デストラップ 狼狩り (HUNTER HUNTER)92分

投稿者: | 2024年7月21日

おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

渋みを増したデヴォン・サワが3代続くハンターに扮した狼との激闘物語に、サイコサスペンスを融合した意表を突いた展開が魅力のサバイバルサスペンス!!でも、後半やり過ぎます!!

作品紹介

2024年3月29日公開

今回ご紹介する作品は、意表を突く展開が魅力のサバイバルサスペンス作品です。

それでは、まずはあらすじから、

山奥の小屋で親子三人で暮らす猟師のジョセフは、ある狩りの日に、罠にかかった獲物が、狂暴な狼に食い荒らされている現場を発見する。

周りの動物や、家族の安全のため、狼追跡を開始するが、ある場所に辿り着いた時、ジョセフは、狼以上の脅威の存在を確認するのだった!?

監督・製作・脚本は、本作に出演しているサマー・H・ハウエル主演のドラマ映画(Abducted by My Teacher: The Elizabeth Thomas Story)や、

The Good Lie)等のショーン・リンデンで、意外な展開のサスペンスドラマを演出しています。

ショーン・リンデン

父親役は、(ファイナルデスティネーション)や(ファナティック)(詳しくはこちら)等のデヴォン・サワで、

年齢を経て渋みを増した佇まいで、頼れるハンターを演じています。

デヴォン・サワ

で、その妻役で、(アンシーン)(詳しくはこちら)や(アイスソルジャー)等のカミール・サリバンが登場し、逆境に対峙していきます。

カミール・サリバン

娘役は、(チャイルドプレイ チャッキーの呪い)や(ミッドナイトマン)等、既にホラー作品で活躍している

サマー・H・ハウエルで、しっかりとした演技を披露しています。

サマー・H・ハウエル

で、謎の遭難者役で、(ターミネーター3)や(聖闘士星矢 The Beginning)(詳しくはこちら)等のニック・スタールが登場し、事件に絡んでいきます。

ニック・スタール

そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、深い森の中で猟師として暮らす3人の家族が、今日も10代の娘に狩猟を教えながら狩りに出かけるシーンから始まります。

ゆっくりと時間をかけ、狩りの基本を娘に伝授していく父親ですが、仕掛けていた罠にかかっているはずの獲物が、

何者かに噛み千切られている状況を見て直ぐに引き返す事になります。

それは、最近その地域一帯で、動物を餌食にしている狂暴な狼で、このままにしておくとその地域の動物だけでなく、自分達の命まで狙われる危険な存在で、

まだ十代の娘を持つ父親は、なんとか狼を捕らえる事を考えますが、猟師ではない母親は、娘の安全や、しっかりした学校での教育等、

娘の将来を考えて、この生活自体を諦めるべきだと考えます。

勿論、猟師として代々生活してきた父親にとっては、それは簡単には受け入れ難い事なので、夫婦間に微妙な空気は流れますが、

とりあえずは、目先の狼を退治する事に専念する事が、前に進むべきことと考えた父親は、安全のために娘は母親と小屋に留まらせて単身で狩りに出ます。

狼を捕らえるための装置も持ちだし、後を追う父親、ちょっとした気配を感じ取り、ついに狼を探し出し、遠くから仕留めようと銃を撃ちますが、

残念ながら狼は、咥えていたエサを放り出して逃げてしまいます。

で、その場所に父親が近づいてみると、、、、、、

、、、、、狼が加えていたのは、、、

、、、、人間の手でした。

誰かが犠牲になったのか、とさらに慎重に後を追う父親ですが、、、、、、

、、、、そこで、、、、父親はトンデモナイ物を発見してしまいます。

※ここから、物語の重要な展開に触れてしまいますので、ご注意ください※

それは、明らかに狼ではない、人間によって拷問等を加えられた数名の遺体で、狼は直接人間を襲ったのではなく、

この現場から遺体の一部を持ち去ったのでした。

この狼以上の脅威を排除するため、父親は狼を捕らえるために持参した大きなワナを、その現場に仕掛け正体不明のサイコ野郎を捕らえようとしますが、、、、、

、、、、、というのが大体の大筋となっています。

前半から非常にしっかりとした人間ドラマが描かれていて、猟師として3代目の父親と、その夫について行くと決めた猟師ではない妻、

そして、山奥という土地柄学校に通う事も出来ずに、ひたすら毎日父親に狩猟を追えてもらう娘、という

家族ながらも、立場の違う3人の毎日が描かれていきます。

そこに、狂暴な狼という家族全体で対処しなければならない脅威が立ちふさがり、猟師として戦おうとする父親、

子供の安全のために人が住む街へと引っ越そうと提案する母親、ひたすら狩りを積極的に覚えようとする娘、というドラマが少しづつ進行して行きます。

で、その狼と親子三人のドラマがそのまま進行して行く、、、と思いきや、さらに、狼どころではない、トンデモナイ脅威が立ちふさがる事で、

物語は、それまでの流れに急展開を見せ、狼の脅威+サイコ野郎の脅威が加わっていきます。

で、その地域で3代に渡って猟師として生きてきたハンターVSサイコ野郎という意外な展開に突入すると思いきや、、、、

本作は、さらにもうひと捻り加えていく事になります。

※ここから、さらに物語展開に触れる事になりますのでご注意ください※

てっきりハンターVSサイコ野郎のバトルが展開するかと思いきや、父親は狩りに出たまま戻らず、代わりに小屋に残された母娘の方が、サイコ野郎と接触する事になります。

猟師ではない母親&ハンター見習いの娘VSサイコ野郎。

で、まだサイコだと分かっていない親子が、負傷した状態で森の中で発見したヤツを助けて小屋に招き入れてしまい、

やがて真実を知った母親が、脅威と対峙して行く、という流れになっていきます。

要するに、

狼と親子のバトルを描いた物語と思いきや、実は家族を守ろうとする父親とサイコ野郎とのバトルという捻りが加えられ、

さらに、実はサイコ野郎と戦うのは、父親ではなく母娘の方だったという複数回捻りが加えられた内容となっています。

つまり、

主人公は父親ではなく母親の方、

という事になります。

ポスタービジュアルや、前半の丁寧な描写からのイメージだと、完全に作品を通して父親であるデヴォン・サワが活躍する物語を想像しますが、

そういうイメージを着けておいて、実は母親の方が主人公という意外性と、頼れる存在が不在の中で、非力な母娘に突然訪れる脅威が、より緊迫感を盛り上げていきます。

で、後半は猟師ではない母親とサイコ野郎のバトルへと突入するのですが、、、、、、、

、、、、、

、、、、、ここで、それまで上手く効いていた前振りと捻りの効いた物語展開が、最後の最後で、物凄い剛速球の大変化球展開に突入して行く事になります。

その展開に関しては割愛させて頂きますが、個人的には、あまりに唐突過ぎて、振りも何もなく(多少の伏線回収的な要素はありますが)、

結末だけが、立体映画の様に浮き上がっているようなエンディングでしたので、もし、そういう結末の作品が描きたいのなら、

他の作品でやった方が良いのでは?と思ってしまうような突飛なエンディングでした。

と言っても、そういう内容が好きだと感じる方も多いかもしれませんが、、、。

という事で、じっくりとドラマを描きながらも、意外な展開を見せる予測不能なサバイバルサスペンスとなっていますので、

サスペンス映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

2020年製作 カナダ・アメリカ製作 サスペンス

監督・製作・脚本 ショーン・リンデン

出演 デヴォン・サワ、カミール・サリバン、サマー・H・ハウエル、ニック・スタール

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