お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
チアリーダーと忍者という完全におふざけ作品ながらもマイケル・パレとジョージ・タケイという2大スターが出演して後半一応バトルするB級活劇!!
作品紹介
2008年5月10日公開
今回ご紹介するのは、チアリーダーが忍者としても戦うというB級感満載のアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
女子学生コートニー、ジェシカ、モ二カの3人はチアリーディング部に所属していたが、実は武術の達人であり、ニンジャチアリーダーとして世直しをしていた。
そんなある日、師匠であるMr.ヒロシが謎の闇組織に誘拐されてしまう事件が発生する。
そこでニンジャチアリーダーたちは師匠を救い、悪の組織を滅ぼすために立ち上がる!?
チアリーダー+ニンジャという、もうB級映画にしかならない設定のレディースアクション作品です。
主要キャストはそれほど有名ではありませんが、師匠役に(スタートレック)やテレビシリーズ(HEROES)のジョージ・タケイ、
敵役にB級作品のヒーロー、マイケル・パレが出演していますので、それなりに見どころのある作品となっています。
物語はチアリーダー部に所属している仲良し女子学生3人が、実は日本のニンジャである師匠ジョージ・タケイから武術を習っている後継者で、
ニンジャとして世直しをしている裏の顔を持っている、というシンプルな漫画的設定の作品となっています。
そんなある日、師匠が闇の組織にさらわれたので、悪の組織との戦いを決意する、という基本ストーリーで、その物語にそれぞれの軽いドラマが絡んでいくという構成になっています。
既に何らかの事件が起こっていて、その事件の重要参考人として警察で取り調べを受けている、というシーンから始まりますので、
証言によって事件の謎が少しづつ解明、、、、
というような捻りのあるストーリーでは一切ありませんので、ただ単にちょっと時間軸がずれているだけで、特に証言によって新しい事実は何も分かりません。
おそらく、そういう感じで撮影したかった、という感じではないでしょうか。
で、なんとなく物語は始まり、世直し物語が始まるのかと思いきや、意外にそれぞれのキャラクターが進学の事で悩んだりする話が展開されたりしますので、
バイトをしてお金を貯金しながら進学を夢見る苦学生の物語という意外なストーリーが展開されていきます。
そのバイトがストリップ劇場でのダンサーというのが本作の特徴なのですが、、。
ただ、主演3人がもろ肌脱ぐわけではなく、『自分たちのダンスはgo go dance であってストリップではない』そうです。
セクシーながらも実際は脱がない、という事でしょうか。
ストリップバーみたいなお店でのダンスで、他の出演者は脱いでいる人もいるようなので違いが良く分かりませんが、
そこでダンスコンテストのような会が開催されていて、その大会では順位によって賞金が出る、という事で出演する事で学費を稼いでいる、という事のようです。
で、世直しシーンの合間にこのダンスシーンなどがちょこちょこ入って、学費についての家族とのいざこざシーンなども描きつつ、
なんとなく、師匠のジョージ・タケイが、マイケル・パレに誘拐されてしまいます。
この誘拐、結構物語の中盤ぐらいで起きる事件なのですが、ニンジャチアリーダーたちは何故かすぐに助けに行かずに、そのまま家族の物語などを昇華していきます。
一体どうするつもりなのか、と思っていたら、後半急に思い出したように救出に向かいます。
と、思っていたら、救出中の合間にダンス大会の決勝に出場して、サクッと優勝してから救出作戦を再開します。
ここからは、一応本気モードで、忍者の衣装に着替えていよいよ救出劇になりますが、
これが主人公3人が黒装束なのに対して、マイケル・パレ軍団も全員黒スーツ、という引いて見ると誰が敵で、誰が味方か全く判断できない衣装で、
しかも夜間の救出作戦、という誰が何をやっているのか全く分からない瞬間の多いクライマックスとなっています。
勿論主人公3人は圧倒的に強いので、バンバンやられていくのが敵ですが、そのままだと全く盛り上がらないので、後半とってつけたように好敵手が登場します。
レディ・ドラゴン、キンジです。
どうも剣劇アクションの使い手、という設定のようですが、一応強い、という役割で登場しますが、そんなに機敏な動きというわけでもないので、いまいち強さが伝わません。
ただ、達人設定の主役3人と互角に戦っているので相当強いのか、と歩み寄って鑑賞していたら、まさかの主役3人がさっき出てきたばっかりのキャラクターに圧倒されて負ける、という展開になります。
どうするのかと思っていたら、捕らえられていたジョージ・タケイが自力であっさり脱出してマイケル・パレとも軽く一戦交えて、
さっさとやっつけた上に、女性同士の戦いにしゃしゃり出てきて、敵のレディドラゴンを軽くやっつける、という予想外の活躍をしてしまいます。
終わってみれば、自力で逃げれるくせに、何もせずにさんざん弟子に頑張らせておいて、ラストの良いところだけ全部持っていく(持ってイケてるとも言い難いですが)エンタープライズ号を退艦したジョージ・タケイの無双ぶりで終わる、
というある意味意外な結末の待っている作品となっています。
こういうタイプの作品に色々突っ込むのも野暮ではありますが、アクション自体は他愛のないアクションで、主演3人も(チャイルドプレイチャッキーの誕生)に出演していたメイトランド・マッコール以外は、
正直学生にさえ見えませんが、そういう部分もスルーできるぐらいの明るい作品にはなっていますので、気分転換での鑑賞などにはぴったりではないでしょうか。
あと、後半のバトルで忍者の衣装に着替えるのは良いですけど、顔も布で覆ってしまうと、もう作品の存在意義がなくなってしまうので、それだけはやめた方が良かったですね、、。
作品情報
2008年製作 アメリカ製作 レディースアクション
監督・脚本 デイヴィッド・ブレスリー
出演 ジニー・ワイリック、トリシェル・カナテラ、メイトランド・マッコーネル、ジョージ・タケイ、マイケル・パレ、ナターシャ・チャン
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女子高生VS更生施設監視員なバトルが繰り広げられる(アーチャー地獄のデスロード)はこちら
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