タイムパニック(TRIASSIC ATTACK)87分

投稿者: | 2021年8月19日

お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

博物館の恐竜の化石が、呪術師の魔術で動き出す、という漫画チックな設定が潔い、ユニバーサルスタジオ製作のお手軽VFXパニックアクション!!無名時代のエミリア・クラークが出てます!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、ユニバーサルスタジオが製作した、VFXパニックアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

地元大学に買収された故郷を守るために、ネイティブアメリカンのダコタは、先住民博物館に侵入し、そこで、祈祷書に書かれた通りに精霊を呼び出す儀式を行う。

しかし、呼び出した精霊は暴走し、陳列されていた恐竜の化石に乗り移り、暴走を始めたのだった。

その暴走を止めるため、町の保安官ジェイクは、特殊部隊と協力して討伐作戦を開始する!?

骨恐竜に向かってバズーカを撃つ保安官
骨パニック!

ユニバーサルスタジオが製作した、モンスターパニック、テレビムービーです。

ユニバーサルの子会社であるSYFYが製作に参加していますので、同じ経緯で製作された(シャークネード)シリーズのように、勢いのある作品となっています。

テレビ映画という事で、それほどグロいシーンはありませんが、それにしては、結構な数の人々が簡単に犠牲になるパニックムービーとなっています。

テレビ映画ではあっても、流石にユニバーサルスタジオが製作している作品ですので、他のB級作品に比べても、非常にテンポ良く、

1時間半ほどの枠組みで収まるように、しっかりと物語が展開していきますので、最後まで駅る事のない、B級パニック作品となっています。

とは、言いつつ、ツッコミ所が満載過ぎる作品ではるのですが、、。

内容としては、町の有力者によって故郷が乱開発されていくのを恐れた住民たちが、反対運動を起こし、有力者と激突、

その過程で、住民側のネイティヴアメリカンの呪術師の魔術によって、精霊が蘇り、博物館の恐竜の化石に乗り移り暴走、結果、町はパニックと化す、

という、モンスターパニック作品の王道展開に、トンデモ系の荒唐無稽さを加えたファンタジックな物語となっています。

設定だけで、もうツッコミ所満載ですが、そこは、(U.M.A.レイクプラジッド3)など、この手のB級モンスターパニックで実績のある、コリン・ファーガソン監督による手腕で、

強引に乗り切ります。かなり強引です。

呪文で、精霊が蘇って、展示されている恐竜の化石に、乗り移るのですが、普通は、肉のついた恐竜の姿で、蘇るのが通常の作品だと思いますが、

本作では、完全に骨だけです。

一応、目があった部分が、鈍く赤く光りますので、生き物っぽくは、ありますが、基本骨だけです。

それでも、生身の恐竜のように『ガウウゥゥ』と鳴いて、人間に襲い掛かります。

しかも、割と大人数にかぶりつきます。

何種類かいる骨恐竜たちには、翼竜もいますので、空も飛びます。骨だけですけど。

鳥だ!飛行機だ!いや、骨だ!
車に轢かれて、バラバラになる骨恐竜

メインのパニックシーンに入るや否や、そのほとんどのシーンが、全てツッコミ所、というなかなかに思い切った作品となっています。

そんなトンデモな作品ですが、本作には、その後、大作映画で大活躍するキャストが、初々しい姿で画面に登場します。

テレビシリーズ(ゲーム・オブ・スローンズ)でブレイク後、(ターミネーター新起動ジェネシス)のサラ・コナー役や、

ハン・ソロ/スター・ウォーズストーリー)、(エージェント・スミス)(詳しくはこちら)での好演が印象深いエミリア・クラークです。

初々しい時期のエミリア・クラーク

おそらく、ほとんどデビュー間もない時期の作品だと思われますが、それにしては、かなり演技面で目立つ活躍を見せてくれています。

パニックに巻き込まれる主人公の娘、というありがちな、お飾り的な役柄かと思いきや、後半動けない呪術師に変わって、

精霊を収める呪術を自ら執り行う、という重要な役柄を演じています。

既に、この時点で、その演技力の高さが光っていますので、その後の大活躍も納得の名演技となっています。

ラストは骨が合体して、合体骨恐竜になって大暴れ!!

という事で、とりあえず、邦題(タイムパニック)に期待されるタイムトラベルや、宣伝文句、【時空を越えて襲い来る人類最大の危機!

という時間や、時空もの絡みの作品では全くありませんので、そういった作品を期待された方には、消化不良は残るかもしれませんが、

普通の気軽に鑑賞できるB級モンスターパニック作品として観ると、ブレイク前のエミリア・クラークのお宝映像的な名演技も鑑賞できますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

とにかく、エミリア・クラークの演技力が、ズバ抜けているのを再確認できますよ。

ラストまで大活躍のエミリア・クラーク

作品情報

2010年製作 アメリカ製作 VFXパニックアクション

監督 コリン・ファーガソン

出演 エミリア・クラーク、スティーヴン・ブランド、カースティ・ミッチェル、ガブリエル・ウォマック

主役の二人。母親は考古学者のようですが、その設定は物語に活かされません、、。

その他のモンスターパニック作品

宇宙から突然飛来した恐竜たちと戦う人々を描いた(ジュラシックリボーン)はこちら

ゾンビものとディザスターパニックを合体させた(ゾンビ津波)はこちら

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