ダッシュカム(DASHCAM)79分

投稿者: | 2023年12月20日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

(ズーム見えない参加者)の監督が、ブラムハウスで製作した迷惑系配信者の一夜の災難を描いたお下劣POVホラー!!食中、食後には絶対に観ないで下さい!!

作品紹介

2023年7月14日公開

今回ご紹介する作品は、(ズーム見えない参加者)の監督が、コロナ禍での恐怖を描いたPOVホラーです。

それでは、まずはあらすじから、

女性ラッパーで、迷惑系ライブ配信者のアニーは、コロナ禍のアメリカから以前の元バンド仲間のストレッチの住むイギリスの自宅を突然訪ねる。

迷惑がられながらも、ストレッチの現在の職業、飲食業のデリバリーに同行するアニーだったが、アニーの素行不良のために飲食店の店長と揉め事を起こしてしまい、ストレッチにも愛想をつかされてしまう。

頭にきたアニーは、ストレッチの車とスマホを盗み、勝手にデリバリーを引き継ぐことになるが、直後に入った依頼は、

ある女性を目的地まで運ぶ、という奇妙な依頼だった!?

監督・脚本は、(ブギーマン)や(ズーム見えない参加者)(詳しくはこちら)等のロブ・サヴェッジで、

本作もコロナ禍のイギリスを舞台に、新世代監督らしい内容の恐怖描写を描いています。

で、主演の女性ラッパー役は、実際にもシンガーソングライターとして活躍しながら(The Icarus Line Must Die)等で、

俳優としても活躍している役名と同じアニー・ハーディが迷惑系ライブ配信者を演じ、物語をかき乱していきます。

アニー・ハーディ
アニー・ハーディ

で、アニーに散々迷惑を掛けられる元カレのバンドマン役で、(ザ・クリエイター創造者)や(ビフォア・マイアイズ)等のアマール・チャーダ・バテルが登場し、

とにかく本人は、一切悪くないのにアニーのせいで散々な目にあっていきます。

アマール・チャーダ・バテル
アマール・チャーダ・バテル

という、少数精鋭の主要メンバーで挑んだPOV作品である本作の物語は、非常にシンプル、、、、というか物語はあって無いような感じで、

車を運転する車内をライブ配信して、貰ったコメントをそのまま歌詞として使用して即興でラップの曲にして運転しながら歌う、

という独特の配信で人気(なのか良く分かりませんが)の主人公アニーが、今日はラップドライビング配信もそこそこに、

コロナ禍のアメリカからイギリスまで飛行機で、ノーマスクで移動し、イギリス在住の元カレであるバンドマン、ストレッチの家を訪ねる所から始まります。

で、ストレッチと現在の彼女が寝ている邸宅に勝手に侵入して無理矢理起こす、という完全に犯罪レベルの迷惑行為をそのままライブ配信する、

という直球の迷惑系ライブ配信者の超迷惑行為をいきなりPOV映像でかなり長めに見続ける事になります。

POV作品の常ですが、このメインの出来事が発生するまでの日常を描いた前振り展開を、いかに期待感(恐怖感)を持続させてくれるか、

で、結構な作品の面白さが決まると思われますが、本作は、その前振り部分を、ほとんど全てアニーの迷惑行為のみに費やします。

不穏な空気を感じさせないで、突然訪れるリアルな恐怖感を煽っているとも言えるのかもしれませんが、この迷惑行為自体が、

結構見ていて不快なレベルで、何も悪くいない人々に迷惑を掛けて、勿論反省などは一切無く、へらへらと他人をバカにしたような態度で通していきます。

で、いきなり押しかけてきたアニーは、今度はストレッチが現在頑張っている食事の宅配業務に同行することになります。

真面目そうなストレッチも何故、許可したのかわかりませんが、デリバリーの注文が入ればスマホが鳴り、

食事を受け取る店に取りに行き、注文した顧客の自宅まで配達する、ウーバーイーツのようなシステムで、

飲食店まで取りに行きますが、コロナが猛威を振るっていた時期のようで、アニーは飲食店の店長からマスクをするように優しく言われます。

勿論迷惑系の配信者で、マスクをしない、という主義を意味も無く押し通す性分なので、無茶苦茶に店長と揉めてしまい、ストレッチにも迷惑が掛かります。

で、優しいストレッチも流石にキレますが、アニーの迷惑行為は収まることなく、さらにストレッチの車を勝手に拝借して乗り回す、

という迷惑、というより無軌道な犯罪レベルへと突入していきます。

ただ、その車には、ストレッチのスマホが置いたままになっていて、運転中にスマホが鳴り始めます。

で、アニーは面白そうと思ったのか、スマホの要請があった飲食店に行ってみると、その店の店主からある老婆を、

ある住所まで連れてい行って欲しい、という奇妙なデリバリーを頼まれます。

で、なんだか様子がおかしいながらも、高額の報酬につられて車を走らせるアニーですが、運転中にだんだんと老婆の様子がおかしくなり、、、、

という感じで、仰天のホラー展開へと突入していきます。

後半部分を書いてしまうと、作品の楽しみを削いでしまう事になりますので割愛させていただきますが、

前半までとはがらりと雰囲気の変わる緊迫感は満載の展開となっています。

ただ、本作リアル路線を追求しているようで、何故そんな事が起こるのか?や、老婆の正体、世間ではどうなっているのか?

等の知りたい情報は、物語的に語られる事はありませので、とにかくトンデモナイ目に突然出くわす迷惑系配信者、という状況だけが描かれます。

ですので、他のしっかりとした物語がある作品のようにスッキリした展開にはなりませんし、悪人が挫折と反省を経験して、

人間的に成長するような感情移入できる要素はありませんし、

映画史上稀にみるお下劣なシーンが割とはっきり映ります。

そういう部分を映す=リアル、という解釈なのかもしれませんが、このリアルを追求する姿勢は、後半の見せ場となるシーンでも続き、

カメラはブレにブレて何が映っているか分からない、を飛び越えてブレ過ぎて何が何だかわからいので、カメラ酔いすることも無い、

というレベルまでブレブレにブレます。

でも、お下劣シーンはブレません。

何のこだわりか分かりませんが、恐らく恐怖シーンは単純にブレながらの方が恐怖感が煽られる、という判断かと思われます。

という感じで、他のPOV作品とは、あきらかに一線を画する内容で、かなり好き嫌いが分かれる作品となっていますので、

ブラムハウス作品好きの方や、POV作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

ただ、

絶対に食事中や、食後すぐのご鑑賞だけは避けて下さい!!

作品情報

2021年製作 イギリス・アメリカ製作 POVホラー

監督・脚本 ロブ・サヴェッジ 製作 ジェイソン・ブラム

出演 アニー・ハーディ、アマール・チャーダ・バテル、アンジェラ・エナホロ、セイラン・バクスター、ジェームズ・スワントン

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