ディアトロフ・インシデント(THE DYATLOV PASS INCIDENT)100分

投稿者: | 2020年3月15日

2013年製作 ホラー

監督 レニー・ハーリン

出演 ホリー・ゴス、マット、ストーキー、ルーク・オルブライト

1959年事件当時

監督はダイ・ハード2、クリフハンガー、スキップトレースなどのレニー・ハーリン。出演はPOV(ポイント・オブ・ビュー)のドキュメンタリー風撮影というリアル感を追求した撮影技法のため有名スターではなくフレッシュな若手がキャスティングされています。

禁断の地に入山する学生たち

あらすじ

1959年、旧ソ連のウラル山脈、ディアトロフ峠周辺で9人のスキーヤーが謎の遭難死を遂げた。うち5人の遺体は極寒の雪の中から発見され、残りの4人は数百メートルに渡ってバラバラで発見され外的損傷も激しかった。しかもそのうち一人の女性は舌を失っている状態だった。さらに犠牲者の遺体からは高濃度の放射性物質が検出されるなど不可解な事実ばかりだった。また、事故現場から数キロ圏内で数か月にわたりオレンジ色の光の目撃情報が相次いだと言われていた。しかし、当時の政府からは調査結果が発表されないままソ連が崩壊し、その後事実が発表されることはなっかた。そして現代、学生5人がこの事件の真相を探るべく、禁断のディアトロフ峠に足を踏み入れる事になる。

撮影隊の発起人ホリー

感想

本作は有名な実話【ディアトロフ峠事件】を元に製作されています。ブレアウィッチ・プロジェクトやRECシリーズ等のようないわゆるPOV(ポイント・オブ・ビュー)で撮影された主観視点の作品です。製作予算の少なさを逆手に取ったリアルな映像でホラー作品などに多く見られますが本作はかつて(ダイ・ハード2)や(クリフハンガー)で名をはせたレニー・ハーリン監督作品ですので、途中まではリアルに進むものの、後半はかなりエンターテイメント寄りの作品となっていました。(ブレアウィッチ・プロジェクト)などのリアルな怖さを期待して鑑賞すると呆れてしまうかもしれません。個人的には、逆にその少年漫画的な発想が他にはない魅力と感じました。だいたいPOV作品の常として、事件があった現場で発見されたテープを今、観客は再生して見ている、という流れが多いので主人公たちは哀れな末路を辿る事が多いのですが、本作のラストはなかなか他の作品では見る事のないなんとも言えないラストでした。大作の監督だったのに(カットスロート・アイランド)、(ロング・キス・グッドナイト)、と不発に終わって以来、比較的小規模な作品で活躍するようになったレニー・ハーリン監督ですが、最近はジャッキーチェンの(スキップ・トレース)などB級だけどもツボはしっかり押さえているようなエンターテイメント作品が増えていますので、これからも頑張って頂きたいです。

想像を絶する体験をすることに、、

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