トーマス・クラウンアフェアー(THE THOMAS CROWN AFFAIR)114分

投稿者: | 2020年5月2日

お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆

1968年製作(華麗なる賭け)の現代版リメイクはしっかりオリジナルをリスペクトしながらサスペンスアクションへと昇華した切なさの香る秀作!

1999製作 サスペンスアクション

監督 ジョン・マクティアナン 製作 ピアース・ブロスナン

出演 ピアース・ブロスナン、レネ・ルッソ、デニス・レアリー、フェイ・ダナウェイ

大富豪、実は裏の顔を持つブロスナン

監督は(ダイハード)のジョン・マクティアナン。出演は(007)シリーズのピアース・ブロスンナンと(ゲットショーティ)、(マイティソー)などのレネ・ルッソが共演している。またレネ・ルッソの相棒となる刑事役でデニス・レアリーが珍しく人柄の良い役柄で好演している。本作は1968年製作のスティーブ・マックィーン主演、フェイ・ダナウェイ共演の(華麗なる賭け)のリメイク作品。また、オリジナルに出演していたフェイ・ダナウェイは本作でも精神科医役で出演している。

類まれなる洞察力で容疑者を見つけるレネ・ルッソ

あらすじ

ニューヨークのメトロポリタン美術館から白昼堂々モネの絵画が盗まれる事件が発生し、保険会社はやり手の調査員キャサリン(レネ・ルッソ)を派遣する。担当の刑事とともに調査を開始するキャサリンが容疑者と目星をつけた人物は意外にもクラウンタワーと名付けられた巨大金融会社のオーナーであり大富豪でもあるトーマス・クラウンであった。しかし、彼には裏の顔があったのだった、、。やり手の調査員と裏の顔を持つ大富豪の騙し合いが始まる!?

大人の騙し合いが始まる

感想

オリジナルは独特の儚げな切なさの漂う傑作でしたが、本作は現代版になっているものの、後半になるにつれて段々と切なさの香る大人の雰囲気の作品で思っていた以上に楽しめました。原作が偉大すぎるとそのリメイクはがっかりする事が多いですが、本作はそんな事は全くありませんでした。ブロスナンが軽めの007ぐらいのキャラクターで前作のマックィーンにあった何故か漂う儚い感じはありませんでしたが、ブロスナンにしか出せない雰囲気があり、大富豪という役柄にぴったりとハマっていました。またオリジナルのファンにはフェイ・ダナウェイのキャスティングは非常に嬉しいと思います。オリジナルと本作とではラストが違うので前作の切ないラストを迎えたキャラクターのその後を本作で見てるようでなんとなく切ないです。後半の展開は切なさが募る展開となっていますが、その辺りからオリジナルで何度も流れていた主題歌が本作でも流れだして、その曲がまた切なさを盛り上げます。ジョン・マクティアナン監督は(ダイハード)や(プレデター)、(ラストアクショヒーロー)など面白いけれども大味な大作アクションなどが多いですが、本作はアクション性も現代風に若干増やしつつ、ちゃんとオリジナルをリスペクトした内容となっていますのでオリジナルのファンの方も未見の方も楽しめる作品となっています。

オリジナルのメインキャスト、フェイ・ダナウェイ

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