デトネーター (THE DETONATOR)96分

投稿者: | 2024年11月28日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

チョウ・ユンファ主演の名作香港映画(風の輝く朝に)のレオン・ポーチ監督が、ハリウッドに渡り、ウェズリー・スナイプス主演で、ルーマニアロケで製作した低予算のシンプルな物語展開の作品ながらも、爆破あり、美女あり、ガンアクションあり、カーアクションありと、しっかり見所のある痛快アクション!!

作品紹介

2006年9月30日公開

今回ご紹介する作品は、レオン・ポーチが監督し、ウェズリー・スナイプスが主演したエージェントアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

アメリカ安全保障省のエージェント、グリフィスは、武器密売組織を壊滅させるため、ルーマニアのブカレストで潜入捜査を行っていたが、

寸前のところで、身分がバレてしまい、結果、追っていた容疑者を逃がしてしまう。

その責任を負わされたグリフィスは、厄介払いのために、アメリカまで密売組織の重要参考人であるナディアを護送する任務に就く事になる。

しかし、何故かグリフィスが、ナディアと接触するタイミングで、組織からの刺客に襲われ、2人は、組織からも、警察からも追われる身となってしまうのだった!?

監督は、チョウ・ユンファ主演の名作(風の輝く朝に)や、ジョン・ローン主演のアメリカ・香港合作映画、

上海1920)等のレオン・ポーチで、テンポの良いB級アクションを手堅くまとめています。

レオン・ポーチ

主人公役となる元CIAエージェントには、(ザ・マークスマン)や(7セカンズ)等、アメリカビデオスルー作品に、

連続で主演したいた時期のウェズリー・スナイプスで、ありがちなエージェントアクションながらも、キレのあるアクションで見せ場を作っています。

因みに、日本の映画館では、本作と上記2作品を含めて、【スナイプスの大運動会】と銘打って、連続公開されています。

ウェズリー・スナイプス

主人公と行動を共にする事になるヒロイン役は、(ヴァン・ヘルシング)や(レズビアン・ヴァンパイア・キラーズ)等の

シルヴィア・コロカが登場し、セクシーな魅力を放ちながら、事件に巻き込まれていきます。

シルヴィア・コロカ

孤軍奮闘する主人公を助ける親友の捜査官役で、(エイリアン2)や(沈黙の追撃)(詳しくはこちら)等の

ウィリアム・ホープが登場し、サポートしていきます。

ウィリアム・ホープ

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ロシアのある軍事施設から、謎の武装集団によって生物兵器(デトネーター)が強奪されるシーンから始まります。

で、その後舞台はルーマニアのブカレストに移り、ある武器密売組織の取引相手として、単独で潜入していた国土安全保障省のエージェント、グリフィス(ウェズリー・スナイプス)が、

ついに、密売組織の幹部デミトリに接近し、密売の証拠を挙げる直前になって、何者かによってグリフィスの正体を密告され絶体絶命の危機に陥りますが、

元軍人、元CIA、現国土安全保障省エージェントの肩書は伊達ではなく、類まれなる素早い身のこなしでマフィアを圧倒し、

数名を射殺しますが、肝心の幹部デミトリだけは逃がしてしまいます。

アメリカの捜査官がルーマニアで身分を隠しての単独潜入捜査という事で、一旦は逮捕されるグリフィスですが、

偶然ドイツに転属になっていた元同僚のシェパード(ウィリアム・ホープ)の助力によって、なんとか身分を証明されて釈放とはなりますが、

問題児グリフィスを厄介払いするために、シェパードの上司、フリントは、ある組織の重要参考人ナディアをアメリカに護送する任務を押し付けて、体よくアメリカへと帰国させようとします。

で、身動きの出来なくなったスナイプスは、その任務を受けるしか手段は無く、ナディアが保護されているCIAの極秘施設へと向かい、

反抗的な態度のナディアと接触しますが、到着後、わずかの間で、何者かによって施設が、速攻で襲撃されてしまいます。

隙を突かれたエージェントたちは、武装手段に次々と倒されてしまいますが、我らが凄腕スナイプスは、

類まれなる身体能力で、危機を切り抜け、ナディアと共に、なんとか施設から脱出します。

しかし、状況証拠は無法者スナイプスが、エージェントを次々と殺害してナディアを誘拐して逃げた様に見えますので、

スナイプスの方が指名手配され、さらに、ナディアは、巨大犯罪組織のボス、ボスタネスクの会計士の元妻で、

元夫が組織の金を横領して隠し持っていた裏金を、そのまま横取りして逃げている途中なので、組織からも追われる身だという事が分かります。

さらに、その組織は、冒頭でスナイプスが潜入捜査を進めていた組織で、スナイプスの潜入捜査とその後の大立ち回りによって、

組織が密売目的で所有していた多くの武器を、警察に押収されるきっかけを作った男という事で、

スナイプスとナディアは、警察組織からも、犯罪組織からも追われる身となっていましまいます。

で、唯一の味方であるシェパードの協力だけを頼りにルーマニア中を駆けずり回る二人ですが、どうもスナイプスが行動を起こす度に、

先回りして犯罪組織の追手がやって来るという事実が分かり、捜査を進めるうちに、事件の後ろに潜むある陰謀に行き着く事になる、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

2000年に(クロコダイルの涙)でイギリス映画デビューを果たし、その後テレビドラマ等の演出を手掛けた後、

2005年に(一撃ICHIGEKI)(詳しくはこちら)でハリウッド映画(ビデオ映画)デビューを果たした香港人監督レオン・ポーチのハリウッド作品第二弾です。

スナイプスが演じている役柄が、アメリカ国土安全保障省(D.H.S)に所属するエージェントという事で、

C.I.AやF.B.IやD.E.A等、アクション作品で頻繁に登場するアメリア政府機関に比べて、馴染みがないので一瞬架空の組織のように思えますが、

2001年の9.11事件の反省から、テロや自然災害等の様々な脅威からアメリカを守る事を目的に、2002年に新設された機関で、

本作の製作が2006年ですので、早い段階から映画にその存在を取り入れた作品となっています。

ただ、色んな事に対処するための機関という事ですので、本作のような、単独でアメリカ以外の国に出向いて、

勝手に派手な作戦を決行して、現地でやりたい放題に暴れまくる、という事までは無いにしても、広域に渡る色んな活動は行っているようです。

ですので、イマイチ、スナイプスの立場が良く分からないままに、現地の言葉も理解していないようなエージェントが、

C.I.Aで元同僚だった親友と、知らない土地で暴れ周り、その上司も、その土地には土地勘がないようなので、

英語が通じない土地で、その現地の人間ではない英語圏のエージェントたちが、他人の敷地を踏み潰すような無茶な感じ

上司も、その土地の事を良く分かっていないようです、、、。

になっていますが、

色んな権限を持っていそうで、あんまり明らかになっていない新設機関、アメリカ国土安全保障省(D.H.S)を登場させることで、

無茶な展開もなんとなく、強引に説得力を持たせるような内容となっています。

どういう機関なのか良く分かりません、、

どこまでの権限があって、何が正義か、裏切りかも判断できない状況ですので、シンプルそうな物語が、多少ややこしくなっていますが、

そういう不安な要素は、スナイプスのキレのあるアクションと、レオン・ポーチのツボを押さえた香港映画仕込みのアクションセンス、

格闘あり
スタントあり
爆破あり
カーチェイスあり

そして、スナイプスと行動を共にする

ヒロイン、シルヴィア・コロカの美貌と薄着で、

サクッと押し切ってしまう所が、本作の魅力となっています。

そして美女の
内側と外側のデザインとサイズ感が、それであっているのか?という薄着あり

製作もアンドリュー・スティーブンスという事で、一時期のセガール作品のような雰囲気は至る所に感じますが、

ウェズリー・スナイプスのキレのあるアクションと安心感、そしてセガールが存在しない事で、恐らく伸び伸びとした演出をこなせたレオン・ポーチ監督の手腕、

さらには、セガールではなくスナイプスだった事で、逃避行の果てにしっかりと芽生える、自然なロマンス

という感じで、

セガールがスナイプスに代わっただけで、ここまで説得力が生まれるB級娯楽アクションになるのか、と思えるほどに自然な内容となっています。

クライマックスは、実際の球戯場の試合映像と
映画用に撮影した映像を
上手く融合して、結構なスケール感のあるラストバトルになっています

という事で、至る所で低予算感を感じる作品ではありますが、十分楽しめる作品となっていますので、アクション好きの方や、

スナイプスファンの方、ちょっとした香港風味のアクションを鑑賞したい方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2006年製作 アメリカ・ルーマニア製作 アクション

監督 レオン・ポーチ 製作 アンドリュー・スティーヴンス

出演 ウェズリー・スナイプス、シルヴィア・コロカ、ティム・ダットン、ウィリアム・ホープ、マイケル・ブランドン

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