おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
ある殺人事件の現場映像に映り込んだ【何か】をきっかけに、事件の真相を探るドキュメンタリー取材班が遭遇する恐怖を描いたPOV撮影のフェイクドキュメンタリーホラー!!
作品紹介
2023年10月27日公開
今回ご紹介する作品は、韓国で製作されたフェイクドキュメンタリーPOVホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
1992年に発生した旅館(トンソン荘)での殺人事件で、旅館でアルバイトしていた犯人の男は、犯行の一部始終を隠しカメラで撮影していた。
しかし、そのビデオには、現場にいないはずの何かの姿が映り込んでいたため、ドキュメンタリー映像取材班は、その真相を追う記録映画を製作し始めるが、、、、。
監督は、(あいつだ)等のユン・ジョンヒョンで、サスペンスフルな演出を、今回はPOV撮影でオカルト方面に広げていく、という手法で、ダークな世界観を掘り下げています。
一応の主人公とも言える撮影監督役で、(PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ)や(ロ・ギワン)等のソ・ヒョヌが登場し、撮影を進めるうちにダークな世界に堕ちていく監督を演じています。
で、同じく撮影隊のクルーの記者役で、(二月)等で高い評価を得たチョ・ミンギョンが登場し、後半にかけて、迫真の演技を披露しています。
そんな、スタッフ・キャストが製作した本作は、冒頭から完全なドキュメンタリー番組のていで始まります。
因みに、こういう作品では、フェイクドキュメンタリーという作品の特性上、それほど有名ではない監督、キャスト等で製作され、
正体不明の呪われた流出ビデオ、的な見せ方で恐怖感を盛り上げていきますが、本作は有名な監督、有名なキャストで、
韓国では大々的なプロモーションも行われる、という、
ゴリゴリのエンタメセールス展開
された作品となっています。
そんな作品ながらも、作品自体は無名監督のドキュメンタリーを観るような感じで始まっていきますので、いきなり監督のナレーション付きでテーマとなる事件の経緯が語られていきます。
ですので、POVではありますが、番組の取材班が撮影した事件を追う映像とインタビュー等の映像が交互に映し出される、という感じで、
主演の二人は、あくまで監督とリポーターという役柄なので、しっかりとカメラに映り込んで物語を引っ張るというより、
衝撃の事実にリアクションしていく人々、的な登場の仕方となっています。
中盤までは、、、ですが、、、。
で、ある旅館で発生した殺人事件の容疑者が、恋人を殺害したとされるその現場を隠し撮りした映像が存在し、
その映像を良く観ると、容疑者の後ろに、何か得体の知れないものが映っている、という事で、その存在を解明するために、取材班は事件の真相を探っていく、というのが本題となっています。
※↓ここからは、物語展開に少し触れてしまいますので、ご注意下さい↓※
で、その存在を調べていくと、それは昔、その旅館のオーナーが住んでいた建物で起きた、親戚の母娘三人の焼死事件に関係するのではないか?という流れで、
殺人事件の真相を探るドキュメンタリーに、一挙にオカルト要素が加わっていきます。
で、さらに、その家族構成などを探っていくと、家族の間で衝撃の事実が発覚し、、、、
という感じでその家族に起きた暗い事件に端を発して、旅館での殺人事件に結びつく、というサスペンスミステリーから完全にオカルトホラーへと様変わりして行く事になります。
詳しくは割愛させて頂きますが、中盤以降は完全に(エクソシスト)のようなオカルトホラー展開になり、
しかもPOVのルールさえ無視してしまって、普通のオカルトホラーになってしまいますので、その辺で結構気持ちが覚めてしまう方もいるのではないでしょうか。
で、この辺あたりからチョ・ミンギョンも演技力を発揮していって、後半は独壇場となりますので、POV特有の恐怖感が薄くなってしまいます。
POVから普通のオカルトホラー展開になる事で、リアル感も薄まってしまいますので、全ての正解を知っているような祈祷師も登場し、
祈祷師とチョ・ミンギョンのコラボレーションがエスカレートしていきます。
振り返ってみると、何故そうなる?という説明がかなり抜け落ちていますので、ツッコミ出すとキリが無い作品ではありますが、
前半の猟奇的な雰囲気や、ドキュメンタリー形式で進む物語展開は雰囲気満点で、【ゾクっ!!】とする恐怖感は十分感じられますので、
【ゾクっ!!】とする恐怖を味わいたい、という方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2023年製作 韓国製作 POVホラー
監督 ユン・ジョンヒョン
出演 ソ・ヒョヌ、チョ・ミンギョン、ソ・ソングァン
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