おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
アカデミー賞も受賞したアントニオ・バンデラス主演、良質なB級作品専門製作会社ミレニアムフィルムズ製作による香港映画風ガンバトルアクション!!カン・リーも出てます!!
作品紹介
2017年3月18日公開
今回ご紹介するのは良質なB級作品を制作し続ける製作会社ミレニアムフィルムズ製作によるガンバトルアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
実業中だった元エリート軍人エディ(アントニオ・バンデラス)は、ショッピングモールの深夜警備員の職を得る。
しかし勤務初日、同僚の警備員と巡回警備をしているところに何者かに追われている少女が逃げ込んでくる。
とっさに匿ったその少女は、犯罪組織に両親を殺され、その事件の目撃者として重要な証言をする予定だった少女で、口封じのために命を狙われているのだった。
その自分の娘と同年代の少女を守るため、エディと警備員たちの戦いが始まる!?
アントニオ・バンデラス主演の(ダイハード)、(ホームアローン)風籠城アクションです。
製作はセガール作品(ちょっと前のまだ良かった時期の作品)や、ドルフラングレン作品(結構前のまだ良かった時期の作品)など一定の水準以上のB級作品を多く製作している
ミレニアムフィルムズ製作作品です。
ですので、B級であることは決定済ですが、低予算ながらも、しっかりと楽しめる作品となっています。
物語は元軍人のエリート大尉ではあるものの、現在は失業中の状態が1年続いている一児の娘のある男エディがやっとの思いでショッピングモールの深夜警備の職を得るところから始まります。
で、早速現地に向かうと、既に勤務中の先輩たちは、皆若い世代で元気はあるけれども、その若さ溢れる振る舞いにエディもちょっと戸惑ってしまうぐらいにヤングな若者たちとなっています。
ただ、よくありがちな新人いじめが行われたり、嫌みキャラとの衝突があったり、などのわずらわしさはありませんので、
ただただ世代が違いうので感覚的にずれがある、という程度で不快指数は極めて低いメンバーとなっています。
できれば、古株、もしくはバンデラスよりも年上ぐらいのキャラクターが一人いればドラマも盛り上がりそうですが、本作はそういうドラマ方面を掘り下げる作品ではなく、
あくまでもシンプルに、アクションを楽しむ作品となっているので、この分かりやすさはアクションに集中できるので、それはそれで良いのではないでしょうか。
こういうところがミレニアムフィルムズ製作作品らしさ全開の部分かと思われます。
という事で、バンデラス勤務初日、ショッピングモールの店内の案内の説明も受け、準備が万端に整ったところで早速、何者かに追われる少女が閉店後のショッピングモールに逃げ込んできます。
まだ警備員の先輩たちのひととなりもはっきり分からないうちから事件発生してしまいますが、とにかく作品的に早くアクションに行きたい作品なので、
お調子者男子、アジア系イケメン男子、かなり極端な臆病男子、男勝りのパンキッシュ女子という4人の年下の先輩警備員たちとともに早速籠城に突入していきます。
少女を追いかけてきたのは、元ガンジーことベン・キングズレー率いる組織の暗殺者軍団らしき数十名。
少女一人に物凄い人数で、しかも全員重武装という、もうクライマックスのような状況ですが、実際急激に戦闘体制に入っていきます。
臆病男子は少女の保護を渋っていたものの、バンデラスの男気と、意外に男前な性格だったお調子者男子につられるように勇気を奮い立たせていきます。
パンキッシュ女子は勿論、速攻で応戦し、アジア系イケメンも奮闘します。
本作の見どころは、このショッピングモールに籠城した警備員たちで構成される素人戦士と、重武装の戦闘のプロ(多分。劇中で細かい説明は一切ないので)とのバトルで、
素人がショッピングモールの土地勘(売り場構成)と、その売り場にある物を利用して侵入してくる悪漢たちを撃退していくところを楽しむ物語となっています。
言い換えると人数増加、規模増加の大人の(ホームアローン)といった感じで、少々こっけいなぐらに、戦闘のプロを簡単に撃退していきます。
そうなってくると、バンデラスは元軍人で大尉なので、チームリーダーとして皆を率いていきます。
結局無双ぶりを発揮していく事になるのですが、このバンデラスのガンアクションが以外にも香港映画風味で、床を滑りながら二丁拳銃で両サイドの敵を撃っていく、
というどこかで見たことのあるようなアクションが結構挿入されます。
おそらく監督はジョン・ウー映画が好きでしょうがないのはないでしょうか。
で、さらに敵の準ボスぐらいの位置に(孫文の義士団)でドニー・イェンと激闘と繰り広げ、(ドラゴンアイズ)ではジャン・クロード・ヴァンダムと共演していた元キックボクシングチャンピオンで、
K-1にも参戦していたカン・リーが出演していますので、後半でまさかのアントニオ・バンデラスとの格闘バトルまで用意されています。
勿論バンデラスが格闘方面に優れているという事はありませんので、バンデラスの攻撃をカン・リーが上手くダメージを受けているていでふっとぶアクションがメインですが、
それでも、やはり格闘のプロが携わっているアクションはそれだけで、他の気の抜けたアクションとは一線を画す目を見張るアクションとなっています。
このバトルは間違いなく本作の大きな見どころの一つとなっています。
結局、ラスボスであるはずのベン・キングズレーは特に目立ったアクションがあるわけではないので、やけにあっさりやっつけられてしまいますが、
実質カン・リーがラスボスみたいなものなので、一応後半では盛り上がるようになっています。
という事で、広がりそうなドラマはあえて、横に置いておいてアクションのみにポイントを絞ったミレニアムフィルムズ作品らしい作品となっていますので、
B級アクション好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、こういう筋肉系のアクションが何となくバンデラスに合わないような気がしていましたが、でもよく考えたら若いころはロン毛でスタローンと戦っていたのを思い出しました。
作品情報
2016年製作 アメリカ製作 アクション
監督 アラン・デロシェール
出演 アントニオ・バンデラス、ベン・キングズレー、リアム・マッキンタイア、カン・リー
その他のミレニアムフィルムズ製作作品
人気シリーズ(ランボー)の長い年月の経過の末に製作されたシリーズ第4弾(ランボー最後の戦場)はこちら
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