おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
1997年に実際に発生した【フェニックスの光事件】の真相を、実は、、、という大胆な解釈で、POV形式で描いた人気ゲーム(コール・オブ・デューティー)の監督によるSFサスペンス!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、実際に起きたUFO目撃事件の真相を大胆に描いたPOVサスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
1997年3月13日、アリゾナ州フェニックスの上空で、多数の正体不明の光が長時間に渡って目撃された。
同時刻、その場所を訪れていた男性4人は、山中で、撮影旅行を楽しんでいたが、突然の激しい光に照らされ、
同時に正体不明の何かに、襲われるのだった!?
1997年3月13日にアリゾナのフェニックスの上空で正体不明の光が長時間目撃された【フェニックスの光】事件を、
大胆な解釈を加えて、POV形式と、事件後のインタビュー映像を交えて描いたサスペンス作品です。
ただ、このPOV映像にインタビューを混ぜる、という方式と、POV映像にもBGMや効果音がバンバン入るという演出、
さらに後半に登場するエイリアンの造形や演出方法によって、(ブレアウィッチプロジェクト)や(パラノーマルアクティビティ)のような
リアルな雰囲気の、何か見てはいけない物が映ってしまっているかもしれない、という恐怖感はかなり薄めの作品となっています。
どちらかというと日本のUFO特番のような、最初から最後まで、演出された番組感を感じる作品となっています。
本来リアル感が売りであるはずのPOV作品の中では、珍しい構成の作品ではないでしょうか。
一応、怪しい光の目撃事件に関しては実際起きた事ですので、ゼロから創造した(ブレア)や(パラノーマル)のような作品とも違う、
という点でも他の作品とは異質で、怪しい光の目撃事件という結果に至るまでの空白部分を埋める空想部分を魅力としています。
近い内容の有名作品では、レニー・ハーリン監督の(ディアトロフインシデント)(詳しくはこちら)等が、
同じように、実際に起きた、大きな謎を残した不可解な事件を空想満載でPOVを使って映像化する、という点で、
色々と同じ要素を持つ作品と言えるかもしれません。
どちらの作品も、後半かなり空想が暴走して、リアル感も何も一切なくなって、完全なB級SF作品と化す、という点でも類似点が見受けられます。
本作も、基本的にはファウンドフッテージ系の映像となっていますので、映像を撮影した4人の男性は既に亡くなっている、
という所から始まり、その映像に映り込んだ何か(というかはっきりとエイリアンですが)によって、4人か襲われていく過程が映し出されていきます。
※↓ここからは正体不明の何か、の具体的な表現に触れていますので、ご注意ください↓※
それまでは、それなりの雰囲気で、その何かとのファーストコンタクトをじりじりと描いているのですが、
最終的にこのエイリアン自体の造形が、まさかのモンスター型の四つ足歩行のエイリアンという、
とても、三角形の未来的な造形のUFOを操縦して地球に飛来しているとは思えないような造形(操縦かんとかは持てそうにないです)で、
しかも、砂漠地帯で、四輪バギーに乗って楽しく遊んでいる4人のおじさん達を、群れを成して動物のように追い込んでいく、
という、知性よりも野生を感じさせるような設定となっていますので、後半の流れは、好き嫌いの分かれそうな娯楽要素(しかも、かなりB級寄り)の香る作品となっています。
監督は有名な人気ゲーム(コール・オブ・デューティー)を手掛けるキース・アレム監督という事で、最終的にはFPS(ファーストパーソンシューティング)系の、
ゲームを演出するつもりでエイリアンバトルを演出していたのかもしれません。
という事で、POV作品ではありますが、リアル感を期待するよりも、UFOスペシャル番組を観るような感覚で鑑賞すると、より楽しめる作品となっていますので、
UFO番好きの方や、POV作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2015年製作 アメリカ製作 POVサスペンス
監督・脚本 キース・アレム
出演 トロイ・ベイカー、ユーリ・ローウェンダル、トラヴィス・ウィンガム
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