トラフィッカー 運び屋の女 (VARGUR)91分

投稿者: | 2022年12月10日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

高額な報酬目当てに危険を冒して薬物を運ぶ運び屋の女性と、反目し合う兄弟が決行した密輸計画と、それを追う刑事を描いたスリリングなサスペンスドラマ!!

作品紹介

2019年11月29日公開

今回ご紹介するのは、危険薬物の密輸計画をスリリングに描いたサスペンス作品です。

それでは、まずはあらすじから、

訳ありなシングルマザー、ソフィアは高額の報酬目当てに、違法薬物の密輸計画を実行しようとしていた。

その計画には出所したばかりの男が監視役で付き、空港での税関でも補佐していたが、監視カメラの映像から、麻薬捜査官の捜査の目も向けられていた。

捜査の手が伸びる中、ソフィアは体内に飲み込んだ薬物を吐き出すためにホテルに泊まるが、そこで体調が急変する、、、。

主人公は訳ありの若いシングルマザー

高額の報酬目当てに若いシングルマザーと、多額の借金を抱える男と出所したての弟が麻薬密輸計画を実行するサスペンス作品です。

物語の大筋としては、いきなり密輸計画の準備をしているところから始まり、そのまま全編通してこの密輸計画を実行している物語ですので、

シンプルな作品ですが、その分この密輸計画が集中して細かく丁寧に描かれていますので、ジャンルは違いますが、まるで不可能なミッションに挑む

オーシャンズ11)シリーズや(ミッションインポッシブル)のように、追う側と追われる側の追跡劇が非常にスリリングに描かれています。

ただ、本作の場合、最初から最後まで完全に犯罪者の物語で、劇場上映時も15禁になるほどですので、年齢問わずに娯楽として楽しめる内容とはなっていません。

扱っているのが麻薬なので、当たり前といえば当たり前なのですが、これが、割とリアルで、中盤では直接的なシーンもありますので、

全体的には、スリリングなサスペンスドラマ、という感じではありますが、なかなかハードな内容となっています。

それぐらいに中盤以降のリアル感は観ていて、ちょっと辛くなるほどでした。

例えるなら、ジョニー・トー監督の(ドラッグウォー毒戦)や(THE CROSSINNG)(詳しくはこちら)等に、内容的にも、似た部分があり、そのハードな部分をより詳細に描いたような内容となっています。

この密輸の方法として固めて加工した薬物を飲み込んで胃の中に入れた状態で税関を抜けて、目的地のホテルで吐き出す、という計画で、

要するに、サスペンスの一番の盛り上がりは、この吐き出すべきものが予想に反して出てこない、という部分が一番の見せ場となっています。

この部分が一番観ていて辛い部分で、しかも胃の中で破裂してしまうとそのまま死に至る可能性が高いので、割と壮絶な現場となっています。

で、早く取り出さないといけないのに出てこない、という状況で、だんだんと敏腕麻薬捜査官の捜査の手が主人公達に伸びてくる、

というサスペンス要素が加わっていきます。

で、だんだんと主人公も体調が悪くなってきて、もう限界、、という時にどういう行動にでるのか?というのが次の見せ場で、

この辺りから、主人公の女性と、その計画を補佐している兄弟の弟、そこに迫る敏腕女性捜査官、その捜査に気づいて妨害工作に走る諸悪の根源的な兄弟の兄、

というそれぞれの行動が加速していきます。

迫る捜査官!

なかなかにスリリングで先読みができないような展開になっていきますので、後半まで一気に鑑賞することができゆ内容となっています。

ただ、内容が内容だけに後半に進めば進むほど、主人公たちの取る選択肢もハードなものになっていきますので、他のスパイものなどのように

ハッピーエンドで気分爽快という感じにはなりませんが、薬物の怖さをしっかりと描きつつも、ちゃんと娯楽映画としての見せ場も豊富な作品となっています。

という事で、多くの人が楽しめる、という題材の作品ではありませんが、スリリングな物語展開に関しては夢中になって鑑賞できる作品となっていますので、

サスペンス好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

アイスランド製作と珍しい作品ですので、空港や街の雰囲気などハリウッド作品とは明らかに違いますので、そういった面でも楽しめますよ。

お腹が痛い!!

作品情報

2018年製作 アイスランド製作 サスペンス

監督・脚本 ボルクル・シグソルソン

出演 アンナ・プロクニャック、ギスリ・オルン・ガーダルソン、バルタザール・ブレキ・サンベール

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