おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
精神を病んだ女子高生が、AI搭載人工アプリに精神を乗っ取られ、狂気の行動に走るサスペンスホラー!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、精神を病んだ女子高生が人工知能アプリによって殺人を繰り返すホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
17歳の女子高生キャシーは母親を交通事故で亡くして以来、喪失感に苛まれ、精神的に不安定な状態になっていた。
友人が薦めてくれた人工知能搭載のアシスタントアプリを母親の声で設定したキャシーだったが、そのアプリは次第にキャシーを精神的に支配し、
いつしかそのアプリの指示によって殺人を繰り返すようになっていた!?
精神的に不安定な女子高生がAI搭載のアプリのアシスト通りに殺人を重ねていく、というサスペンスホラー作品です。
まず真っ先に言えるのは主人公が17歳の女子高生に見えない!!
親友は高校生に見えなくもないですが、彼氏役含めて全員高校生に見えません。
作品の解説などを読まずに鑑賞しましたので、ずっと大学生か若手の社会人ぐらいの年代の物語だと思っていたのですが、鑑賞後にDVDジャケットを読んでびっくりしました。
17歳の女子高生、、、。
そういう設定でしたら、正直全員ミスキャストと言えそうですが、特に物語的には大学生でも高校生でも問題ないとも言えますので、
その辺は気にしないように鑑賞するしかありません。
ただ、過去に母親を亡くして、精神的に不安定になっている思春期の女子高生、というのは一応本作の重要な要素なので、
大学生までいってしまうとちょっとブレてしまうのですが、、、。
という事で、そういう過去のある女子高生が、ある日突然道端で拾った端末(しかも一旦無視して素通りしたのに、後日どうしても気になって、その道端に拾いに帰るという奇跡の拾得物)に、
AI搭載のアシスタントアプリが入っていて、そのボイス機能の声色を自由に変更できるので、母親そっくりな音声を登録し、
そこからまるで親子関係のようになっていって、いつのまにか殺人を指示されて、どんどんと殺人を繰り返していく、
というサイコサスペンス展開へと発展していきます。
設定に関してはなかなか面白い設定で、スマホ系のホラーにサイコサスペンスを融合させ、そのままスラッシャー展開へと発展していく
ホラーファン感涙の内容ではあるのですが、
監督、脚本、キャスト、全てがその面白そうな設定を表現するのにはいまいち力不足だったようで、主人公が女子高生に見えない、という入り口の問題はさておき、
普通に楽しく暮らしていた主人公が、いったいどのタイミングで殺人衝動に駆られていったのか、の区別がまるでなく、
なんとなく成り行きで殺人を重ねていっているようにしか見えません。
展開的には完全にサイコな物語になっていっているのに、主人公の精神的な闇の部分なども一切彫り上げることなく、いたって普通の日常という感じで、
なんの苦も無く周りの人々を散々殺害していった挙句に何故か自宅に火を放つ、というやっていることはかなり支離滅裂なわりに、
その凶行に見合った理由が一切描かれない、という、なかなか感情移入のしにくい展開が終始続きます。
ただ、そんな行き当たりばったりで続く物語も、最後のシーンだけは、本作の面白い設定(だけですが)を活かした非常に主人公の狂気を感じられる、ゾクっとするラストシーンとなっていますので、
そのラストを観るためだけでも本作を観る価値はある、、、、、、
とも言えないかもしれませんが、最後まで観るとそれなりには楽しめますので、ホラー好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
あと、最後まで何故このアプリが主人公に殺人を指示するのか?アプリの目的は何なのか?アプリの正体は何なのか?
などの物語上の重要な要素は一切語られませんでした、、、。
作品情報
2019年製作 カナダ製作 ホラー
監督・脚本 ラスティー・ニクソン
出演 デブス・ハワード、フィリップ・グレンジャー、サム・ロバート・ムイク
その他の携帯が重要な要素になる作品
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