ノックアウト (426 REVOLUTION)79分

投稿者: | 2021年7月7日

お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

記憶を失った主人公が、自分が何者かも分からないまま、謎の組織と激闘を繰り広げる女ドラゴン、ダニエル・チャクラン主演による近未来アクション!!しかもPOV!!

作品紹介

2017年2月18日公開

今回ご紹介するのは、スタントなしで格闘アクションもこなす、女ドラゴン、ダニエル・チャクラン主演のアクションサスペンス作品です。

それでは、まずはあらすじから、

監視カメラであらゆる行動が記録されている近未来、その女性はベットで目を覚ますが、それまでの記憶を失っていて、自身の名前さえ思い出せなかった。

病院は抜け出したが、途端に謎の組織に追われていることが分かり、警察に駆け込む。

警察には、女性の夫と名乗る男性が現れ、身元引受人となるが、女性の記憶が戻る気配はなかった。

そんな時に、あるノートを発見した事で、自身にまつわる重要な事実を知る事になる!?

目が覚めたら自分が誰なのか、名前さえ分からない主人公(でも格闘はできます)

サバイバー)、(エルフ物語)などコンビ作の多い、ジョン・ライド監督とダニエル・チャクラン主演の近未来アクションサスペンス作品です。

低予算作品ですのでVFXをバリバリに使用したような派手なSF作品ではなく、設定のみ近未来設定の作品となっています。

物語の大筋としては、記憶喪失の女性が自身が何者かを知るために、騒動を繰り広げながら、謎の組織とも戦いつつ、

途中で出会った少女と協力しながら、SFマインド溢れる謎に迫って行く、という物語です。

簡単に言うと(ボーンアイデンティティ)と(トータルリコール)を混ぜて、あっさり目にしたような作品となっています。

物語としては、正直ありがちではありますが、本作の特徴となっているのは、このSFサスペンスでありがちな設定の物語をPOVで表現しているところではないでしょうか。

DVDジャケットには、そんな事は全く記載されていないので、本作がPOV作品である事は、実際に鑑賞してみるまで分かりませんでしたが、

意外に、この売りにされていないPOV視点が内容に意外にリンクしていて、サスペンスを盛り上げるのに効果的に作用しています。

もっとも、ずっとカメラを持って撮影している設定ではないので、カメラの角度は絶えず切り替わります。

この作品世界では監視カメラが至る所にある、という設定になっているので、監視カメラで撮影されたと思われる客観的な視点と、

何者かが主人公の記憶喪失の女性と、念動力を持っていて、中盤以降主人公の相棒となる少女を上空の衛星カメラから監視している視点と、

あと主人公二人の主観映像(何故、カメラを持っていない主人公二人の主観映像が存在するのか?に関しては、ちゃんと後半判明します)視点

という3種類のカメラ映像から撮影された映像を、観客が観ている、という映像表現で物語は展開していきます。

衛星カメラから監視している映像

この、色々なカメラ映像を切り替えながらPOV撮影で表現していく、という作品は(エンド・オブ・ヒューマン人類滅亡の日)(詳しくはこちら)や、(Xトーナメント)(詳しくはこちら)など、最近では増えてきましたが、

物語の設定とPOVの切り替え撮影が、それほど効果的にリンクしているような作品は少なく、あくまでPOV表現のちょっとした変化球程度の演出に留まっていました。

しかし、本作では、何者かに監視されている、という謎や、主人公達が何者か分からない、という興味を煽る謎もあり、謎を引っ張ったまま、

後半の種明かしに突入し、同時に主観映像の理由も分かる、

というPOV撮影である理由が、そのまま物語の謎に直結する、というアイデア賞な展開となっています。

何故か同じ姿をした女性が登場

あと、主演二人も好演していて、特に女ドラゴン、ダニエル・チャクランが前半に見せる格闘アクションは、全て本人がこなしている事もあり、かなりの名勝負となっています。

相手役のキャスト(おそらくスタントマンだと思われます)の動きもかなり良く、この二人の一戦は、ダニエル・チャクランの身体能力の高さを物語るような、華麗さと、痛さがしっかり伝わるアクションとなっていて、

そのシーンだけ取り出しても、巻き戻して何度も観たくなるようなアクションの連続となっています。

ダニエル・チャクランの激闘!

おしいのは、格闘アクション自体は、その前半の導入部のみで、それ以降は非格闘な普通のアクションになってしまうのが、非常に勿体ないところです。

ダニエル・チャクランは、ジョン・ライド監督作品には常連キャストとなっているようなので、本作を鑑賞した後は、他の作品も鑑賞して観たくなる、そんな期待のレディーファイターです。

因みに、DVD裏ジャケットには 【全世界注目の美少女アクションスター ダニエル・チャクラン主演!】

とデカデカと記載されていますが、少女は、途中で相棒となるキャストの方で、ダニエル・チャクランは大人の女性なので、

正しくは 全世界注目の女性アクションスター登場! ぐらいですね。

美少女や美少年と、格闘のできるアクションスターのイメージはあまり、つながりません。

あと、ジョン・ライド監督は、(エリートスナイパー)(詳しくはこちら)などもそうですが、かなりの低予算にも関わらず、

主要キャストをカッコ良く撮影する事にはかなり長けている監督のようですので、今後も監督作には注目した方が良さそうです。

という事で、シンプルな物語ながらも、女ドラゴン、ダニエル・チャンクランの活躍と効果的なPOV撮影によって、しっかりと楽しめるB級作品となっていますので、

アクション好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

上映時間79分という、潔さも良いですね。

とんでもない念動力を持った少女も登場
こちらのパートもPOV目線で、鏡なども使用して工夫されています

作品情報

2016年製作 アメリカ製作 サスペンスアクション

監督・製作 ジョン・ライド

出演 ダニエル・チャクラン、ルビー・ジョーンズ、マイケル・フリン

二人の女性が出会ったとき、驚愕の事実が発覚します

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