おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
北村龍平監督のハリウッド製作の最新作は、(バットウーマン)等のルビー・ローズを主演に迎えた規模の小さめの女性版ダイハード!!
作品紹介
2021年7月9日公開
今回ご紹介するのは、北村龍平監督が3年ぶりに監督したハリウッド作品の最新作です。
それでは、まずはあらすじから、
要人警護に失敗し米軍海兵隊を除隊したアリ(ルビー・ローズ)は、叔父の勧めで、改装中の住居ビルのドアマンとして勤務し始める。
しかし、このビルに隠されている盗まれた名画を求めて武装強盗団が侵入、その場に偶然居合わせた姪を救うためアリは類まれなる戦闘能力を駆使して戦いを挑む!?
テレビシリーズ(バットウーマン)等で人気急上昇中のルビー・ローズ主演のレディースアクション作品です。
近年では(バイオハザード:ザ・ファイナル)、(トリプルX再起動)、(ジョンウィック2)、(MEGザ・モンスター)とアクションジャンルで確実に活躍の場を広げています。
残念ならが(バットウーマン)に関しては色々あったようで、1シーズンで降板となってしまいましたが、本作でアクションヒーローとしての実力も発揮していますので、
今後の活躍に期待できそうです。
しかも、本作は敵役にあの(レオン)のジャン・レノや、(クエスト)(詳しくはこちら)、(デンジャラスブロンド)(詳しくはこちら)などのちょいワルおやじルイス・マンディロア、
そして日本からまさかの伊藤英明が、武装強盗団員役でハリウッドデビューを飾っています。
アジアから唯一の参戦でしたので、格闘アクションなどがあるのかと期待していましたが、そういう方向に広がる作品ではありませんでしたので、
ちょっと地味な印象でしたが、結構後半まで活躍する役柄ではありましたので、印象に残る活躍を見せていました。
監督は(VERSUS)、(あずみ)などの北村龍平監督です。
(VERSUS)での香港風アクションで鮮烈なデビューを飾り、出世作(あずみ)もジャンル的にはレディースソードアクションでしたので、
久々の得意ジャンル作品への復帰作、となっています。
そんな規模が小さいながらも一流のスタッフとキャストで製作された本作は、簡単に言ってしまうと女性版ダイハードです。
要人警護任務に失敗して退役した元エリート女性海兵隊員ルビー・ローズが、叔父の紹介で改装中の住居ビルのドアマンの職を得て勤務し始めた早々に、
そこには、姪とその父親(実は元カレでもある)が住んでいることが分かり、親交を深めていくが、そこに住んでいる住人の中にかつての名画泥棒がいて、
その住人が隠し持っている行方不明のままになっている名画を求めてかつての泥棒仲間が押し寄せてくる、
という流れになっています。
で、偶然そこに言わさせたルビー・ローズが姪と父親(元カレ)を人質に取られて、救い出すために類まれなる戦闘スキルを炸裂させる、という(ダイハード)そのままの設定に、
きゃしゃで細すぎる女性が主人公という事で、流行りのなめてた相手が実は強かった系列の要素を加えたレディースアクションとなっています。
勿論作品の面白みとしては、一見強そうに見えないルビー・ローズがゴツイ悪漢をなぎ倒していく、という部分にカタルシスを感じるわけですが、
正直なところ、ルビー・ローズの線の細さが際立って(スリム系の衣装なので余計に細さが目立ちます)いて、なかなか強そうには見えないのがもどかしいところです。
前半の要人警護シーンでは格闘はなく、俊敏なガンアクションのみでしたので、キレのある動きと北村龍平監督のテンポの良いアクション演出で、
エリート海兵隊として非常に説得力のある、燃えるアクションシーンとなってましたが、本題のビルでのアクションになると体術を駆使したアクションが結構入ってきますので、
流石にゴツめの悪漢相手に格闘でも圧倒していく、という役柄は厳しいように感じてしまいました。
このアクションならもう少し肉付きの良さめのキャストか、逆にルビー・ローズ主演でももっとガンアクションメインで、
体格の差は知略でカバーするような展開だともっと説得力があったのかもしれません。
要するにルビー・ローズがどう考えても、きゃしゃ過ぎて、悪漢と格闘になるたびに心配になってしまいます、、がセガール並みに毎回軽く敵を倒せてしまう、
という違和感が割とずっと続きます。
とは言え、北村龍平監督のアクション演出は衰え知らずで、アクションシーン自体は非常に飽きることなく最後まで楽しめる作品となています。
ラストバトルでは、(あずみ)で印象的だった高所にある台の上で格闘しながら、その格闘を映すカメラがキャストを中心に上下にくるくる回転しながら撮影する、
という懐かしいシーンも飛び出して、クライマックスを盛り上げます。
なかなかすっきりしたラストでしたので、もしかしたら続編なども制作されるかもしれませんので、これからの動向にも期待が高まります。
という事で、きゃしゃ過ぎるルビー・ローズが危なっかしいですが、セガールばりに無双活躍する痛快作品となっていますので、
レディースアクション好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
あと、ジャン・レノも悪役やること多いですが、どうしても気の優しいおじさんにしか見えないですね、、。
作品情報
2020年製作 アメリカ製作 レディースアクション
監督 北村龍平
出演 ルビー・ローズ、ジャン・レノ、伊藤英明、ルパート・エヴァンス、ルイス・マンディロア
その他のレディースアクション作品
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