お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆
セガの人気キャラクター待望の実写映画化は、ジム・キャリー完全復活の冒険アドベンチャームービー!!
作品紹介
2020年6月26日公開
今回ご紹介するのは、セガの看板キャラクター、ソニックを主人公にした実写Sfアクションです。
それでは、まずはあらすじから、
宇宙のある惑星で暮らすソニックは、幼少の時期にその巨大な力を狙われ、リングの力を使って地球へと非難する。
それから10年の年月、平和な田舎町グリーンヒルズで暮らすソニックは、一人孤独に人々からは姿を隠して生活していた。
そんな時、世界征服を企てる天才科学者のドクターロボトニック(ジム・キャリー)に自身に宿るそのスーパーパワーの存在を知られ、狙われることになる。
そんな追われるソニックが助けを求めたのは、正義感の強い町の保安官トム(ジェームス・マースデン)だった。
セガの有名ゲームキャラクター、ソニックの実写映画化です。
本作は当初映画化権を取得していた製作会社の変更や、最初の予告編公開時のソニックのデザインを巡ってファンの間で不評が募り、
そこから急遽色々な変更が加えられ、さらにコロナウィルスの影響などもあって延期に延期を重ねたうえでのやっとの公開です。
製作会社の変更などはよくある事なので、それについての延期や、コロナウィルスでの延期はしょうがない事なのですが、デザインの変更を理由に延期というのはあまり前例がありません。
(ターミネーターニューフェイト)の監督であるティム・ミラーが本作では製作に参加していて(テッド)のデザインを参考に本作の最初のリアル路線系ソニックをデザインした、という事ですが、確かにリアルではありますが、ソニック感は非常に薄いです。
青い別の生物に見えてしまいます。
おそらく、ティム・ミラーはソニックというキャラクターにそれほど愛着が無かったのではないでしょうか。
実写の世界にゲームのキャラクターをなるべく違和感のないように再現するならリアルに寄せる、という考え方は分かるのですが、寄せ過ぎてソニックで無くなってしまっては意味がありません。
この辺は最初のハリウッド版(ゴジラ)のデザインの解釈に似ていると思います。
確かに日本のゴジラに比べてリアルではあるけれども、それはもう(ゴジラ)では無い、といった感じです。
それでも今回は(ゴジラ)の時と違い、セガが対等な立場で映画製作を行っていますので、
ほとんど製作が進んでいるのにファンの不評を受け止めてそこから全面的にデザインを変更する、という英断を行っています。
それに対する費用の増加や公開時期の延期など、多大なリスクもあるはずなのに凄い決断だと思います。
その素晴らしい決断のかいもあって、変更後のデザインはゲームのキャラクターに忠実でありながら実写にも溶け揉める良いバランスのデザインとなっていました。
似たような有名ゲームキャラクターの実写映画化に、(名探偵ピカチュウ)がありましたが、こちらは比較的成功しているケースで、
実写化にあたって、ピカチュウの声をカワイイ声ではなく、オジサン声にし、主人公と(テッド)のようなやり取りで掛け合いをする、という映画オリジナルの大胆設定を採用した事で成功していました。
二次元世界のキャラクターを実写化してそれを無理なくストーリーに組み込んでいくのはやはり題材としてはなかなか気軽にできる事ではないのかと思います。
それと、本作ではあのジム・キャリーが大復活しています。
(最近はシリアスな作品ばかりでしたが、(マスク)、(エース・ベンチュラ)などの弾けていたころの元気な姿が観れて、それだけでも鑑賞したかいがありました。
全米では日本以上にセガに対する人気が絶大ですのでビデオゲーム原作映画化史上最高の興行成績を収めているという事ですが、日本ではどうなるのでしょうか。
ジム・キャリーの大復活に加えて、意外にコメディもいけると証明されたジェームス・マースデンも観ていて好感触ですので、機会がありましたら、ご鑑賞ください。
作品情報
2020年製作 アメリカ・日本製作 SFアクション
監督 ジェフ・ファウラー 製作総指揮 ティム・ミラー、里見治、里見治紀、ナン・モラレス
出演 ジェームス・マースデン、ジム・キャリー、ティカ・サンプター、ナターシャ・ロスウェル
スタッフ・キャスト
監督のジェフ・ファウラーは特殊視覚効果マンとして17年の経験があり、過去にはセガのゲームの特殊効果も担当している。その後2004年製作の短編映画(GOPHER BROKE)がアカデミー賞にノミネートされる。本作は長編映画初監督作となる。
ソニックの相棒役のジェームス・マースデンは1998年製作(洗脳)などのサスペンス作品で活躍していたが、2000年製作のアメコミ大作(X-men)のサイクロップス役で一気にブレイク。その後2001年製作の(ズーランダー)、2004年製作の(きみの読む物語)、2006年製作(スーパーマンリターンズ)、2007年製作(ヘアスプレー)、2008年製作(魔法にかけられて)と立て続けに出演し活躍の場を広げている。
ドクターロボトニック役のジム・キャリーは多くの作品で端役として出演していたが、1994年(エースベンチュラ)、(ジム・キャリーはMr.ダマー)、(マスク)の3本の主演で大ブレイク、一気にマネーメイキングスターとなる。その後は1996年製作(ケーブルガイ)、1997年製作(ライアーライアー)、1998年製作(トゥルーマンショー)、1999年製作(マン・オン・ザ・ムーン)、2000年(グリンチ)、と大作、話題作への出演が続いている。
その他のゲーム原作作品
任天堂ゲームキャラクターの実写映画化(スーパーマリオ魔界帝国の女神)はこちら
↓ランキングに参加しています。宜しければ下記をクリックお願い致します↓