お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
リーアム・ニーソン主演の舐めてた相手が実は強かったシリーズ最新作!!今度は元海兵隊で爆破強盗のプロ、という肩書で、自身を罠にはめた汚職捜査官を相手に戦いを繰り広げる痛快作!!
作品紹介
2021年7月16日公開
今回ご紹介すすのは、リーアム・ニーソン主演による、舐めてた相手が実は強かった系列のアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
元海兵隊員の爆破のプロ、カーター(リーアム・ニーソン)は、爆破銀行強盗犯として伝説の存在となっていた。
そんなある日、カーターは運命の女性アニー(ケイト・ウォルシュ)と出会う事で、人生の再出発を決意、奪ったすべての金を返金し、FBIに自首を申し出るのだった。
しかし、担当したFBI捜査官が、その金を横領し、カーターに罪を着せてアニーにも危害が及んだことで、ついに怒りは頂点に達し、FBIへの復讐を開始する!?
リーアム・ニーソン主演の舐めてた相手が実は強かった系のアクション作品です。
(96時間)以降、同じようなイメージの作品が連続していますが、それでも、ランクを下げる事となく、同じようなテンションで鑑賞できる作品を製作し続けていけているのが凄いところです。
今回は、元海兵隊で爆破任務のエリートで、退役後にある理由が原因で銀行強盗になり、その爆弾を使用した手際の良い手口から、
【即時強盗】と世間から呼ばれている銀行強盗であるリーアム・ニーソンが、ある女性との出会いをきっかけに自分の行いを悔い改め、
自首するためにFBIに名乗り出たものの、返金しようとした300万ドルを汚職捜査官に横領され、自身にも殺人の罪を期され、ついに反撃にでる、という大筋になっています。
いつも通りといえば、いつも通りですが、今回の肝は主人公は、基本的にすでに犯罪者で、この戦いがどういう決着になっても、出頭するつもりでいる、
というのが、今までのキレているだけのキャラクターや、殺しのプロのようなキャラクターと違う印象を与えるキャラクターとなっています。
この微妙な役柄の変化は、ずっと同じようなキャラクターを演じてきたリーアム・ニーソンの、もしかしたら、同じような役からの引退、
ともとれるような、そんな潔い決断をしている主人公が活躍する物語となっています。
ですので、日本の配給元の本作の宣伝文句、【最後の恋、最後の爆破】は、もしかすると言い得て妙かもしれません。
ただ、『た~まや~』、みたいな宣伝の仕方は、作品の存在自体をいじっているようで、あまり良いとは思えませんが、、。
という事で、今回の舐めてきた相手は汚職FBI捜査官となっています。
ただ、ここで本作の大きな問題、というか同じよな作品を多く演じてきたがためのリーアム・ニーソン作品特有の問題があります。
敵の数が少ない!
基本二人!と、どっちつかずが一人!
本作が、今までのリーアム作品の過去作がなく製作された作品でしたら、ずっとハラハラドキドキの攻防戦が持続するかもしれませんが、
散々数々の強敵を一人で倒してきたリーアムとしては、敵が2人、というかその内の一人は嫌々指示に従っている状態なので、
実質1対1での戦いで、しかも特に頭脳明晰だったり、特殊能力があったり、などのなさそうな粗野な捜査官ですので、
流石に相手にとって不足がありすぎるような気がしますが、どうでしょうか。
とは言ってもスーツが常にピチピチの体格の良い捜査官なので、格闘するとそれなりに強そうですが、知性がほとんど感じられないのが、見ていて逆に『それでリーアムに勝てるのか?』
と不安になってきます。
勿論、どの作品でも結局敵が最後には負けるので、結果は同じですが、それでもやっぱり、ハラハラドキドキは薄いので、もう少し知性を感じさせるような強敵として登場して欲しかったところですね。
そのピチピチスーツ捜査官を演じているのは、トム・クルーズ主演の(アウトロー)の強敵役や、(ダイハードラストデイ)のブルーズ・ウィリスの息子役、というか実質主役や、
(ターミネーター新世紀)のカイル・リース役、という大役というかスターをあまり動かさずに引き立てる、という意味での大役を一時期担っていたジェイ・コートニーです。
最近ではそのような大役からは遠ざかっていたようですが、本作で久々にスターの引き立て役に再抜擢かと思われましたが、
いまいち引き立てられていないところが、ちょっと残念ですね。
スーツはずっとピチピチなのですが、、。
で、(ターミネーター)つながりで、本作にはFBI側捜査官の上司役で(ターミネーター2)のT1000役で強烈な印象を残したロバート・パトリックが出演しています。
出番は多くはありませんが、しっかりと物語導入部を盛り上げる要因として活躍していました。
(ターミネーター)シリーズで言えば、色々な敵が登場しましたが、T1000以上の強敵は未だに登場していないので、
やはり未だにロバート・パトリックが登場すると、なにかよからぬ事態に発展しそうな気配が漂って良いですね。
で、渋くなったロバート・パトリックも良いですが、本作はもう一人作品に深みを与えているキャストが出演しています。
大ヒットテレビシリーズ(バーンノーティス)で主演もこなしていたジェフリー・ドノヴァンです。
FBI側のキャラクターなので、リーアムにとっては敵になるか、味方になるか微妙な位置にいる人物を演じています。
(逃亡者)で言うところのトミー・リージョーンズにあたる好敵手、といった感じでしょうか。
本作では、敵となる汚職捜査官に全く知性が感じられない分、このジェフリー・ドノヴァンの個人の私生活のトラブルで疲れ切っているけれども、
本気を出すとかなりの実力者、と思わせるような佇まいと、確かな演技力で、作品の緊迫感を一挙に高めている存在となっています。
ただ、少し惜しかったのは、ジェフリー・ドノヴァン、どうもマーシャルアーツの訓練もしているようで、おそらく、格闘アクションも結構こなせそうなのですが、
リーアムの年齢もあってか、そういうアクションはわりとあっさり目だったのは、少し残念でした。
という事で、本作はいつものリーアム主演、舐めてた相手が実は強かった系のアクション作品にしては、敵役がいまいち迫力不足ではありますが、
今までの作品の流れを考えずに、追い込まれた普通のおじさん(爆破銀行強盗犯というこは、この際一旦忘れて)が、
追い込まれて、どうしようもなくなって反撃に出るアクション作品として鑑賞すると、結構ハラハラしながら鑑賞できる安定のクオリティのアクション作品となっています。
アクション好きの方、リーアム作品ファンの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、お金を返すから、減刑して、面会も自由にさせてくれ、という交渉付きの自首て、自首なんでしょううか、、。
作品情報
2020年製作 アメリカ製作 アクション
監督・製作・原案 マーク・ウィリアムズ
出演 リーアム・ニーソン、ケイト・ウォルシュ、ジェフリー・ドノヴァン、ジェイ・コートニー、ロバート・パトリック、アンソニー・ラモス
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