレディ自身がジェイソンを復活させる、というシンプルながらも絶妙なアイデアが光る内容となっています。

そこから、言う事を聞かないジェイソンが、逆に邪魔になったフレディが、ジェイソン抹殺を試みる、という対決へと発展していく過程も、なかなかに秀逸な流れとなっていきます。

さらにジェイソンはいつも通りにバンバン若者をマチェーテの餌食にしていきますが、基本の物語は、ジェイソンよりもフレディの悪夢と戦う展開がベースで、

最終的には、人間側が、フレディを倒す方法としてジェイソンをも利用する、という感じで、脅威として登場したジェイソンが、いつのまにか人間側の仲間のような立場になり、

真のラスボス(フレディ)を倒すために、人間&ジェイソンVSフレディという立場で共闘する(ジェイソンにそのつもりはないと思いますが)という、

昨日の敵は今日の友的な、少年ジャンプイズムのようなクライマックスが、感情移入を誘います。

監督しているのが、香港映画界出身のロニー・ユーという事で、二大巨頭のバトル自体は、結構アクション映画的なノリが全開で、

そこにフレディのコミカルな要素と、ジェイソンのグロさを強調した特徴的なバトルシーンが、本作の娯楽要素をさらに盛り上げています。

非常にノリも良く、二つの世界を上手く纏めた作品ですので、この流れの続きを見たかったとことろですが、

それぞれのシリーズは、マイケル・ベイ製作のリメイク作で、なんとなくシリーズ自体が打ち止めとなってしまっているのが残念です。

という事で、恐怖要素は薄めですが、お馴染みのキャラクターの良い所が引き出されたクロスオーバー作品となっていますので、

ホラー映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2003年製作 アメリカ製作 ホラー

監督 ロニー・ユー 製作 ショーン・S・カニンガム

出演 ロバート・イングランド、ケン・カージンガー、モニカ・キーナ、ケリー・ローランド、ジェイソン・リッター、クリス・マークエット、ロックリン・マンロー、キャサリン・イザベル

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