おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
(スポーン)の早すぎた本格派、マイケル・J・ホワイト主演のゾンビアクション風、SFアクション風、コマンドアクション風な、特殊部隊アクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、(スポーン)のマイケル・J・ホワイトがゾンビと戦うアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
謎のウィルスの蔓延で人類がほとんど息絶えてしまった近未来、放射能によって汚染されてしまった地域にある、
開発中のウィルスワクチンを奪取するため、特殊部隊チームが編成された。
これまでも不可能な作戦を遂行してきたそのチームが、その帰還の難しい作戦に挑むが、そこはゾンビが蔓延るDEAD ZONEと呼ばれる地域だった!?
(スポーン)や(バッドネゴシエーター)(詳しくはこちら)等の早すぎた本格派、マイケル・J・ホワイト主演の(一応)ゾンビアクション作品です。
一応というのは、本作、恐らく結構な低予算であるために、基本はゾンビアクションながらも、ゾンビが人間を襲う、
というゾンビ映画の見せ場の基本中の基本シーンがほとんど描けないようで、
走り廻るゾンビと戦いながらゾンビウィルスのワクチン目指して特殊部隊が戦闘を繰り広げる、というまさに生粋のゾンビ映画設定のはずが、全編通してゾンビの存在感をほとんど感じない、
という、ある意味異色の作品となっています。
では、そんな分かり易いゾンビ設定なのに、一体何を描いているのか?というと、これがメイクにお金のかかるゾンビはクローズアップせず、
ゾンビと戦う戦闘員の活躍の方だけをメインに描く、というゾンビ映画としては思い切った表現を取っていますので、
結果的にゾンビ自体は本当にモブ(雑魚)キャラとしてのみ登場します。
極端に言うと(バイオハザード)をもっと人間の活躍メインにした世界観、という感じでしょうか。
さらに、本作の世界観設定の一番の特徴でもありつつ、低予算による撮影の制限を、『そうくるかっ!?』という方法で、回避できてしまう、アイデア賞ものの表現が、
本作を低予算B級作品でありながらも、結構楽しめる作品へと押し上げています。
その表現は、放射線に汚染された地域で活動するために、劇中主人公達が活躍するほとんどのシーンを、
開発中の黒ずくめの防護戦闘スーツと防護マスク(ゴツ目のヘルメット)を着用した状態でアクションを繰り広げる、という表現で、
そのゴツゴツした防護スーツとヘルメットに覆われた主人公達は、一様に同じような恰好と体型ですので、
誰が誰かも見分けがつかないですし、誰が何をやっているのかも判断できません。
普通はそんな分かりにくい表現は避けたいところですが、その中にスターが一人交じっていたりすると、
実際は本人が演じていなくても、本人が演じているようには演出できますので、結果的に少ない出演シーンで、多くのシーンに出演しているように見える出ずっぱり風主演作品が出来上がる、
というアイデア賞ものの演出となっています。
ただ、本作、勿論、顔がずっと映らない状態では、主演俳優たちの存在感を感じてもらえないのでは?というリスクはちゃんと考えていたようで、
顔の見えないボディダブルのアクションシーンの合間に(アイアンマン)のようにヘルメット内で、その人物にだけ光が当たった表情だけのシーンを合間に挿入する、
という一工夫も凝らしていますので、意外と違和感ないような表現が加えられています。
さらに、部隊員同士の音声のやり取りだけは合間に挿入されますので、、、
野太いマイケルの声だけは絶えず響いている状態で、
姿がほとんど映らないマイケルの、存在感だけはすっと感じ続ける事になります。
非常に上手い誤魔化し 見せ方です。
もしかすると、少しぐらいは、本人が演じてるかもしれませんが、本作の売りでもある名前の通った主演俳優の顔を、
わざわざずっと隠し続ける意味がありませんので、恐らくほとんどのシーンは別人が演じていると思われます。
この方法で行くと、ブルース・ウィリスやセガールも応用できそうな気もしますが、マイケルとは事情が違いますので、
やはり、ちょっと実現は厳しそうですね、、、。
ただ、本作はその誤魔化し 表現の上手さだけではなく、ゾンビと戦いながら、ワクチンをゲットして救出目的地に向かう、
というだけの薄い物語展開の中で、テンポの良いアクションと、薄めの熱いドラマを盛り込んで、最終的にわけの分からないモンスターも登場する、
という娯楽要素に溢れた内容となっていますので、最後まで退屈すること無く鑑賞できる作品にはなっています。
ただ、個人的に残念だったのは、格闘アクションスターのマイケル主演作品なので、最後ぐらいはモンスターVS元スポーンの格闘対決を観たかったところですが、
そういうシーンがほどんど無いというのは、やはり観たい内容とは違う、と思えてしまってしょうがないのですが、どうでしょうか。
という事で、完全なB級作品ではありますが、意外と楽しめる娯楽アクションとなっていますので、アクション作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
あと、ついでに(バーチャルウォーズ)のジェフ・フェイヒーも出てます。
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 ゾンビアクション
監督・編集 ハンク・ブラクスタン
出演 マイケル・J・ホワイト、ジェフ・フェイヒー、チャド・マイケル・コリンズ、ホイットニー・ニールセン
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