お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆
出勤途中の車の座席に爆弾がしかけられていた!!子供も乗車する車内から脱出するため奮闘する父親を描いたシチュエーションサスペンス!!
作品紹介
2020年6月26日公開
今回ご紹介するのは、ハリウッドで製作した(パンドラム)や(ケース39)が好評だったクリスチャン・アルバート監督のドイツ製作サスペンスアクションです。
それでは、まずはあらすじから、
ベルリンの不動産会社で働くカール(ポータン・ピルケ・マーリング)は、ある日の朝、娘と息子を学校まで送り届けるために自家用車を運転していた。
その運転中に、知らない電話番号から着信があり、その電話を境に平和な朝は一挙に地獄の時間へと変貌する。
その通話相手は車内の座席の下に特殊な爆弾をしけており、立ち上がるとすぐに爆発する仕掛けとなっているというのだった!?
爆弾をしかけられた車に乗り込んでしまった父親と子供二人と犯人とのやり取りがメインとなるいわゆるシチュエーションサスペンスです。
ですが、本作の場合、途中で、被害者であるはずの主人公が、子供を人質に取っている危ない父親と警察に勘違いされて、
逆に助けられるはずの警察からも追い詰められる、などの別の要素も加わってくる、という終始飽きさせない展開のシチュエーションとなっています。
爆弾犯との心理戦に加えて後半はカーアクションの要素も加わってきます。
この後半の展開は非常に力が入っていて、ワンカット長回しで主人公の近辺をカメラがぐるぐる回りながら撮影されていたりと、非常に緊迫感のある見せ方となっています。
どうやって撮影したのか分からないぐらいに、見たことのないような映像でした。
ドローンを使ったとしても、ドローンを操作する技術が凄いような気がします。
主人公がやたらめそめそしたり、周りの勘違いが桁外れだったり、お助けマン的な爆弾処理班の女性の風貌がまるで役柄と合っていなかったりと、ちょっとイラっとする要素が散見されるのはハリウッドと違うドイツ特有の文化といったところでしょうか。
それでも、そういったちょっとしたマイナスの要素は後半の怒涛の展開が加速するにつれて気にならなくなってきますので、そこはハリウッドで活躍したクリスチャン・アルバート監督の手腕が光る部分といったところでしょうか。
最後は、ハリウッド仕込みのハッピーな感じですので、他の娯楽要素が少しづれた感じのドイツ製作品とは違い、エンターテイメントとして最後まで楽しめる作品となっていました。
ということで、本作は劇場未公開作品ながら、サスペンス好き、カーアクション好きの方は十分楽しめる作品となっていますので、機会がありましたらご鑑賞ください。
作品情報
2018年 ドイツ製作 サスペンス
監督・製作・脚本 クリスチャン・アルバート
出演 ポータン・ピルケ・メーリング、ノラ・フューツ、クリスティアーネ・パウル
その他のカーアクション作品
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